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自分は死なないと思っているヒトへ の商品レビュー

3.6

20件のお客様レビュー

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2021/05/09

諸行無常”を否定する都市化”に警鐘を鳴らす. 筆者は日常生活に染み付いた人間の全能感(あらゆるものを管理しようとする,できると思うこと)を改めて否定する トップダウン制御の限界(ブラックスワンに対する無抵抗さ)を感じる自分には共感できるる部分が多い. 筆者の抽象化・表現・連想能...

諸行無常”を否定する都市化”に警鐘を鳴らす. 筆者は日常生活に染み付いた人間の全能感(あらゆるものを管理しようとする,できると思うこと)を改めて否定する トップダウン制御の限界(ブラックスワンに対する無抵抗さ)を感じる自分には共感できるる部分が多い. 筆者の抽象化・表現・連想能力も見習いたい. アンチ都市化に対する筆者の提案は「制御ではなく手入れ」という考え方だと思う.物事を自分の望む方に仕向ける.でもその通りに行くかどうかは自然に任せる. 人類の歴史は”制御することの追求”とも言えるかもしれない. 科学は当然,制御の道具だし,宗教も科学が登場する以前は説明不能な理不尽な事態を神の思し召しということにできた. ”制御できないものもある”と腹を括ることも制御の一つと言えるかもしれない. 講演会や寄稿の寄せ集めのようで同じ内容が重複する.そのため内容が頭に入ってきやすいし後半はスラスラ読める. ===== 都市: Vs自然,意識的,人工的,制御,管理,予定調和的,「ああすればこうなる」 非都市的なものの忌避(屋内に現れるゴキブリ) 人間の死は自然(非都市的).だからみんな関わりたくない.病院という場所に抑える 制御不能なものを取り払おうとすること (制御不能なものが 人間の自然=生老病死 九相図 知るということは(知ることで)自分が変わるということ.大変な危険を伴う. (例:告知によりがんの存在を知り,動揺する) 教育システムの確立=知るの無毒化,無刺激化=非自分事=「勉強はつまらない」 聖書=本の中に歴史を閉じ込めてしまう行為 コントロールではなく”手入れ” ”やっていることと,結果が直結しないと気が済まない.予測と制御.「ああすればこうなる」という考え方で子供を育てるのは,年の特徴です.”

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2024/01/07

『まともバカ―目は脳の出店』(2006年、だいわ文庫)の続編で、前著とおなじく『脳と自然と日本』(2002年、白日社)と『手入れ文化と日本』(2002年、白日社)を再編集したものとなっています。 著者の講演などをもとにした本なのでやむをえないことなのかもしれませんが、とりあげら...

『まともバカ―目は脳の出店』(2006年、だいわ文庫)の続編で、前著とおなじく『脳と自然と日本』(2002年、白日社)と『手入れ文化と日本』(2002年、白日社)を再編集したものとなっています。 著者の講演などをもとにした本なのでやむをえないことなのかもしれませんが、とりあげられているエピソードなどは前著と重複するものが多く、多少退屈に感じてしまったのも事実です。それでも、著者の基本的な考えかたは非常にユニークだと感じました。

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2018/08/13

自分は死なないと思うこと。それは今の社会とりわけ日本が「都市化」してきたことにあると養老先生は指摘する。本来死というものは日常の中にあったが歴史の中で日本人はそれを排除していくようになった。そうして死は遠い存在になっていく。この前読んだフロムの本と同じで孤独という問題は人間にとっ...

自分は死なないと思うこと。それは今の社会とりわけ日本が「都市化」してきたことにあると養老先生は指摘する。本来死というものは日常の中にあったが歴史の中で日本人はそれを排除していくようになった。そうして死は遠い存在になっていく。この前読んだフロムの本と同じで孤独という問題は人間にとって非常に大きなテーマとなっていることを感じた。

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2016/06/22

養老先生の講演集。お話していただいているんでスラスラ読める。何度も同じことを仰てっ下さるので頭に残る感じがする。戦後の日本は、都市化だったおいうお話しと強靭な自然がある日本では「手入れ」というやり方がいいのじゃないかというお話し。 現代日本のことを考えるのにメソポタミア文明なんか...

養老先生の講演集。お話していただいているんでスラスラ読める。何度も同じことを仰てっ下さるので頭に残る感じがする。戦後の日本は、都市化だったおいうお話しと強靭な自然がある日本では「手入れ」というやり方がいいのじゃないかというお話し。 現代日本のことを考えるのにメソポタミア文明なんかからお話しになる。スケールが違う。虫の気持ちまでお考えになられるのだから、気持ちの汲み方がとてつもなく深い。 Mahalo

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2015/02/23

知ることは、自分が変わること。 うーむ。深い。そうかぁ まだ途中だけど。 うん!うん!と思う時と ん?ん?と考える時がある。 養老さんの本はいつもそう。 まだまだ読み込めてないんだろうなぁ。

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2014/04/24

社会は都市化=意識化になり、日本人は組織という宗教に依っている 靖国問題などの意識の違いは宗教感だけでなく、死を社会に属さないものとするところからもきてるんだなぁというのがわかった気がする 生老病死のほとんどを病院につっこんでたらそりゃ医者がいくらいても足りないし大変だよなぁ

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2013/10/09

長く重い本であるため、速読を重視してポイント読みをすることを薦める。 養老さんらしくリアルをよくとらえている。

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2011/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『その子はどうなるかわからない。わかってたらおもしろくも、おかしくもない。教えているほうがおもしろくなければ、教わる学生だっておもしろくないに決まっています。』なるほどねー。「自然」と「都市化」、「無意識」と「意識」ということを説明しつつ、日本の心配をしていました。確かに色々な意味での「自然」を忘れている気がしますね。あー山に行きたいなー。

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2011/09/08

おっしゃってることはごもっともですが、僕には合いません。 学者さんが「死」という「自然」を語ると、こうも論理的になるものかと思います。 複数の講演会をまとめた内容になっているので、持論が3回も4回も出てくることに、中途で飽きが出てきます。やっと読み終わった、と言う感じ。 正直、最...

おっしゃってることはごもっともですが、僕には合いません。 学者さんが「死」という「自然」を語ると、こうも論理的になるものかと思います。 複数の講演会をまとめた内容になっているので、持論が3回も4回も出てくることに、中途で飽きが出てきます。やっと読み終わった、と言う感じ。 正直、最初の一編のみ読めば充分という感じです。

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2011/06/08

人々は意識できるものと意識できないものを分けて、つまりコントロールできないものをないものにしている。 しかし、いざコントロールできないものにぶつかったら私達はの意識はどの様にかわるのだろう。 都市の事をこう言っています。 「意識され、意図的に作られたもの、自然のものがでてきて...

人々は意識できるものと意識できないものを分けて、つまりコントロールできないものをないものにしている。 しかし、いざコントロールできないものにぶつかったら私達はの意識はどの様にかわるのだろう。 都市の事をこう言っています。 「意識され、意図的に作られたもの、自然のものがでてきてはいけない世界」 私自身納得したが妙に嫌な気分である。もう一度ありのままの自然との共存を図るべきでないかと警鐘を鳴らしたい。 「何かのために何かをする」 という社会の中で私達は生きている。たしかに必要な考え方である。 しかしこのように考えてもよいのでは? 「何かをしたから何かになる」 つまり、好きだからやっていると。 「私達の未来は現在である」 未来とは本来不確定なものである。私達はそれを手帳で未来を拘束している。つまりそれは未来ではなく、その日の現在であると。 私は不確定に恐怖を感じる。しかし不確定ほど楽しいことはない。 よく建築ではバーチャルとかリアルとか使う。しかし建築で言うバーチャルとは、TVやゲーム、インターネットとかである。 しかしバーチャルとは今いる空間そのものと養老氏は言っている。 つまり人工=バーチャルだと。 「病気になるのは人のせい」 O-157とかの問題も責任は人間である。 しかし人間は自然との対峙に慣れていない。今まで意識されたものを扱ってきたからである。 私達は考え方を変えなくてはならない時なのか。 「データ主義に生きる人々」 データとは固定されたものである。 私が考えるところ、今生きているものは情報で、私達は死んでいる世界に生きている。つまり私達が生きていると感じられるのは情報があるからではないか。 というようにまとめて何個か紹介しました。 本書は短編型で論じらているが、最後にはまとめてくる。 読みやすいが参考までに考えておこう。

Posted byブクログ