いい子は家で の商品レビュー
新しい切り口で、プププっと笑ってしまう部分が、その裏にあるうら悲しい感じとかをググっと持ち上げている一冊。 途中、読みづらい感じもあったけれど、面白かった!
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たぶん一回読んだだけだと意味がわからない。。。読んでるつもりがいつの間にかその文章の視点に目を奪われてばかりだった。視点の移動がすごいんだもの。。。これという終りはない。これという筋もない。3編入っているのだけど、そこにどれほどの違いがあるのかを言えと言われても僕には言えない。不...
たぶん一回読んだだけだと意味がわからない。。。読んでるつもりがいつの間にかその文章の視点に目を奪われてばかりだった。視点の移動がすごいんだもの。。。これという終りはない。これという筋もない。3編入っているのだけど、そこにどれほどの違いがあるのかを言えと言われても僕には言えない。不思議な感触。(07/12/11)
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女ともだちのマンションに通う次男。その靴を洗うことに執着する母。仕事を やめ「ひさしぶりに殺し合いをしようぜ」と、ゲームコントローラーを握る兄。 父の耳の穴からは得体の知れないものが飛び出して―。いま、最も注目を 集める気鋭が拓く、家族小説の新しい地平。
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不穏。困惑。不穏不穏。ちょっとどうしていいか分からない。が、すごくおもしろい。 帯文の惹句に「かつてない試みの家族小説」とあるが、かつての有無はよく分かっていないけれど「家族」が母親が、家-属として別の生き物めいていて、こちらの理解を遠く超え出てるような存在にすら覚える。 強いて...
不穏。困惑。不穏不穏。ちょっとどうしていいか分からない。が、すごくおもしろい。 帯文の惹句に「かつてない試みの家族小説」とあるが、かつての有無はよく分かっていないけれど「家族」が母親が、家-属として別の生き物めいていて、こちらの理解を遠く超え出てるような存在にすら覚える。 強いて言えばあたりは現代美術っぽい。でセオリーに即して(?)笑える気構えで読むと確かに笑える。しかし困惑。で、繰り返すが、おもしろい。
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表題作を含む3編全てに共通するのは、独特の文章のリズム。 息継ぎもなくずっと話し続けている人に相槌をうっているうちにどんどん訳が分からなくなってくる感覚に似ている。 『いい子は家で』は何を目的に生きているのかもよく分からない主人公のよく分からない毎日が、ただ、だらだらと書いてあ...
表題作を含む3編全てに共通するのは、独特の文章のリズム。 息継ぎもなくずっと話し続けている人に相槌をうっているうちにどんどん訳が分からなくなってくる感覚に似ている。 『いい子は家で』は何を目的に生きているのかもよく分からない主人公のよく分からない毎日が、ただ、だらだらと書いてある。 あまりにも退屈でもう読むのをやめようと思うと、作中の人物の身体から得体の知れない何かが出てきて、気付けば読んでいる自分の中からも何かどろどろしたものが出てくる気がする。 『ふるさと以外のことは知らない』は主婦の日常、ただその事だけを説明している小説。 何でこんなに私のことが分かるの?と主婦なら間違いなく思うはず。 『市街地の家』は視点は主婦そのものだけど、主人公はお父さん。しかも全く家のことが何もできないお父さん。これまた身につまされる人は多いはず。
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『いいこは家で』『ふるさと以外のことは知らない』『市街地の家』の三篇の短篇集。前の二つは、主婦が生きる生活というものを軸に夫と息子が如何に関わっているかを事細かに描いている。生活をするということはどういうことなのか、一見どこにでも存在する中流家庭のあり様を玄関に射す光りすら切り取...
『いいこは家で』『ふるさと以外のことは知らない』『市街地の家』の三篇の短篇集。前の二つは、主婦が生きる生活というものを軸に夫と息子が如何に関わっているかを事細かに描いている。生活をするということはどういうことなのか、一見どこにでも存在する中流家庭のあり様を玄関に射す光りすら切り取って描かれている。家に中にはなにがあるのか、考えさせられる本だ。
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ここに書かれていることは、作者のことなんだろうか。正直、つまんない小説を読まされた、というのが感想。それだけ。書棚感想見直したら、この人の本、以前にも読んでいてくそみそに評してる。やっぱり合わないんだ。
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家族とは 親とは ひとつ屋根で暮らすっていうことは どういうことかしら、とぼんやり考えていたときにこの本を読みました。読み手が試されるというか 読み手が母というものを、父というものを 家族というものをどう捉えているかによって感想が変わると思います。 私は、なんだか落ちこみました...
家族とは 親とは ひとつ屋根で暮らすっていうことは どういうことかしら、とぼんやり考えていたときにこの本を読みました。読み手が試されるというか 読み手が母というものを、父というものを 家族というものをどう捉えているかによって感想が変わると思います。 私は、なんだか落ちこみました・・。 笙野頼子さんの書く家・母親像と何かしら 共通するものを感じます。笙野さんはもっと土着的で血が濃いのに対して この本はとても無機質で現代的なのにも関わらず。
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短篇が3編収録された作品集。いづれも「家」と「家族の関係」がテーマで、一戸建てに住む夫婦と息子2人のごくごく一般的な家族の日常を描いているものの、すごく歪んでいてヘンな感じがする。専業主婦である母親の息子への過保護ぶりも。私が当たり前のように営んでいるありふれたこの日常も、他人...
短篇が3編収録された作品集。いづれも「家」と「家族の関係」がテーマで、一戸建てに住む夫婦と息子2人のごくごく一般的な家族の日常を描いているものの、すごく歪んでいてヘンな感じがする。専業主婦である母親の息子への過保護ぶりも。私が当たり前のように営んでいるありふれたこの日常も、他人が俯瞰して見れば、こんな風にヘンな風に見えるんだろうか。 3編では、「市街地の家」が特別にヘン。ぺったり不気味さがへばりついてる。
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