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やどかりとペットボトル の商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2023/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 「読書は世界の見える窓」「本は心の栄養」。まさに、そうですね! 1970年、沖縄県石垣市生まれの池上栄一さん「やどかりとペットボトル」、2006.11発行、エッセイ集。このタイトルのエッセイを探しましたが、タイトルだけでエッセイはなかったです。①1978.7.30、道路交通がアメリカ方式から日本方式に。「人は右、車は左」 ②6月23日、慰霊の日。沖縄県は公休日。なお、著者は1970年生まれですが、当時はアメリカ。沖縄が日本に返還されたのは1972年です。

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2020/10/27

私の知らない沖縄のこと 文化がよく描かれていて面白かった 著者の子供時代の話はとても興味深い 琉球人か なるほど この人の本もっと読んでみたいな

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2018/10/31

1995年から2006年に至るまでのエッセイが詰められている。 1970年生まれの池上さんなので、24から36歳までの作品。 その時代の光景と照らしながら、懐かしさと若さを感じる。 池上さんの小説はなかなか変わっている。独特の雰囲気を持っている。若い頃の作品は特に、文体のリズム...

1995年から2006年に至るまでのエッセイが詰められている。 1970年生まれの池上さんなので、24から36歳までの作品。 その時代の光景と照らしながら、懐かしさと若さを感じる。 池上さんの小説はなかなか変わっている。独特の雰囲気を持っている。若い頃の作品は特に、文体のリズム感をもっている。物語の展開が読めない。ひねくれた変調子を刻んでいる。 その理由というか、背景にある筆者の素地が、何となくわかったような、気がする。

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2015/09/01

高校の先輩の作品と思うとわくわくした。 沖縄の文化の話も少しあって、帰省したくなる。 ちょっぴりスパイスもある素敵な作品。

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2013/05/02

池上永一さんのエッセイ初めて読みました。 普段の作品に感じる不思議な楽しさの詰まった エッセイでした。 というか、どこまで本当なのか…w

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2012/02/04

★4に近い3。幼い頃の豊かすぎる想像力と、常識の斜め上を行く母によって引き起こされたエピソードがすごい。入園年前の子を幼稚園に置いてくる母も母だが、「これが本で読んだ孤児院か。売られるのか」と思う幼児がいるか。というかもうそんな本読んでたのか。「おまえたちはレミングか」と叱られ、...

★4に近い3。幼い頃の豊かすぎる想像力と、常識の斜め上を行く母によって引き起こされたエピソードがすごい。入園年前の子を幼稚園に置いてくる母も母だが、「これが本で読んだ孤児院か。売られるのか」と思う幼児がいるか。というかもうそんな本読んでたのか。「おまえたちはレミングか」と叱られ、ヤギすき焼きの臭さにもだえ、電話には免許がいると騙されて無線の勉強をし・・・となにやらギュッと詰まった少年時代を過ごしている。あれだ、原田宗典に似てる。沖縄のケタ違いなイベント、トライリンガル、不思議なことの起こる古い家・・・どれも外国ではないけど、地続きでもない距離感で、本の中の国のようだ。そういえば、やどかりもペットボトルも出て来なかった。

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2011/10/13

この人は変な人なんじゃないかなあと思ってたんだけど、ご親族も変な人だということがわかった。沖縄すげえ。

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2011/06/25

軽快かつ珍妙なエッセイ。 最初、小説かなとおもうくらいの。 池上永一さんは、 根がしっかりしてるんだな と思いました。 人としての根が。 逃れられんと痛いほどわかってる根の部分。 諦めのような安心感のような。

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2010/11/11

かなり久しぶりに読書再開。 図書館で手に取った本。 私にはない視点が多く、とても楽しめた。 でも、作家になる人とかってやっぱり幼少期がなんか違うよね。 死ぬのが怖くない理由。 アッパレ。 ↑ これを忘れたら再読だね、自分。

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2009/11/23

池上氏の著書はこれが初です。 本当は「テンペスト」から読んでみたかったのですが、このエッセイ集の最初に書かれている「孤児院と幼稚園」のエピソードのインパクトの強さに心惹かれ、エッセイ集「やどかりとペットボトル」から読み始めようと思いました。 著者の作品を読まずにエッセイから入ると...

池上氏の著書はこれが初です。 本当は「テンペスト」から読んでみたかったのですが、このエッセイ集の最初に書かれている「孤児院と幼稚園」のエピソードのインパクトの強さに心惹かれ、エッセイ集「やどかりとペットボトル」から読み始めようと思いました。 著者の作品を読まずにエッセイから入ると言うのは、作品知らずに著者を知る、と言うことなのでちょっと妙な気分になります。 池上氏の作風はまったく知らないのですが、このエッセイ集から感じた著者の人物像は沖縄と言う複雑な歴史を経験した土地で、沖縄の濃密な文化の中で育った面白い人だなと思いました。 幼少時代から空想に耽り、少々捻くれた視線を持ち、不思議な経験をしたりと、どんなものを体験し見て感じて考えたのかが分かったように思います。 池上氏も面白い人だなと思ったのですが、池上氏の母親の振る舞いも話のネタに十分なほどの面白いお方で、こんなことする人っているんだ…と思ってしまうほどのある意味魅力的なお方だなぁと思いました。 嘘のような本当の話がエッセイにはぎゅっと詰まっています。 「ふふふ」と笑ってしまうようなエピソードもありました。 本当に体験したことなのだろうかと思うエピソードもありました。 そして、なにより沖縄についてのエピソードは印象に残りました。 沖縄の暦や祭のこと、先祖のこと、沖縄の言葉のこと、基地のこと、歴史のこと。 池上氏が語るような沖縄の文化や思想はとても魅力的に感じます。 それは自分と自分の生まれた土地とが密接に繋がっていると感じることが少ないからかもしれませんが。 そして、このエッセイを読んで沖縄と本土にはまだまだ深い深い溝があるのだなと感じました。

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