ひたひたと の商品レビュー
後味が悪くて 気持ちよくないんだけど、 ページをめくるのが止められない そんな作品だった。 最後のページを読むまで 楽しませてくれるけど、 結局好きかどうかっていわれたら、 やっぱり好きではない。 でも、嫌いでもないんだけど。 群青では、人間は みんな都合のよいように解釈する...
後味が悪くて 気持ちよくないんだけど、 ページをめくるのが止められない そんな作品だった。 最後のページを読むまで 楽しませてくれるけど、 結局好きかどうかっていわれたら、 やっぱり好きではない。 でも、嫌いでもないんだけど。 群青では、人間は みんな都合のよいように解釈する て、突き付けられた気がする。
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急逝の為、未完となった短編集のうち2作と“群生”という小説のプロットが収められた一冊。 短編の2作は性的犯罪が絡んでいるので眉間に皺を寄せながら何とか読み進めた、といったところ。 それでも、野沢氏がそういった犯罪をとても重く受け止めていることが感じられました。 群生はプロット...
急逝の為、未完となった短編集のうち2作と“群生”という小説のプロットが収められた一冊。 短編の2作は性的犯罪が絡んでいるので眉間に皺を寄せながら何とか読み進めた、といったところ。 それでも、野沢氏がそういった犯罪をとても重く受け止めていることが感じられました。 群生はプロットとは思えない完成度。 罪を償うとは?という明確な定義が困難なテーマに迫っています。 罪を償う、とりわけ人を殺めた罪を償うこととは? 深く考えさせられる作品。 これまで破線のマリス、真紅、砦なき者など野沢氏のミステリーはほとんど読みましたが読んでいる間は本当に心が暗くなります。 どんよりしていくのを実感します。 が、そんな文章が書けるというのはとても素晴らしい才能だと思います。
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未完の作品とはいえ面白かった。本当に完成が読みたい作品ばかり。素晴らしいものになるんだろうなぁと思いながら読む。 『群生』も、収録できるくらいに完成されているので、読物として十分面白い。もっと肉付けした物語が読みたい。惜しいことである。 死体の視点から物語を描く…なんてなんか...
未完の作品とはいえ面白かった。本当に完成が読みたい作品ばかり。素晴らしいものになるんだろうなぁと思いながら読む。 『群生』も、収録できるくらいに完成されているので、読物として十分面白い。もっと肉付けした物語が読みたい。惜しいことである。 死体の視点から物語を描く…なんてなんか素敵。自分の死んだ後を想像してみる。 『人の世の不思議 生きる者と死ぬ者を分けるものは何なのだろう。殺人の罪とは何だろう。』 『生きることは死ぬことだ。そして死ぬことは、人々の心の中で生き続けると言うことだ。』という北方謙三の弔辞も心にひびいた。
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未完の作品と知りながらも、それでも面白いと思わせてくれる作家さんだった。 タイトルのひたひたとが一番好きな話。
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群生 プロットと言っても完成に近い 脚本家としての野沢尚の熱量が伝わる 映像が浮かぶ。 「十三番目の傷」「ひたひたと」も残りの三人の話しを知りたくなる ホスト役の畠山の真意も知りたい 本当に残念でならない。 もっと読みたかった、視たかった。
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未完ですが、すぐにでもドラマ化できるクオリティになっているのはさすがです。特に「群生」は未完が故に、作品に仕上げるプロセスの一端がみえて興味深いです。今更ですが、本当に惜しい人を亡くしました。合掌。 2024年5月9日再読 7年振りに遺作を鑑賞。 自殺により死去した野沢尚。 《...
未完ですが、すぐにでもドラマ化できるクオリティになっているのはさすがです。特に「群生」は未完が故に、作品に仕上げるプロセスの一端がみえて興味深いです。今更ですが、本当に惜しい人を亡くしました。合掌。 2024年5月9日再読 7年振りに遺作を鑑賞。 自殺により死去した野沢尚。 《2004年6月、事務所マンションで首吊り自殺。44歳没。 野沢の事務所からは、何人かに宛ててメモ用紙に走り書きされた遺書も見つかっていた。NHKのプロデューサー宛には「途中で投げ出すことになってすみません。いい取材ができました。後はよろしくお願いします。『坂の上の雲』を傑作にしてください」、野沢が師と仰ぐ鶴橋康夫宛のメモには「ご迷惑をおかけします。夢はいっぱいあるけど、お先に失礼します。ここまで育ててもらってありがとうございます。あなたと闘えて光栄でした」と書かれていたという。》 本当の理由はわからないが、自分の作品の評価を過度に気にした結果、心無い誹謗中傷を苦にしたものだと思われる。「セクシー田中さん」の芦原妃名子氏の自殺の状況も似ている。 さて、作品内容だが、未完のプロット作品(ストーリーの骨格と粗い構成)「群生」含む3編を収録。完成度の高いのは「13番目の傷」、残念なのは「群生」で、特に参考とする資料選択がいけません。匿名をいい事に嘘八百(もしくは針小棒大に話を盛る)だらけのいかがわしい「南京戦 閉ざされた記憶を訪ねて」を選ぶあたりは、選球眼も鈍っていたのでしょうか。ってことで、★2つ評価は据え置き。
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ひたひたとはラストが怖かったし驚いた。被害者から加害者になってしまう心理。すごい。 この本が著者の最後とは本当に残念。他の作品もまた読んでみたい。
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「第13号的伤」和「HitaHita to(拟声))」挺普及了策划。有色情。不过「群生」的策划好好啊!槙野的心情有名意思! 些成语。
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小説創作の心の師と勝手に仰ぐ、著者の突然の死を悼んで購入。この人の書くお話、もっともっと読みたかった。無念です。
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プロットのみの『群生』。 みんながみんなそうではないのかもしれないけれど、小説家達の頭の中は一体どうなっているんだろう。
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