谷川俊太郎 歌の本 の商品レビュー
「詩は歌に恋してる」 心に響くものばかり。俊太郎さんらしいなあと。 谷川俊太郎さんご自身の真空管ラジオコレクションが歌詞の間に挿入されていて、何とも素敵。飄々としていて、はっとさせられる。日本語の美しさを味わった。 私の胸は小さすぎる 青空のバラード 夕焼け 三月のうた 赤いクー...
「詩は歌に恋してる」 心に響くものばかり。俊太郎さんらしいなあと。 谷川俊太郎さんご自身の真空管ラジオコレクションが歌詞の間に挿入されていて、何とも素敵。飄々としていて、はっとさせられる。日本語の美しさを味わった。 私の胸は小さすぎる 青空のバラード 夕焼け 三月のうた 赤いクーペ 夜はやさしい 生きとし生けるものはみな すっぽんぽん とか
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2006年刊。 谷川さんのあとがきによると、『二十億光年の孤独』を出したころから、作曲され歌われることを前提とした詩を自発的に書き始めたそうです。 「童謡」に代わる「新しい子供の歌」をめざし、シャンソンに匹敵する歌を作ろうという野心があったそうです。 詩のほうはいま読んでもそう気恥ずかしくないのですが、歌詞のほうはそれを歌として聞かずに読むと気恥ずかしいものが多いともおっしゃっています。 <言葉は音楽に恋している>というのが持論で、「歌ごころ」を汲とってほしいと語られています。 「昨日のしみ」 まったさらみたいに思えても 今日には昨日のしみがある すんだことさの一言を 漂白剤には使えない 涙をシャワーで流すだけ からだの傷さえ消えぬのに こころの傷ならなお疼く ごめんなさいの一言を 鎮痛剤には使えない 痛みをお酒で癒すだけ 思い出したくなくなっても 忘れられない日々がある 明日があるよの一言を ビタミン剤には使えない 希望は自分で探すだけ 確かに、谷川さんが気恥ずかしいとおっしゃられる気持ちはわかる気がします。 他の詩では 「私の胸は小さすぎる」 「よろい戸を開けて」 「知らない何か」 「ひとり」 「ひとつの歌にも」 「魔法」 も好きでした。
Posted by
谷川さんの詩集。 ページをめくるたびに ほわーんとしたり きゅんっとしたり じーんとしたり いろんな感情が とめどなく波のように 読み手の心に押し寄せてきます。
Posted by
谷川さんが、歌にするために書いた詩がまとまっています。(後ろの方にCDに関する情報も付いていました。) ところどころに谷川さんの真空管ラジオコレクションが載っていて、素敵。そこから歌が流れてくるみたいに思えました。「守らずにいられない」「どうして一緒にいるんだろう」「朝八時」「夜...
谷川さんが、歌にするために書いた詩がまとまっています。(後ろの方にCDに関する情報も付いていました。) ところどころに谷川さんの真空管ラジオコレクションが載っていて、素敵。そこから歌が流れてくるみたいに思えました。「守らずにいられない」「どうして一緒にいるんだろう」「朝八時」「夜はやさしい」が心に残りました。
Posted by
- 1