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生きさせろ! の商品レビュー

4.2

34件のお客様レビュー

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2009/10/04

某渋谷先生がすすめてた本。 衝撃的。 まぁ、要するにフリーター難民とか名ばかり管理職とかがテーマ。 とりあえず、労働市場、ひどい。 絶望的な感じしちゃった。 もうちょっと解決策みたいなの講じてほしかったな。

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2009/10/04

2008/8/21読了 売り手市場で就活をした自分と、就職氷河期に就活をした姉。 たかだか5年くらいの違いで人生が大きく変わってしまう社会はやはりヘンだ。 モノゴトを知ること。そしてその裏も知ること。 フリーター、正社員問わず今の日本で生きるだけなのに、これ以上のことが求められ...

2008/8/21読了 売り手市場で就活をした自分と、就職氷河期に就活をした姉。 たかだか5年くらいの違いで人生が大きく変わってしまう社会はやはりヘンだ。 モノゴトを知ること。そしてその裏も知ること。 フリーター、正社員問わず今の日本で生きるだけなのに、これ以上のことが求められる。生き難さを感じた。

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2009/10/07

『絶望に効くクスリ』でその存在を知って以来,気になっていた雨宮処凛。デビュー作の自伝にもにも興味があるが,とりあえず今の自分のテーマであるワーキングプアを扱ったこの本から。花沢健吾のカバーイラストもテーマにマッチした雰囲気で良い。いざ文章を読んでみると,結構まとも。すこしホッとし...

『絶望に効くクスリ』でその存在を知って以来,気になっていた雨宮処凛。デビュー作の自伝にもにも興味があるが,とりあえず今の自分のテーマであるワーキングプアを扱ったこの本から。花沢健吾のカバーイラストもテーマにマッチした雰囲気で良い。いざ文章を読んでみると,結構まとも。すこしホッとしました。どうしても色物的なイメージがあったので。「生きづらさ」,「不安定」,「自己責任」という視点から,今の日本の若者が置かれた現状を総覧する。山田昌弘などの学者と比べて(比べるのが間違いだろうが),バランスは悪いけど,格差問題に対するスタンスとしては一方の極だろうと思う。ワーキングプアの若者が,貧困を自分のせいだと考えがちであるとの指摘は,なるほどと思った。自分にもその傾向はあるからね。やっぱり「自分は社会の犠牲者だ!」って言いにくい空気がありますよね。自己否定を自己成長に繋げることができなければ,待っているのは自殺でしかない。自分が今までその手段をとらなかったのは,まだ逃げ道があったから。もし今の状況が続くとすれば,どうなるかは分からない。著者が期待を寄せるプレカリアート運動が,社会を変える流れを作り出すとは,正直思えないけれど,黙って自分を責め続けるよりはましなのかもしれない。それも現実逃避なのかもしれないけれど。本文の最後に著者は問う。「社会から必要とされたから増えたのに,なってみると説教される立場なんて,フリーター以外に存在するだろうか?」本人は反語のつもりだろうが,僕ならイエスと答える。それはまさに,新司法試験の下の司法修習生だ,と。

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2009/10/04

最低限の生存権すら切り崩されていく現代ニッポン。 社会的な連帯から切り離され、バラバラにされた若者を「生きさせろ!」の言葉でつないだ、若い者の自由と生存を求める運動の原点になった著作。 真正面から生存する自由を主張する「生きさせろ!」という言葉は、何よりも強く、わかりやすい。 ...

最低限の生存権すら切り崩されていく現代ニッポン。 社会的な連帯から切り離され、バラバラにされた若者を「生きさせろ!」の言葉でつないだ、若い者の自由と生存を求める運動の原点になった著作。 真正面から生存する自由を主張する「生きさせろ!」という言葉は、何よりも強く、わかりやすい。 大言壮語でもなく、大上段からの説教でもない、かつて生きづらさを抱えてリストカット、フリーター生活、右翼活動家として生きてきた彼女だからこそ、若者に寄り添い、新しい希望を描く言葉を生みだせたのだと思う。

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2009/10/07

2008年6月読了。 フリーター、派遣社員の現状を何人かの実際談を元に明らかにしている。 ワーキングプアの現状、彼らがこの状況をどう思っているのか、何を望んでいるのか、企業と国の政策が与えた影響などにも 言及している。 また、過労死至った人たちの状況、その家族達のその後の企業との...

2008年6月読了。 フリーター、派遣社員の現状を何人かの実際談を元に明らかにしている。 ワーキングプアの現状、彼らがこの状況をどう思っているのか、何を望んでいるのか、企業と国の政策が与えた影響などにも 言及している。 また、過労死至った人たちの状況、その家族達のその後の企業との闘争など、現実社会で今起きている事を切実に記述している。 彼達は多くを望んでいるわけではなく、生活が出来る最低限の物を望んでいるだけなのに、一生懸命働いてもそれすら満足に 得る事が出来ずにいる人が多い。 心揺さぶられる本でした。

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2012/08/13

企業に使い捨ての激安労働力として利用されるプレカリアートの反撃。「プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方」で登場する人より深刻な問題を抱えた人が多く登場する。笑える所は松本哉の「貧乏人大反乱集団」「高円寺ニート組合」「素人の乱」のところぐらい。 安定した正社員になれそう...

企業に使い捨ての激安労働力として利用されるプレカリアートの反撃。「プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方」で登場する人より深刻な問題を抱えた人が多く登場する。笑える所は松本哉の「貧乏人大反乱集団」「高円寺ニート組合」「素人の乱」のところぐらい。 安定した正社員になれそうにない人は特に読む事を強くお薦めする。 日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞。

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2009/10/04

ネオリベラリズム(=ネオリベ)が推し進める策略による犠牲者の現状を取り上げる。「働かざるもの食うべからず」なんて言葉はネオリベの欺瞞。現実は働いても食えない、生きられない、逆に働くことで死んでしまう、死ぬために働いているような状況にある。 明らかに犠牲者であるプレカリアート(不安...

ネオリベラリズム(=ネオリベ)が推し進める策略による犠牲者の現状を取り上げる。「働かざるもの食うべからず」なんて言葉はネオリベの欺瞞。現実は働いても食えない、生きられない、逆に働くことで死んでしまう、死ぬために働いているような状況にある。 明らかに犠牲者であるプレカリアート(不安定さを強いられた人々)はしかし、ネオリベに仕組まれた巧妙な詐術によって自己責任論を内面化させている。ネオリベはさらにそこにつけこむ。私たちにとっては負の循環が、ネオリベにとっては願ったりのスパイラルなのだ(不安定にされている人々を殺し続ける限りいずれは破綻するけれど、今のところ)。自己責任論を内面化させられているプレカリアートはその循環を自ら積極的に回しているようなもの。ネオリベは何の手を下さなくてもみているだけで、思い通りに人々が動く。バカにされていると思わないだろうか。バカにしているのだ、私たちを、そして人間の生を。見くびられているのだ。怒れ、内にではなく外へ向けて。 喫緊の生きづらさ(あるいは「生きられない」こと)は制度や構造のせいである。その先にも個々人の生きづらさは絶対残る(P.268)。だから、制度で解決できることはさっさと解決しなくちゃいけない。その先の「人間としての」生きづらさに向き合うためにも。 リア王の中で一番気に入った科白は「リアのおっさん!リアのおっさん!」という道化の科白だったのですが、その道化に関連して、前回の読書会でめちゃくちゃな紹介に終わった河合隼雄の「影の現象学」にも、道化が言及してありました。それで、それによると、道化という人格は、王が自らを完全に光り輝く存在とするために、その影の部分を切り離すために作り出だれたそうです。古代の絶対的存在としての王はなんらの過ちも犯すはずはないし、罰せられることもないはずなんだけど、現実には天変地異などによって、国が被害を被ることもある。王をすべての物事の統治者としてみるならば、それは王の失敗としか考えられない。この矛盾を解くために王に代わって罰せられたり、失敗役をつとめたりするものとして道化の必要性が生まれた。そしてその絶対的な王に支配された王国の統一性は、それと矛盾する存在の切り離しを前提として保たれているんだけど、それはしばしば事実を犠牲とした規範性の維持によって成し遂げられる。王が規範と秩序をあらわすとき、道化はその規範で律しきれぬ新たな真実をそこにもたらし、価値の顚倒、や「統一」のために切り捨てられた物事の多様性を知らしめると河合隼雄は言うのですが、それが「生きさせろ」にもリンクするものがあるのではないかと思いました。 どういうところでかというと、社会学者入江さんの話のところです。ネオリベは中国や韓国、北朝鮮など敵を外に作って国内の「格差」から目をそらせるということをやってきた。ポストネオリベの段階に入った今も景気が上がり調子になってきたことの裏に何か問題が隠されている気がすると指摘しているところがあるのですが、つまりネオリベへの統一によって排除された平等や労働者、生存権等という犠牲にされた事実が今表出してきているのではないかと思いました。ネオリベが排除した事実を知るんだ!!ネオリベに騙されるな!!ネオリベの一面性に気付け、と言うように。 一方で、リア王においてさまざまな仕打ちを受けることから狂気になって狂気故に、リアは内面化されてべったりと自分と同化していた価値観に、疑惑を抱くようになったのだけれど、自己責任論を内面化している人たちにそれを自己と切り離して考えさせる契機になるのは一体なんなのだろうと思いながら、読みました。

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2009/10/04

同世代の書き手としては最も現在最も信頼と共感を寄せることができる雨宮氏.論に少々強引さを感じるところもあるが,アメリカ追従の新自由主義的政策がもたらした「格差社会」をインタビューを中心にしたルポ形式で鋭く抉っている.

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2009/10/04

裏表紙にある、携帯メールを見て驚いた。こんな内容で明日の仕事が指示されるのか。そりゃ希望もなくなるよな。こんな働かせ方しかできない社会は間違っていると思う。

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2009/10/04

賛否両論はあるようだけど、結構楽しめた。フリーターの生活の実態が見えた(いろいろな種類のフリーターが居るにしても)。とりあえず、俺は自宅警備でもしよう。ちなみにぼくは雨宮さんがこの本で前より好きになりました。

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