追憶のかけら の商品レビュー
途中から、以前読んだような気もしたが、結構面白く、一気に読んだ。 2段構えになっている所が、新鮮だ。でも、これだけ大掛かりな仕掛けを 施すには、やはり希薄な気もするが、どうだろう?もっとも、それだからこそ、、普通人とは違うとも言える.
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※このレビューにはネタバレを含みます
喧嘩して妻が娘を連れて実家に帰っているときに運悪く事故に会い、独り身となってしまった国文学者がマイナーで寡作な作家の手記を手に入れて、その手記の謎を追う形で物語が進んでいく。 読んでいる途中では「?」と納得できないところがいくつかあったけど、二転三転してスリルがある上に、最後にはほぼスッキリして、読後感のよいお話でした。 ・・・が、2点だけ納得いかないところが。 なぜ主人公の国文学者は入手した手記を大した検証もせず、学会に発表してしまったのか。 大学のことは私もよくわからないが、発表する前にはもう少し調査するのでは?と素人ながらに思った。 そして最大の謎。なぜ咲都子さんは結婚相手として志水くんではなく主人公を選んだのか。 確かに主人公はいい人だ。でも志水くんだって負けずにいい人な上に恰好よくて、仕事ができて、金持ちじゃん。 先に主人公とつきあってて、志水くんは片思いだったけど、咲都子さんを忘れられなかった、、、とか、志水くんが黒幕で、そんな志水くんの悪意を咲都子さんが感じて主人公を選んだ、とかなら納得できるけど、そういうわけじゃないしねぇ。 少なくともつきあっていた志水くんと別れてまで主人公と付き合いたかったという咲都子さんがわからない。 主人公のほうが自分と感性が似ていたから?だけじゃ弱すぎるような気がする。甘えていいよ、って言ってくれたのは付き合った後だし。 それにしても、手記を書いた作家は善意でしたことが女性の運命を狂わせ、ひいては自分とその周りの人まで不幸にしてしまった。。ということで、よい読後感の中に一抹の(いや一抹どころじゃないけど)苦味の残るお話でした。
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おもしろかったけど、二転三転しすぎて、最後あたりちょっと飽きてしまった。 真犯人にも、イマイチ衝撃度はなく、そ、そうか。。。と思う感じ。 で、分厚く長い話だったけど、最後にはほろりとなりました。
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謎が解けるまでは、すごくおもしろいです。 続きが気になり、時間を忘れて読みふけってしまいました。 ただ、肝心の謎解きが「しっくり」こなかったです。 でも、それも気にならないくらいに、おもしろい作品。
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『症候群』三部作の2作目を買いたかったのに近所の書店には置いてなくて、代わりに買った本。 失踪した妻をさがしている男がいつの間にか暴力団の抗争に巻き込まれていく。 まあまあだったけど、やっぱり『症候群』の方が面白かったなぁ。
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2つの物語がそれぞれに味わい深く、またそれが融合される様はお見事です。 真っ直ぐで人を疑うことを知らない松島教授。わたしも彼と一緒になって、周りで起こる出来事に翻弄されながら、何度もひっくり返されながら、読了です。 決してドロドロしすぎておらず、最後はホッとすらしてしまう…読...
2つの物語がそれぞれに味わい深く、またそれが融合される様はお見事です。 真っ直ぐで人を疑うことを知らない松島教授。わたしも彼と一緒になって、周りで起こる出来事に翻弄されながら、何度もひっくり返されながら、読了です。 決してドロドロしすぎておらず、最後はホッとすらしてしまう…読み応え、タップリです!
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『交通事故で愛妻を失った大学講師が入手した、ある自殺した作家の遺した未発表手記。 失意を乗り越えるためにも、そこに書かれていた自殺の真相に迫ろうと、隠された真実を追いかけていくが、いつしか男の身にも降りかかってくる災厄。すべては過去の汚点が招くものなのか? そこには恐ろし...
『交通事故で愛妻を失った大学講師が入手した、ある自殺した作家の遺した未発表手記。 失意を乗り越えるためにも、そこに書かれていた自殺の真相に迫ろうと、隠された真実を追いかけていくが、いつしか男の身にも降りかかってくる災厄。すべては過去の汚点が招くものなのか? そこには恐ろしい、底知れぬ「悪意」と「罠」が満ちていた……。 手記の謎と、翻弄される運命の行きつく先は? 二転三転する物語の結末は? 著者渾身の力作!』 読みごたえは有り余るほど充分。本がごついです。途中上下2段に分かれています。ひさびさに読み終わるまでに何日もかかる本でした。現在と手記が交互に展開されるよくある構成かと思いきや、手記がひと続きずーーっと続きます。とにかく長いです。長くても飽きさせないストーリーはさすがですが、最後の最後までじっくり話が進んでいくという感じなので、ラストはもうちょいテンポよく転げるように運んでほしかった‥。 作中の山崎先生が、主役にもなりそうな名脇役。
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