ウェン王子とトラ の商品レビュー
大迫力の絵もお話もとても良いです。中国古代王朝の青銅器とトラに育てられた子どもの伝説から着想を得た、というが、とにかく絵が素敵。何度読んでもいい。ふたりのお母さん、いいね。平岡敦の訳も好き。
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2023.5.18 4-1 ✳︎ 2022.7.14 4-3 2022.6.16 5-3 * 2022.1.13 6-1 2021.6.24 4-2
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この本は村の猟師に子を殺されトラが、復讐として村で暴れたが、占い師に安全を誓われ、トラにいけにえ的に差し出された王子の物語です。 最初は人間が憎かったトラでしたが、自分のこどもを思い出し、王子を我が子のように育てていきます。 最後には心配のあまり兵を挙げた王に、トラは追い詰め...
この本は村の猟師に子を殺されトラが、復讐として村で暴れたが、占い師に安全を誓われ、トラにいけにえ的に差し出された王子の物語です。 最初は人間が憎かったトラでしたが、自分のこどもを思い出し、王子を我が子のように育てていきます。 最後には心配のあまり兵を挙げた王に、トラは追い詰められてしまいます。 トラと王子はどうなってしまうのか? 感動に結末が描かれた絵本です。 (中2の息子が書きました) ちいさなえほんや”ひだまり”さんセレクト、10才までに読みたい”こころが豊かになる110冊"より。
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母親になるって、こう言うことだよねーーー。感動。 でも、ラストに疑問符。「その子(王子2世)のお母さんの意見は、聞いた???」って、もやもや。 それだけ、虎を信頼しているってことって言えばそれまでだけど。
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6年生読み聞かせに持っていきました。 時間10分程度 6年生で早生まれは寅年です。寅年には「草や木が成長する様子」のことだそうです。 「みなさんもトラのように元気に成長してください」と添えてはじめました。 子供を殺された母トラは、人間への憎しみ怒りに身を任せて村を襲う。 被害...
6年生読み聞かせに持っていきました。 時間10分程度 6年生で早生まれは寅年です。寅年には「草や木が成長する様子」のことだそうです。 「みなさんもトラのように元気に成長してください」と添えてはじめました。 子供を殺された母トラは、人間への憎しみ怒りに身を任せて村を襲う。 被害が大きくなり、王は占い師を呼ぶ。 「トラの怒りを鎮めるためには、ウェン王子さまをトラにさしだすしかありません。 しかし王子様が危ない目に合うことは、決してないでしょう」 まだ幼いウェンは一人で森に入る。 匂いを嗅ぎつけた母トラは、ウェンを食い殺そうとして…、 だがウェンの目に殺された自分の子供を思い出す。 こうして母トラとウェンとの森での暮らしが始まる。 ※※※以下ネタバレしています※※※ 数年後、城から王と后がウェンを取り戻しに来た。 母トラはウェンにトラの子供が覚えなければならないことは全て教えていた。 ウェンは母トラに誓う。「ぼくには、森のお母さんと、お城のお母さんがいる。ぼくは今は城に戻らなければならない。でもまた会いに来るよ。トラとして学んだことは忘れない」 ウェンは毎年トラに会いに行く。 何年もたち、ウェンが王様になり、王子が生まれると母トラのもとに連れてきて言う。 「この子を預けるから、トラとして学ばなければいけないことを教えてやっておくれ。りっぱな王子になれるように」 大判の絵本です。 絵はとても迫力があり、構図も大胆で、緊迫と緩和のバランスの良いお話。それを繊細な表情で表現します。ウェン王子を大事にくわえる母トラの目、森でたくましく育ったウェン王子のまっすぐな眼差し。 二人のお母さんに大事に育てられたウェン王子は、森と人間界を繋いだ王子がそれを自分の子供に継承してゆきます。 この話を大袈裟ではなく抑えた力強い絵と文章で表現しています。 このストーリーは、作者がトラが子供を大事にくわえている青銅器を見て考えたものだと言います。 人間が動物に育てられる英雄譚は多いですが、絵もストーリーもとてもよい本です。
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トラの絵本といえばこれでしょう! 読み聞かせするぞ!と思って練習するも、 途中涙ぐんでしまって、鍛錬がたりない。 物語の展開がすばらしくて、飽きさせない。 そして更に予想していなかったオチ! 迫力ある絵が魅力なので、読み聞かせしたい。
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トラといえば、この絵本を思い出します。 読み聞かせでは、子どもたちがお話の世界に引き込まれて、一気に教室が静まり返っていました。 わたし自身も、何度も読み返している大好きな一冊です。
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とってもかなしかったけど、とってもおもしろかった。 トラにそだてられたおもしろさは、いままでなかった。 ずっとよんでいたかった。
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子どもを村人に殺され、怒りや悲しみから村を襲うようになった母トラ。困った国王が占い師に策を尋ねると、幼いウォン王子をトラに差し出すとトラが村を襲わなくなる、と言い、王妃と共に悲しみながらもウォン王子をトラに差し出すが・・・。 筆で描かれたトラの迫力と、その迫力のイメージからは離...
子どもを村人に殺され、怒りや悲しみから村を襲うようになった母トラ。困った国王が占い師に策を尋ねると、幼いウォン王子をトラに差し出すとトラが村を襲わなくなる、と言い、王妃と共に悲しみながらもウォン王子をトラに差し出すが・・・。 筆で描かれたトラの迫力と、その迫力のイメージからは離れたようなトラの深い愛が印象的。これは悲しいけれど力強い愛と優しさの話で、トラの思いを考えると本当に胸を打たれるし、ウォン王子も尊い立派な王子。 迫力あるトラの絵ももちろん、トラの住む深い森の描写も美しくてとても好き。
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子供を人間に殺された母虎と人間の王子が信頼関係を築いていく物語。母虎の苦しみや怒り、それを乗り越えていく姿が描かれていて、涙してしまう場面もありました。そしてその母虎の思いを感じている王子の気持ちも、王子を心配する王子の母親の気持ちも、とても伝わってきました。 そして、水墨画の手...
子供を人間に殺された母虎と人間の王子が信頼関係を築いていく物語。母虎の苦しみや怒り、それを乗り越えていく姿が描かれていて、涙してしまう場面もありました。そしてその母虎の思いを感じている王子の気持ちも、王子を心配する王子の母親の気持ちも、とても伝わってきました。 そして、水墨画の手法で描かれたという絵が素晴らしいです。この方の他の絵本も読みましたが、虎という生き物が水墨画にとても合っていて、他の絵本の中でも特に素晴らしく感じました。 まだ1歳9ヶ月の息子には早いかなと思いますが、そのうち購入して手元に置いておきたい本だなと思いました。
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