些末なおもいで の商品レビュー
「あれ」というよく分からない、でも確かに存在する病気に友人がかかってしまうお話。 第一印象は、堅い。すごくがっちりとした文章なんだけど、読んでいくうちに繊細なところが見えてくる感じ。 友情とか、恋とかが繊細に描いてある、悲しいお話。だけどすっきり読めました。
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喪失について語られています。失うって何なのか。変わるもの、変わらないもの、そしてその後も続く人生。ひっそりとした感じで物語は進んでいきました。登場人物たちと同じ高校時代に読んでいたら、感想はまた全然違ったものになった気がします。いろいろな読み方が出来るお話ですね。
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ふしぎな雰囲気のある小説。 不眠症の私と矢鳴とキューピーさん。 表紙がきれい。作者が若い。 作成日時 2007年02月06日 23:26
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哀しみの底に沈み続けていられない自分に哀しむ なんだか痛くて 矢鳴 檜山 キューピーさん 個々の心情や ルールが 大好きだった この本 気持ちの一方通行さ加減に気付き涙する檜山のシーン 素手で地面を掘ったキューピーさんのシーンも 『他に俺にどうしてほしかっ...
哀しみの底に沈み続けていられない自分に哀しむ なんだか痛くて 矢鳴 檜山 キューピーさん 個々の心情や ルールが 大好きだった この本 気持ちの一方通行さ加減に気付き涙する檜山のシーン 素手で地面を掘ったキューピーさんのシーンも 『他に俺にどうしてほしかった』と冷たく言った矢鳴のシーンも 好き 好きです
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この本は…読んでいたらとても泣けてきました。 かけがえのない人を亡くした時、その人を想い泣いてください。そして、自分を想い泣いてください。それでも私はいき続ける……本当にとても共感できる本でした。
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ふとしたことから矢鳴と言葉を交わすようになった檜山。 そのすぐあとに矢鳴は体の一部から羽根が生え、次第に飛んでいってしまうという奇病に侵される。 矢鳴と幼馴染のキューピーさんとの三人で過ごした高校生活のわずかな時間。 矢鳴が矢鳴でなくなるまでを「些末なおもいで」として描いている。...
ふとしたことから矢鳴と言葉を交わすようになった檜山。 そのすぐあとに矢鳴は体の一部から羽根が生え、次第に飛んでいってしまうという奇病に侵される。 矢鳴と幼馴染のキューピーさんとの三人で過ごした高校生活のわずかな時間。 矢鳴が矢鳴でなくなるまでを「些末なおもいで」として描いている。 冷たいわけではないけれど、人間らしい感情をまとめている。
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ごめん。ご紹介してくださった金原さん、どうもありがとう!と叫びたくなるぐらい、私は好きだこの作品。 体が少しづつ消えていってしまう奇病「あれ」にかかってしまった矢鳴と私との出会い。 幻想的なイメージで静謐に綴られる喪失と友情の物語が、静かに胸の底へと沈んでいく。 共感でき、そし...
ごめん。ご紹介してくださった金原さん、どうもありがとう!と叫びたくなるぐらい、私は好きだこの作品。 体が少しづつ消えていってしまう奇病「あれ」にかかってしまった矢鳴と私との出会い。 幻想的なイメージで静謐に綴られる喪失と友情の物語が、静かに胸の底へと沈んでいく。 共感でき、そして愛しく思えるエピソードが多々あるものの、やや感傷的すぎるところが欠点か。 この作家の次回作が、ものすごく楽しみだ。
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唐突に、そのたった一瞬に私は彼のすべてを喪った。その喪失感を思い、涙が少し出た。しかしその涙は彼の喪失にかかるのではなくて、数時間後には笑うことができるほど強く生きていける、私にかかるのだ。 私はこれから先何度も、おまえを想って泣くだろう。 自分を想って泣くだろう。 (P....
唐突に、そのたった一瞬に私は彼のすべてを喪った。その喪失感を思い、涙が少し出た。しかしその涙は彼の喪失にかかるのではなくて、数時間後には笑うことができるほど強く生きていける、私にかかるのだ。 私はこれから先何度も、おまえを想って泣くだろう。 自分を想って泣くだろう。 (P.143)
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「りはめ」に続く青春文学大賞受賞作。 不思議な話だった。共感できる表現もいくつかある。 それにしても「りはめ」の後にこれというのは意外だった。 この賞はもっと荒々しいというかそんな感じだと思っていたので。
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