フェルメールの受胎告知 の商品レビュー
本書の著者のシリ・ハストヴェットは、ポール・オースターの妻で、小説家、詩人、エッセイストでもある。 コロンビア大学で英語学を学び、ディケンズ論で博士号を取得したという著者は、美術の専門家ではないらしい。 所謂、学術的に、本書は著された本ではないのだが、だからこそ興味深く面白く感じ...
本書の著者のシリ・ハストヴェットは、ポール・オースターの妻で、小説家、詩人、エッセイストでもある。 コロンビア大学で英語学を学び、ディケンズ論で博士号を取得したという著者は、美術の専門家ではないらしい。 所謂、学術的に、本書は著された本ではないのだが、だからこそ興味深く面白く感じる部分も多かった。 とにかくシリ・ハストヴェットは、驚くほど絵画を時間をかけて一枚の絵をじっくりと見る。 専門家や研究家の意見に凝り固まるのではなく、絵画を愛でつつ、自分の感性や見方で独自の解釈を引き出す。 実に潔い。
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