テアトル東向島アカデミー賞 の商品レビュー
やっとブックオフで見つけ講読開始。 なぜこの著者がハリウッド映画のような壮大な作品が書けるのかがわかる。本当に映画を愛してる。 将来、著者を研究する人がいたならば、必ず内面を分析するためのテキストになりうる作品だと思う。 福井作品が好きだが、映画をあまり観ていない人にオススメ...
やっとブックオフで見つけ講読開始。 なぜこの著者がハリウッド映画のような壮大な作品が書けるのかがわかる。本当に映画を愛してる。 将来、著者を研究する人がいたならば、必ず内面を分析するためのテキストになりうる作品だと思う。 福井作品が好きだが、映画をあまり観ていない人にオススメ。いるかな(笑)?というぐらい有名な作品が多い。 目次を見て「観た映画」は、再発見があるし、「観ていない映画」には、観たくなる衝動にかられる。
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こういう映画紹介の本を読むのは観た映画を他の誰かと共感したからと観ていない映画を観たいと思いたいかどちらかだと思います。で、この本は見た映画への共感はとっても感じたが、見てない映画の紹介で見たいと思った作品はなし。つまり和田さんや小林さんの域に未だ達せずということで5点満点で☆3...
こういう映画紹介の本を読むのは観た映画を他の誰かと共感したからと観ていない映画を観たいと思いたいかどちらかだと思います。で、この本は見た映画への共感はとっても感じたが、見てない映画の紹介で見たいと思った作品はなし。つまり和田さんや小林さんの域に未だ達せずということで5点満点で☆3つ。
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自分の映画の趣味と結構被っているのでTSUTAYAに行く際に参考にしたりなど。 やっぱ火薬多い系の映画もいいよね!!という女子がここにいます
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作家・福井晴敏氏の脳内で毎年開催される一人だけの映画祭「テアトル東向島アカデミー賞」。それはどれだけその映画が福井理事長兼会員を興奮させてくれたかを基に選ばれる、選考基準が明快な映画祭だ。 そんなちょっと恥ずかしい映画祭の受賞作品を一挙公開!案内役は美川べるの氏描き下ろし...
作家・福井晴敏氏の脳内で毎年開催される一人だけの映画祭「テアトル東向島アカデミー賞」。それはどれだけその映画が福井理事長兼会員を興奮させてくれたかを基に選ばれる、選考基準が明快な映画祭だ。 そんなちょっと恥ずかしい映画祭の受賞作品を一挙公開!案内役は美川べるの氏描き下ろしイラストによる人形“福っくん”とアシスタントのお姉さん。 なにしろこの映画祭、火薬の量やアドレナリン分泌量が評価の基準。なので、選ばれている作品も『ダイ・ハード』『ジュラシック・パーク』『未知との遭遇』など。どれも男の子の琴線に触れまくる作品ばかり(しかも「最優秀作品賞」とか「最優秀音響効果賞」などちゃんと賞を設けている)。理事長(福井氏)もそこらへんを熟知しており、男子の気持ちを理解したい女性の方々は本書を読むべし!と力説している。 確かにどれもこれも胸を熱くさせる映画ばかりで、それらに付せられた解説文も映画への愛を感じさせるものだ。よっぽど思い入れがあるのだろう。福井氏の作品における漢(オトコ)度のルーツを見た気がした。 ところで本書が面白いのは、福井氏が途中から「映画関係者」としての立場で解説している所だろう。この本は「小説すばる」誌上に約7年にわたり連載されたコラムをまとめたものだが、連載中に福井氏の作品が次々と映画化される事になったためで、福井氏の批評眼は観客としてのそれから作り手としてのものに変化していく。 正直言ってその変化に一番戸惑うのは本を読んでいる読者の方だろう。いつの間にか「作り手になってみるとよくわかるのだがこれは…」的な立場で発言するようになっているので面食らってしまう。 正直、映画監督や脚本家がそういうのならわかるが、原作者の立場で完全に「あちら側」に行かれてしまうとなんだか取り残されたように感じてしまう。まあ、映画化を前提に小説を書き下ろしたりしているので、「映画の一番初めから関わっていた」という気持ちはよくわかるのだけど。 だけどやっぱり、原作者ってのは自分の作品を「作り手」の人たちに渡すっていう重要なポジションなのだから、一番厳しい観客であって欲しいと思うのだ。 映画を作る人たちはわかってない。ここはこうしなきゃイカンのだ!くらいの事は言って欲しい。 とはいえ、どうやら福井氏は映画界に実際かなり深く関わっているようなので、どうしても作り手の立場になってしまうのかも知れない。でもやっぱり小説家は読者(=観客)と同じ目線でいて欲しいと思うのは、まぁ、いち読者のワガママなのかも知れないけど。 あと、福井氏の日本の怪獣映画(特撮映画)に対する姿勢には、映画愛は感じられるものの怪獣愛は無いので、怪獣映画ファンは気を悪くするかも。でも伝統的な日本SF界とは接触のないまま今の位置まで来てしまった作者ならではの意見ではあるので、真摯に受け止める必要はあると思う。 また自衛隊に対する福井氏の姿勢などもいろいろ論じられそうだが…とりあえずこれは長くなりそうなので省略。 そんな訳で作者のかなり個人的な思い入れが詰まった映画評。いろいろあるけど、やはり同じ男としては胸を熱くせざるを得ない作品ばかり。わかるわかる!と感心しながら濃厚すぎる福井氏の脳内ワールドに触れてみてはいかがだろう。こんな映画評論、他では絶対読めないから。
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紹介されているのは、誰もが知っている大ヒット作が多く 単純な映画紹介なら退屈にしかならない。 しかし、 その作品が映画史に果たした役割りや、物語と映像の関係だとか 映画が当時の世相をどう反映したか、 ヒットに当時の世相がどう影響したかであるとか、さらには 氏の作品に流れるテーマと...
紹介されているのは、誰もが知っている大ヒット作が多く 単純な映画紹介なら退屈にしかならない。 しかし、 その作品が映画史に果たした役割りや、物語と映像の関係だとか 映画が当時の世相をどう反映したか、 ヒットに当時の世相がどう影響したかであるとか、さらには 氏の作品に流れるテーマとの思想、政治的共通項に触れた かと思いきや爆薬とアドレナリンがいかに魅力的か 熱く軽快に語ったり、時に真剣に、という読み物。 原作との比較でローレライやイージスは「ないわ~」と 思っていたが、本人からこうやって語られると 「ありなのかな?」と思わせられる不思議。
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これはとことん趣味に走った偏見きわまりない映画レビューである。と、書くと語弊があるのだけれど、そうとしか言いようがない。だってそうなんだもの! だがしかし、その語り口は何とも愉快でいっそ清々しい。映画好きな男性の好みが垣間見える一冊。
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『テアトル東向島アカデミー賞』 それは著者の脳内で毎年行われる妄想映画祭。 受賞作は血をかきたてる爆発アクション、スペクタクルが中心で、 使用された火薬量とアドレナリン分泌量が評価の重要基準となる。 世の女性たちよ、この孤独な男の魂の叫びを聞け。 あなたの彼氏もホントはこんな映画...
『テアトル東向島アカデミー賞』 それは著者の脳内で毎年行われる妄想映画祭。 受賞作は血をかきたてる爆発アクション、スペクタクルが中心で、 使用された火薬量とアドレナリン分泌量が評価の重要基準となる。 世の女性たちよ、この孤独な男の魂の叫びを聞け。 あなたの彼氏もホントはこんな映画が大好きなのだ! なにげに渾身、人気作家が綴る怒濤の映画日記。 美川べるの描き下ろしツッコミマンガ付き。 (「BOOK」データベースより) 福井晴敏氏の軽快な語り口で書かれたオレ的映画評論。 『テアトル東向島アカデミー賞』とは、 著者の脳内で毎年行われる妄想映画祭のこと(笑)。 作品評論の合間に、セルフ・ツッコミとして存在する(全9作) 美川べる嬢の四コママンガがあり、これがまた素晴らしい存在感。 とにかく、笑えます。 ∴∵ゞ(゚ε゚ )ブッ (特に「カリオストロの城」が好きwww) 実は本書、福井氏の映画をベースにした、日記です。 決して本格的な映画評論とは…言えません(笑)。 (作中で著者自身も、はっきりおっしゃっています) 全79話(81作品)に及ぶ、 著者の熱〜い感想と、ちょっとした日常や時事ネタは、 それぞれ2〜4ページにこぢんまりとまとめられているので 気軽に読め、家事の合間や待ち時間にぴったり。 読了までに4日ほど要しましたが、あっという間でした、ね。 「終戦のローレライ」、「亡国のイージス」、「戦国自衛隊1549」などの 製作秘話や、裏話が盛り込まれていたのは、 著者のファンとして、ちょっと感動。 またラストを、 私の大好きな『ブレイブハート』で〆たところに拍手喝采。 しかし、 福井氏がこんなにも映画好きだったとは、知りませんでした。 未見作は思ったより少なかったので(それでも2割弱は、未見) 著者の見解に、頷いたり、首を傾げたり。 でも、同感、同感!って賛同した作品が多かったことは、事実です。 しみじみ同世代なんだなぁ〜と、実感。 間違いなく同時期に、同じ作品を観て、生きてきています(笑)。 が、やはり性別の差もさることながら、作品に対する思いには やはり温度差がありました(笑)。 私の好きな作品は、私なりの見所が有り、著者とは合わない・・・。 こんな映画だったかな???というのも、ちらほら&しばしば。 読んでいて、私も映画日記を始めたくなりました。 ふふふ その前に読まず、 未見の中から 「テルマ&ルイーズ」 を観たいかも。
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アクションとスペクタルに振り切った「漢の」映画感想文集。 80〜90年代前半のアクション娯楽大作のほとんどを網羅し、著者独特のマニアックかつウィットに富んだユーモアセンスが光る感想文(というか日記)が、文章表現力に乏しい自分が言いたかったことをすべて代弁している。そうそう、そ...
アクションとスペクタルに振り切った「漢の」映画感想文集。 80〜90年代前半のアクション娯楽大作のほとんどを網羅し、著者独特のマニアックかつウィットに富んだユーモアセンスが光る感想文(というか日記)が、文章表現力に乏しい自分が言いたかったことをすべて代弁している。そうそう、それが言いたかったんだよ。呟きながら思わずニンマリ。
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福井晴敏の映画本。紹介されているほとんどの作品を自分も見ていました。福井晴敏の本が好きで映画が好きなら読んでもいいかなという内容です。
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■もともとあの映画版「亡国…」を、原作者がどう思っているのか知りたくて手に取ったのですが、読んで行くともはやそんな瑣末(爆)な事はどうでもよくなります。■軽快な語り口、かたよ…いえ個性的だけどきっちり押える所は押えたチョイス。それでも美川べるのさんの4コマがなかったらキツかったか...
■もともとあの映画版「亡国…」を、原作者がどう思っているのか知りたくて手に取ったのですが、読んで行くともはやそんな瑣末(爆)な事はどうでもよくなります。■軽快な語り口、かたよ…いえ個性的だけどきっちり押える所は押えたチョイス。それでも美川べるのさんの4コマがなかったらキツかったかも知れませんが(べるのさん大好きだ…)、この本で紹介された映画を全部観たくなったのは本当です。「亡国」だけ観て投げてしまった(すいません…)福井映画三部作の他の2本も是非観たい所ですが、どうして日本映画のDVDって安くならないんだろうと、また嘆く結果となってしまいましたー(ドラマやアニメも高過ぎる。それと廃盤にするなら版権手放してくれっ!←調べてて何かあったらしい)。
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