回転木馬 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
とても良いお話でした! 前作の観覧車はあまり好きではなかったのだけれど、この続編はとても好き。 唯の、強さとか弱さが綺麗に書いてあって、なんか色々心に響いてきました。 出てくる女性達、皆素敵。 もっとこの作家さんの作品を読んでみたいと思いました。 それにしてもこのカバー、すっごい綺麗。誰が作ったんだろう。
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2010/10/11 職業柄か行方不明や犯罪によく遭う上に若くして病死する人がよく出てくる。まあ、でも、なんとかバッドエンドではない。
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柴田よしきさんの小説は優しくて好きです。今回はどろっとしそうな人間関係をギリギリなところで(恋敵の死病と穢れなき娘)美しく回転木馬となりましたが、う~ん、こうは思えないよねという結末でした。
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謎の失踪を遂げた夫・貴之のあとを継ぎ、探偵となった下澤唯。十年の月日を経て偶然彼を目撃した唯は、佐渡出身の渋川さわ子という関係者がいたことを突き止めた。だが、さわ子はすでに死去し、貴之はさわ子の娘・雪と一緒にいるらしいことだけ判明した。夫は唯を本当に裏切っているのか?細い糸をたぐ...
謎の失踪を遂げた夫・貴之のあとを継ぎ、探偵となった下澤唯。十年の月日を経て偶然彼を目撃した唯は、佐渡出身の渋川さわ子という関係者がいたことを突き止めた。だが、さわ子はすでに死去し、貴之はさわ子の娘・雪と一緒にいるらしいことだけ判明した。夫は唯を本当に裏切っているのか?細い糸をたぐり追跡を続ける唯は、さわ子の友人だった佐野明子のもとを訪れた。彼女はさわ子から、死の間際に雪と貴之のことを記した手紙を預かっていたのだ。明子も死の床についていたが、唯の事情を知った彼女から、手紙の内容を明かされる。どうやら貴之と雪は、人に知られてはならない事情を抱えているらしい。失踪前日に起きたホームレスの不審死と関係が?手紙を手がかりに、信州・蓼科へ向かった唯。だがそこには、貴之の目元を残す美少女―小松崎ゆいが待っていた...。著者渾身の感動のミステリー。
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「観覧車」続編にして完結編、なのかな。前々から気になっていたあの部分はついに解決、といえるでしょう。しかしどんな結末になったのかは……読んでのお楽しみ。 前作同様、主人公の唯が痛々しくって。頑張れと言いたい気持ち半分、もうやめちゃえばと言いたい気持ち半分。とにかく目が離せなくって...
「観覧車」続編にして完結編、なのかな。前々から気になっていたあの部分はついに解決、といえるでしょう。しかしどんな結末になったのかは……読んでのお楽しみ。 前作同様、主人公の唯が痛々しくって。頑張れと言いたい気持ち半分、もうやめちゃえばと言いたい気持ち半分。とにかく目が離せなくって読まされます。そしてそこに絡む人々の物語もまた深く、哀しい。「折れた羽」の物語は特に重かったなあ。 タイトル「回転木馬」というのも、前作とのバランスだけでなくその意味も巧いです。お薦めしたい一作。ただし、ぜひともその前に「観覧車」は読んでから。
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2009.11.27 こ、これは、またもや・・・ 『観覧車』という本の続編だったのですね!!orz 気をつけていたつもりですが、またしても読む順番を間違ってしまいました。 失踪した夫の跡を継いで私立探偵に、って、なれるもんなんですかねぇ? 不幸な女性がたくさん出てくるのは毎...
2009.11.27 こ、これは、またもや・・・ 『観覧車』という本の続編だったのですね!!orz 気をつけていたつもりですが、またしても読む順番を間違ってしまいました。 失踪した夫の跡を継いで私立探偵に、って、なれるもんなんですかねぇ? 不幸な女性がたくさん出てくるのは毎度の事ですが、下澤唯ではなく、その女性達を主人公のようにして、いくつかのお話が進んでいく感じでストーリーが展開していくところがおもしろいと思いました。 でも、ラストは、ん~~~~~
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『観覧車』の続編。 結婚2年で行方不明となってしまった夫貴之の行方を12年に渡り捜し求める下澤唯。 前作で貴之らしき人物を佐渡へ渡るフェリー乗り場で発見する。 新潟の探偵社の川崎多美子とともに佐渡へ。 大腸がんの宣告を受けた香住笙子。彼女と同室だった佐野明子。二人の生涯に絡めな...
『観覧車』の続編。 結婚2年で行方不明となってしまった夫貴之の行方を12年に渡り捜し求める下澤唯。 前作で貴之らしき人物を佐渡へ渡るフェリー乗り場で発見する。 新潟の探偵社の川崎多美子とともに佐渡へ。 大腸がんの宣告を受けた香住笙子。彼女と同室だった佐野明子。二人の生涯に絡めながら話がすすむ。 明子がかつて同室だった渋川雪の母からの手紙を笙子は預かり、唯に見せることとなる。 その手紙の中に、夫貴之と一緒にいる渋川雪の存在、そして、二人に深く関わる人物、大谷憲作が浮かび上がる。 大谷は佐渡にペンションを持っていたが蓼科へと移転。 それを追いかけ舞台は蓼科、女神子畔に移る。 10年ほど前、クラブ『花模様』でチーママをしていた天野言美の人生にそう。その『花模様』に雪も勤めていたのだ。 言美は5年前強盗殺人で夫と娘を殺された被害者だった。犯人が出所してきたら彼女自らの手で犯人に復讐しようとしてた。 そんな言美 の魂を少しでも救う手伝いをしたいと唯は考える。 唯は言美をネイチャーカメラマンの小松崎鶸矢の展覧会に誘う。 言美は彼の写真に魂を揺さぶられ、小松崎にあって話をしてみたいと強く思う。 唯は彼の展覧会の中に夫貴之が撮ったと思われる写真を見つける。 小松崎は貴之の行方を知っていると確信する。 唯と言美は連れ立って女神子へと向かう。 そこで、唯は「ゆい」という10歳くらいの貴之の面影を持つ少女に出会う。 「ゆい」は雪と貴之との娘だった。 12年前、雪は実の父親を探しに京都に来た。父を探すことを貴之の探偵社に依頼する。雪は貴之の到着を待たずにホームレスとなった父と思われる人物に出会う。 丁度、そこを雪を追ってきた雪のヒモが見つけてしまう。争う二人に割って入ったヒモは彼をつき飛ばし、彼は打ち所が悪く死んでしまう。逃げる二人を追った貴之がヒモと争っている時雪が鉄パイプでヒモを殴り殺してしまう。 しかし、貴之は頭を強く打っていたため記憶喪失となってしまう。 雪はヒモを殺したのは貴之だと告げる。 貴之は大谷たちの計らいで大谷敬吾として雪と12年を歩み、「ゆい」をもうけたのだった。 いつか貴之も記憶をとりもどすが、すでに「ゆい」がいたため彼女たちのために生きよとする。 しかし、雪は胃がんで余命あと1ヶ月と知らされ、雪を看取った後、唯のもとへもどることになるんじゃないかと匂わせた幕切れ。 かえって、貴之が戻ってきた。と終わるんじゃなくて、戻ってきそうな予感をあたえた終わり方がすごくいい!!
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「誰かの人生と別の人生とを比較して、どちらがより幸福、どちらがより不幸、などと考えるのは、無駄なことだ。人生は、結局、それぞれひとつずつしかなく、他人のものを自分が体験することはできない。より幸福だと言われてもそれを自身で証明することはできないのだし、より不幸だといわれても、だか...
「誰かの人生と別の人生とを比較して、どちらがより幸福、どちらがより不幸、などと考えるのは、無駄なことだ。人生は、結局、それぞれひとつずつしかなく、他人のものを自分が体験することはできない。より幸福だと言われてもそれを自身で証明することはできないのだし、より不幸だといわれても、だからどうしたらいいのか、それは誰にも答えられない。」 ミステリーだった!! ぽややーーんとした物語かと思ったら、すごく切なくって苦しいミステリーだった。 雪国の寂しさとか、そういうのが手に取るようにわかる記述に、苦しくなったし、そういうところで一人で生きていくつらさとか、それはどこでも一緒だけど、そういう悲しさみたいなのがありありとわかったのだ。 最終的に、春の兆しが見えるのだけれど、それまでがとっても苦しくって、それでも一体どうなるのかと、目を離せない展開だった。 柴田よしきさん、、引き出しが多いんだなぁ・・・。 【10/12読了・初読・市立図書館】
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先日読んだ『観覧車』の続編。 消化不良のところで終わってしまったので読みました。 だって肝心な夫の事はわからないまま終わってしまったら…ねえ。 でもこれでやっと解決。 女探偵が12年前失踪した自分の夫を捜す話。 小説と同じように前作の12年後に出版されました。 作者...
先日読んだ『観覧車』の続編。 消化不良のところで終わってしまったので読みました。 だって肝心な夫の事はわからないまま終わってしまったら…ねえ。 でもこれでやっと解決。 女探偵が12年前失踪した自分の夫を捜す話。 小説と同じように前作の12年後に出版されました。 作者がすごくこの作品を大切にしている事を感じました。 このお話は本当に切ない! 当事者だったら絶対に耐えられないと思います。 それなのに主人公の唯は本当に強くて…最後の方は鳥肌が止まらなくなり、電車にも関わらず泣きそうになりました。 唯の待ち続ける姿勢に感動しました。 最後に風太が出てきたのは良かったのですが今回唯をかなり支えていた多美子が全然出てこなくて残念でした。 とにかくスッキリしました。 だって『観覧車』の終わり…あれは反則です。 気になって気になってモヤモヤしてました。 この本だけでも楽しめますがやっぱり『観覧車』を読んでからの方が楽しめるし、感動も深くなると思います。 恋をしたことは後悔してない。あの人の出逢ったことは、少しも、後悔してない。 けれど。
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観覧車の続編。 シリーズ完結編。 やっと、真実にたどり着けた。 けれどその真実はとても辛いものだった…。 主人公の心を思うとひどく切なく、哀しくなる。 普通なら失踪した夫を10年以上も待ちつづけることなど、絶対、できない。 それを続ける主人公をまるで裏切ってしまうような真実。 ...
観覧車の続編。 シリーズ完結編。 やっと、真実にたどり着けた。 けれどその真実はとても辛いものだった…。 主人公の心を思うとひどく切なく、哀しくなる。 普通なら失踪した夫を10年以上も待ちつづけることなど、絶対、できない。 それを続ける主人公をまるで裏切ってしまうような真実。 読んでいくほどに切なく、痛い。 それでも物語に引き込まれていく圧倒的な何かがあった。
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