いい子は家で の商品レビュー
母の呪縛である。母の呪縛は母自身にも及ぶ。特殊日本的風景が立ち上がるその叙述は、しかし、淡々として事務的である。営々と続く日常は苦痛以上のもので、退屈が固着している。
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私としてはこちらの方が『このあいだ東京でね』よりはまだ良かった。 奇抜な構成や試みが抑えられていて普通だったから私にはこちらの方が読みやすかった。 3話収録されているが、どれもどこにでもいそうな日本の家族を観察してみると、という話。 私はこういう作品よりも島村利正さんや串田孫...
私としてはこちらの方が『このあいだ東京でね』よりはまだ良かった。 奇抜な構成や試みが抑えられていて普通だったから私にはこちらの方が読みやすかった。 3話収録されているが、どれもどこにでもいそうな日本の家族を観察してみると、という話。 私はこういう作品よりも島村利正さんや串田孫一さんたちのように自然の美しさや静けさが漂うものや、山田稔さんのように街と人が生きている温かみのある作品の方が好きなので、私のような感覚の人には青木さんは向いていないと思う。 でも、私が青木さんを苦手に感じるのは、もしかしたら青木さんの文章とか内容云々よりも自分も生きている時間での家族というのが舞台だからかもしれない。 同じように家族を観察した文章でも、これが明治や大正、または戦後まもなくという私がいない時代だったら好きな作品だと言うかもしれない。もしくは場所が日本ではないどこか別の国だったらいい作品だと言うかもしれない。
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一言で言うと"超絶"!(◎_◎;) 小説の固定概念を根本からひっくり返す内容。一戸建てに住む父、母、長男、次男の物語3編。1話のぶっ飛び方は凄すぎて付いていけない面多々あり。2話の細部に徹底的に執着する方法論は前に読んだ「私のいない高校」っぽい。とにかく不穏。...
一言で言うと"超絶"!(◎_◎;) 小説の固定概念を根本からひっくり返す内容。一戸建てに住む父、母、長男、次男の物語3編。1話のぶっ飛び方は凄すぎて付いていけない面多々あり。2話の細部に徹底的に執着する方法論は前に読んだ「私のいない高校」っぽい。とにかく不穏。且つ笑える。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
仕事もせずに女のところへ遊びに行く孝裕 専業主婦として家のことを全てこなす母 定年退職し、毎日テレビにくぎ付けになっている父 会社を辞めて戻ってきた兄 他似たような短編 なんだこの話、というかこの文章は。 非常に絡みにくい。 普通の家で起きている出来事なんだけど 突然現実なのか妄想なのか定かではない領域に入ってしまい困惑する。 すごいんだろうけど、苦手だ…)^o^(
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何かを表現したいから書く。つまり、書くという行為には、何らかの意図がある。 この本に収録された3篇の小説は、すべて平凡な家庭が舞台である。「他人の不幸は蜜の味」とは昔から言われていることである。同時に、幸福な生活というのもまた語り草になる。だが、その中間、つまり、平凡な生活は…...
何かを表現したいから書く。つまり、書くという行為には、何らかの意図がある。 この本に収録された3篇の小説は、すべて平凡な家庭が舞台である。「他人の不幸は蜜の味」とは昔から言われていることである。同時に、幸福な生活というのもまた語り草になる。だが、その中間、つまり、平凡な生活は…?推して知るべし。だから、平凡な家庭という題材それ自体は、無味乾燥なものだ。 だが、そうであるなら、なぜつまらない題材を選んだのか。もちろん、何らかの意図があるはずだ。あえて凡庸なものを題材とした挑戦なのかもしれない(もちろん、結果が面白くなる保証はないのだが)。 そのような実験小説とみてもいいのかもしれない、が、それだけではないと思う。この3篇に共通するのは克明な写実性だ。特に「ふるさと以外のことは知らない」はそれが明確だ。これは、家庭の、家族の、家構えの、家庭生活の、家具調度の、細やかな描写に徹した小説である。モデルは典型的な核家族家庭で、共感(既視感?)を覚えたところも多かった。その意味では面白かったし、不気味でもあった。先に、家庭生活は「凡庸」だと記したが、実は、構成要素を個々に見ていくと、ずいぶんとカラフルなのである。それは、家具ひとつとってみても分かる。例えば、植木鉢は、雑然としたホームセンターから買ってきたもので、それだけを見ると、ずいぶんと個性的だ。それなのに、家庭の中に入り、日用品のひとつとして風景と化してしまったとたんに、凡庸なものになってしまう。いわば、「家庭」がもつ凡庸化の機能である。そんなことの気づけた点では面白かった。 私は青木淳悟という作家を新聞で知った。そこには、「日本のピンチョン」のような書かれ方がされていた。いままで、ピンチョン氏の作品を通読こそしたことのないものの、面白さの一端はつかんだつもりでいた。日本版ピンチョンならば、もっと読みやすかろうと思って、青木さんの作品を手にしたのだった。ところが、本書は、ピンチョン的なポップさがないように思われた。たぶん、他の作品から読むべきだったのだろう。次は代表作『四十日と四十夜のメルヘン』を読んでみようかな。
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図書館でわりときれいな本だったのでなんとなく借りてみたら大失敗だった。変な家族の話なのか妄想なのか意味不明。
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リアリズムとファンタジー まっすぐなはずがいつのまにか歪む独特の世界 家族の話なのに「話」ではない
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よく分からない本でした(笑)ストーリーとかではなく、淡々と・・・家について語っている、という感じです。
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タイトルにもなっている『いい子は家で』。多少世話焼きの母親とその目を盗んで外出する次男の話。母親の鬱陶しさがリアル。次男はその感受性の強さゆえ、時々おかしなものを見てますが、それが日常の風景の中に溶け込んでしまっていて、淡々と描写されているのが不気味でもある。 『ふるさと以外のこ...
タイトルにもなっている『いい子は家で』。多少世話焼きの母親とその目を盗んで外出する次男の話。母親の鬱陶しさがリアル。次男はその感受性の強さゆえ、時々おかしなものを見てますが、それが日常の風景の中に溶け込んでしまっていて、淡々と描写されているのが不気味でもある。 『ふるさと以外のことは知らない』。ごくごく一般的な家庭の、住居である一軒屋の執拗な外観/内観の描写と家事の説明。洗濯についてだけでも五ページも割いており、息子の服は色落ちするだとか、ポケットにティッシュが入れっぱなしになっていると他の洗濯物も駄目になるとか、紳士服はポケットが多いので、入れっぱなしをチェックするのが大変だとか、まったくもってどうでもいい、でも、主婦なら必ず考えるだろう事柄が詳細に書かれている。ドキュメンタリー風ではあるが、作者は男性なので、すべて創作なのであろう。どうしてそこまで書くのか、という細かい描写が続くだけで、特に事件が起こるわけではない。ただ、母親っていろいろ考えてるのね、というのがわかってしみじみする。 『市街地の家』は、母留守中の駄目父と息子の様子を描いた短編。 母の偉大さと家においての圧倒的な存在感が際立つ、家族モノ三篇。
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家の小説。 全部で3作入っていた。 なるほどー家とか家族とか確かに確かに。 新しい視点で、尚且つ的確な気がするょウンウン。 …とは思ったものの、力尽きた。読めん。 だって世界狭いもん(なんせ家が舞台だからね)、 何も起きないもん(退屈だ)。 3作目の長さが短くて丁度いい。そこ...
家の小説。 全部で3作入っていた。 なるほどー家とか家族とか確かに確かに。 新しい視点で、尚且つ的確な気がするょウンウン。 …とは思ったものの、力尽きた。読めん。 だって世界狭いもん(なんせ家が舞台だからね)、 何も起きないもん(退屈だ)。 3作目の長さが短くて丁度いい。そこに描かれた 何もしない父(電気点けないまま昨日の湯につかるetc) は、自分の父を見ているようだった(実際しなくとも)。
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