贈る物語Terror の商品レビュー
デイヴィッド・マレル「オレンジは苦悩、ブルーは狂気」 ジョー・R・ランズデール「デトロイトにゆかりのない車」 オーガスト・ダーレス「淋しい場所」 W・デ・ラ・メア「なぞ」
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さまざまな国や時代のホラー短編を、宮部みゆきさんの解説や解釈と共に読める1冊。 国民性も表現も全然違う文章を連続で複数読み続けるのは個人的にはきつかったので、おそらくわたしはこう言った作りの本が得意じゃないのだろうな、と分かったので、今後の学びになりました。 それぞれのストーリー...
さまざまな国や時代のホラー短編を、宮部みゆきさんの解説や解釈と共に読める1冊。 国民性も表現も全然違う文章を連続で複数読み続けるのは個人的にはきつかったので、おそらくわたしはこう言った作りの本が得意じゃないのだろうな、と分かったので、今後の学びになりました。 それぞれのストーリーはお好きな方にはやはりとても良いものが集められているという印象。
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宮部氏がおすすめするホラーアンソロジー。 面白い切り口だなぁ。。 それぞれの物語に彼女の見解があるので、読み終えた後再読するとまた違った感想が。 他2冊シリーズ化されているようなので読みたい。 以下のも気になる。 『世界の名作怪奇館』 『皮剥ぎ人』ジョージ・R・R・マーティン 『カルト映画館』現代教養文庫 ・猿の手 W.W.ジェイコブズ/著 平井 呈一/訳 →CLAMPのホリックネタであったなぁ。。。懐かしい デスノートの新作プロットを最近読んだけれど、よほどIQ高くないとしっぺ返しをくらうだろうなぁ。。。 ・幽霊ハント H.R.ウェイクフィールド/著 田中 潤司/訳 →実際に生放送で聞いていたらトラウマ。。 ・オレンジは苦悩、ブルーは狂気 65-128 デイヴィッド・マレル/著 浅倉 久志/訳 →宮部さんが言う通り、ちょっと古く感じるのは美術関連だからだろうか。。本人にしかわからないって、詰むよなぁ。。 ・人狼 フレデリック・マリヤット/著 宇野 利泰/訳 →娘、なんで結婚する必要があったのだろう。。 ・獲物 ピーター・フレミング/著 田中 潤司/訳 →勧善懲悪派でないと彼の半生が気になったり。。 ・COFFEE BREAK 1 ・虎人のレイ 「ブレス・オブ・ファイアⅢ」より →その視点はなかった。。確かに魅力的なゲームって魅力的な脚本作りからだし、よい書き手さんなら読書家なのだろうなぁ。。 ・羊飼いの息子 リチャード・ミドルトン/著 南條 竹則/訳 →まぁ、害がなければ確かに。。 ・のど斬り農場 J.D.ベリスフォード/著 平井 呈一/訳 →注文の多い料理店みたい。 ・デトロイトにゆかりのない車 ジョー・R.ランズデール/著 野村 芳夫/訳 →文章ならではだが、おじいさんが想像していたのと違った。。ムキムキ? ・橋は別にして ロバート・L.フィッシュ/著 伊藤 典夫/訳 →日常的な恐怖(笑) ・淋しい場所 オーガスト・ダーレス/著 永井 淳/訳 ・なぞ W.デ・ラ・メア/著 紀田 順一郎/訳 →男の子の解釈、何もわからないことへの解釈になるほど。。曖昧なほうが、感想は盛り上がるのかも。 ・COFFEE BREAK 2 →また気になる本が。。 ・変種第二号 フィリップ・K.ディック/著 友枝 康子/訳 →京極堂『狂骨の夢』のセリフ。なるほど。。 小説、これ全員アンドロイド??あ、でも黒焦げになった人もいたし。。。参謀レベルはアンドロイド?? ・くじ シャーリイ・ジャクスン/著 深町 眞理子/訳 →こういう、怪物ではないのが一番怖いかも。。。 ・パラダイス・モーテルにて ジョイス・キャロル・オーツ/著 小尾 芙佐/訳 →彼らにとっては些細な、ちょっとしたいたずらでも 本人にとってはその後の人生を決めるほどの もしくは無意識だが、自我を決めるほどの事柄ってあるのだろうなぁ。。 よいほうに行けばいいけれど、そうもいかない。。 このプールのいたずらシーン、全く怖さがわからない人もいるのだろう。
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うーむ、いいですねえ、、、これはもう、良いものです。収録された数々の物語も、もちろん良いのですが、何が良いって、それらの物語に対する、宮部さんの語り口が、もう素晴らしい。宮部さんの「この小説たちが、まさに私を私として形作ってくれた、原点なんです!」と言わんばかりの、愛情たっぷりの紹介の仕方。その姿勢が、本当に素敵。自分が大好きなモノを、他の誰かに、自信を持って心を込めて紹介できることの素晴らしさよヨヨヨ、、、と、もう愛おしくなっちゃいます。宮部さんが。いやあ、やっぱ素敵な人だなあ。 「猿の手」 もう、超有名な大定番なのでしょうが、いやあ、良くできた話ですよねえ、、、久々に読み返すと、その余りの「これぞ元祖」ぶりに驚愕。この物語を基礎として、どれほどのバリエーションの恐怖物語が生み出されたのだろうか、、、いやもう、圧倒的にオリジネイターとして素晴らしいですね。 おやじさんであるホワイト氏が、物語の途中で呟く「いや正直のとこ、なにを願ったらいいか、見当がつかんよ。ほしいものは、なにもかもあるような気がするて」という言葉が、本当に切ない。「なんでもないようなことが しあわせだったとおもう」という、THE 虎舞竜の「ロード」は、マジでこう、真実真理ですよねえ、、、 「デトロイトにゆかりのない車」 題名も良いですね。アメリカの車製造の超重要都市、と思われる、デトロイトに関係のない車。それ即ち、人間が製造したものでは無い車。死神の乗る車。ということか。ホラー小説というよりかは、ホノボノ系心温まる夫婦愛の物語、という感じですね。うう、ええなあ~。 「淋しい場所」 これはおもしろい!発想、着想が素晴らしいですよね。子供の頃って、怖い場所って、なんであんなに怖かったんだろうなあ~。不思議だよなあ~。で、そんな怖い場所に、怖いと思う心が残って、怖いものとして実体化してしまう。なんだその発想。素晴らしい。いやあ、おもしろい。 「変種第二号」 この救いの無さが最高ですね。めちゃんこ面白い。フィリップ・K・ディック。超大御所ですが、凄いですね。この作品以外は、一つも読んだことなくてゴメン、、、ですが、うう、読んでみたい、と思わせる凄さですね。「スクリーマーズ」というタイトルで、1996年に映画化されているみたいですが、そちらは未見でゴメン。できることなら、2019年か2020年辺りに、この作品、ハリウッド超大作でリメイク映画化してくれないかしら?いやあ、面白い。救いの無さが面白い、って不謹慎ですが、いやもう、好きですねえこの作品。 「くじ」も、「パラダイス・モーテルにて」も、好きです。となると、最終である第五章が、ここに収録された3篇の、この救いの無さが、好きなのか、、、俺って性格、暗いなあ、、、とか思いましたね。 そんなこんなで、宮部さんの解説が、まあ、本当に好きです。各小説の本編の最初に、宮部さんの解説がついてますが、できれば、小説本編を読んでから、宮部さんの解説を読んで欲しいなあ。そっちの方が、楽しめるんじゃないかなあ、そんな事も、思ったのです。
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宮部みゆきさんセレクトによる海外小説の、5章仕立ての怖い話アンソロジー。海外小説に全くなじみがなったのですが、さすが面白い作品ばかり。章の前後に挟まれる案内口上も素敵です。私自身、海外小説はちょっと苦手なんですが、もっと読んでみたくなりました。まずは信用のおける案内人のもとで。
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WWジェイコブズ、HRウェイクフィールド、シャーリージャクスン等の怪奇小説では目にすることが多い作家が登場する宮部みゆき氏厳選のアンソロジー。 人間のちょっとした好奇心から深みにはまる恐怖や、実体はなかったはずなのに人間の想像力がついにカタチになってあらわれる怪異な現象。そしてごく普通の人々がひとたび立ち位置を変えると、仲良しのお隣さんにも投げつける悪意といった恐怖等。 以前に読んだ時より今回は数段おそろしさを増した。 宮部さんの解説を各編を読んだあとに読むと「そういうことか」とより深みを増す
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宮部みゆきさんが選んだ怖い話。 有名どころを選んだということなのですが、どれも初めての作家さんばかりでした。単に忘れているだけ...かも。 合う合わないはあると思いますが、中~短編14編があるので、好きな作家を見つけるという読み方もありかもしれません。 私はディックの変種第二号が...
宮部みゆきさんが選んだ怖い話。 有名どころを選んだということなのですが、どれも初めての作家さんばかりでした。単に忘れているだけ...かも。 合う合わないはあると思いますが、中~短編14編があるので、好きな作家を見つけるという読み方もありかもしれません。 私はディックの変種第二号がやはりこう来るよねと思いながら楽しめたかな。この作家の他の作品も気になる。
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雰囲気や洒落た小道具に逃げない、 直球勝負の宮部みゆきのヒストリーなんてちょっと興味あり。 ①W.W.ジェイコブズ/猿の手 ②H.R.ウェイクフィールド/幽霊ハント ③デイヴィッド・マレル/オレンジは苦悩、ブルーは狂気 ④フレデリック・マリヤット/人狼 ⑤ピーター・フレミング/獲物 ⑥リチャード・ミドルトン/羊飼いの息子 ⑦J.D.ベリスフォード/のど斬り農場 ⑧ジョー・R.ランズデール/デトロイトにゆかりのない車 ⑨ロバート・L.フィッシュ/橋は別にして ⑩オーガスト・ダーレス/淋しい場所 ⑪デ・ラ・メア/なぞ ⑫ディック/変種第二号 ⑬シャーリー・ジャクスン/くじ ⑭ジョイス・キャロル・オーツ/パラダイス・モーテルにて ①④⑩⑪⑬あたりは王道かな。入門向けに親切^^ ④と⑤が続けて読めたのは面白かった。 ⑫がここに入るのは面白いかも!私はこれ、「ディックのミステリ」だと思っていました。 これねー!よくできている話なんですよー!! ムダはないのに謎解きは段構えで(また騙された^^;) 更にラストの一行が重い。オススメです。 ⑭は題名からモーロワの「タナトス・パレス・ホテル」みたいなのを想像したら全然違いました・・・
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短編のホラーのアンソロジー。 古典みたいになってる翻訳話がいっぱい。 それぞれの作品の前に載ってる宮部みゆきのコメントが「この作品が大好きでたまらないの」って雰囲気を醸し出してる。 それゆえネタバレしてる部分も多いけど。 その場で背筋が凍るっていう話じゃなくて、 読み...
短編のホラーのアンソロジー。 古典みたいになってる翻訳話がいっぱい。 それぞれの作品の前に載ってる宮部みゆきのコメントが「この作品が大好きでたまらないの」って雰囲気を醸し出してる。 それゆえネタバレしてる部分も多いけど。 その場で背筋が凍るっていう話じゃなくて、 読み終わって、「ああ、そういうことか」って感じた瞬間ぞわってくる感じ。 ホラー話としてはメジャーなものばっかりらしい。
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