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笑う怪獣 ミステリ劇場 の商品レビュー

3.1

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

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2022/10/28

 怪獣気分を高めるために須賀川に旅行に行く列車で読了。  日常の謎寄りのミステリ嘆が語られる・・・が、その「日常」に「非日常」・・・っていうか「非常識」を持ち込んでロジックを完成させた短編集。  この「非常識」を請け負うのが「怪獣」「宇宙人」「幽霊」達であり、普通なら成立しないロ...

 怪獣気分を高めるために須賀川に旅行に行く列車で読了。  日常の謎寄りのミステリ嘆が語られる・・・が、その「日常」に「非日常」・・・っていうか「非常識」を持ち込んでロジックを完成させた短編集。  この「非常識」を請け負うのが「怪獣」「宇宙人」「幽霊」達であり、普通なら成立しないロジックを彼らの存在で成立させる荒技が面白い。  「九マイルは遠すぎる」を彷彿させる、犯人の台詞を頼りに生前の幽霊を殺した犯人を探ったり・・・完璧なミステリに足された怪獣が愛おしい。  ミステリ色が希薄なのが混ざっているのもをかし。

Posted byブクログ

2015/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カバー装画が漫画家の喜国雅彦であり,タイトルが「笑う怪獣 ミステリ劇場」。こういった点からも想定できるが,本作品は非常に軽い作品である。 そもそも怪獣が登場するという設定だけでもバカバカしいが,中身も非常にバカバカしい。怪獣が,暇つぶしとして,タバコを詰め替えるように,人間を移し替えるというオチの作品(怪獣は孤島に笑う)や,怪獣が暴れている真相が水虫であるという作品(怪獣は高原を転ぶ)などがその筆頭。 多少ミステリ的な趣向がある作品もあるが,トリックらしいトリックはない。バカミスといえそうだけど,正直,バカミスとしては楽しめなかった。 バカミスの傑作とは,作者は本気で書いているけど,何らかの事情でバカになってしまったというものであって,本作品のように,もともとバカげたものを書こうと思ってできた作品ではないのだろう。 軽く読めるという点だけは評価できるけど,あまり好みの作品ではなかった。★2で。

Posted byブクログ

2014/10/26

選集『死神と雷鳴の暗号』に採用されていた「通りすがりの改造人間」が面白く、他のも読んでみたくなった。 バカミスの一種だが、怪獣とミステリ(謎解き)部分は、原則関係ないってところも笑えた。でも怪獣は実は3バカのピンチを実は救ってる?

Posted byブクログ

2013/07/10

怪獣や宇宙人や人造人間などに遭遇しやすい?3人組のおかしなおかしな話。特に面白いってほどでもなく、ギャグ漫画みたいに読むのがいいのかも!

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2013/05/27

どこで笑うのか、わからない。SFとしてもなんだかなぁ。 喜国イラストが完璧すぎて想像力を奪ってしまったというパターン?

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2012/10/29

3+ 本作の特徴が表紙によく表れている。喜国雅彦が装画家として表紙を手掛けた綾辻行人の作品のそれとは全く違い、キクニがギャグ漫画家としていつもの絵を描いた本作。自然と読む前から心構えも決まろうかというもの。案の定、何と言う脱力系。しかしながらいつもの西澤節。著者の作品なら何でも読...

3+ 本作の特徴が表紙によく表れている。喜国雅彦が装画家として表紙を手掛けた綾辻行人の作品のそれとは全く違い、キクニがギャグ漫画家としていつもの絵を描いた本作。自然と読む前から心構えも決まろうかというもの。案の定、何と言う脱力系。しかしながらいつもの西澤節。著者の作品なら何でも読みたい向きにも好悪が分かれそうな短編集だが、しかし嫌いじゃない。ただまあ、怪獣やら怪人やらが出てきても、それを笑い飛ばせる程度に心の余裕があるときに読みたいものだ。いや勿論ニヤニヤしながら読んでもいいのだが。

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2011/12/28

シリーズ短編集。 自分はイマイチ好みじゃなかったです。西澤さんならもう少し、という思いがあって辛めなのかもしれませんが。

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2011/11/15

これぞ西澤ミステリ! 不条理な設定にどこか不思議な登場人物、そして抱腹絶倒な状況で本格ミステリ。嫌になるくらい本格ミステリ。 なんども笑って、最後に「さすがだ、やられた!」てな本。 電車の中では読めないなぁ…だって笑うもの。色々な意味で。

Posted byブクログ

2011/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日々ナンパに明け暮れる、アタル、京介、正太郎の三人組。そして彼らのもとに突然現れる、全長80メートルの怪獣。怪獣が現れる時、何故か必ずミステリーも現れる。連続殺人、密室、誘拐事件…等々。そんな彼らが解き明かす、コメディミステリー。 西澤保彦得意のSFミステリなのだが、まさか怪獣が出るとは。もう何でもアリだなと笑って読んだ作品。くだらない会話と、意味なく現れる怪獣の裏に、ロジックのしっかりしたミステリーがあるミスマッチが面白い。作家の自由さが素敵な作品。

Posted byブクログ

2010/11/24

3人の男友達が巻き込まれる…呼び寄せる? 奇想天外な、話?? 最初こそ、どうしようもない落ちではありましたが それから後は何となくミステリー? しかし、どうしようもないくらいどうしようもない男どもです。 いや、これが正しい欲望いっぱいの男どもなのは分かるのですが 毎度同じ轍を踏...

3人の男友達が巻き込まれる…呼び寄せる? 奇想天外な、話?? 最初こそ、どうしようもない落ちではありましたが それから後は何となくミステリー? しかし、どうしようもないくらいどうしようもない男どもです。 いや、これが正しい欲望いっぱいの男どもなのは分かるのですが 毎度同じ轍を踏んで、どうして懲りないのでしょうか? そんなものなのでしょうか? ここまで、特撮ヒーローものでしか味わえないような状態ばかりなのに 微妙にミステリーちっくになる最後がすごいです。 とりあえず、ナンパには気をつけた方がいいと思います。 する方もされる方も(笑)

Posted byブクログ