夢を与える の商品レビュー
綿矢りさの芥川賞受賞第一作。発売日に書店で買った。うまいぐあいに三人称を使い、心理描写を行っている。雅言を多用している訳ではないのに、読んでいて本当に綺麗な文体にみえてくる。小説というよりは、一つの芸術作品としてみるのもよいと思う。最後のシーンだけ、個人的には続きをえがいて欲しか...
綿矢りさの芥川賞受賞第一作。発売日に書店で買った。うまいぐあいに三人称を使い、心理描写を行っている。雅言を多用している訳ではないのに、読んでいて本当に綺麗な文体にみえてくる。小説というよりは、一つの芸術作品としてみるのもよいと思う。最後のシーンだけ、個人的には続きをえがいて欲しかった。続きは想像しろってことですかね? 何にせよ読んでいて落ちつく作品だ。
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文壇のアイドルが書いたものとして買い、今日読み終えた。 幼稚園の頃から通販雑誌のモデルを務め、その雑誌を見たCM会社からオファーが来てチーズのCMでデビュー、小中学生の間そのCMのキャラクターをずっと務め、高校合格を機にブレイクした阿部夕子の人生を、生まれる前の両親の関係から辿っ...
文壇のアイドルが書いたものとして買い、今日読み終えた。 幼稚園の頃から通販雑誌のモデルを務め、その雑誌を見たCM会社からオファーが来てチーズのCMでデビュー、小中学生の間そのCMのキャラクターをずっと務め、高校合格を機にブレイクした阿部夕子の人生を、生まれる前の両親の関係から辿っていく。 綿矢りさは書く世界の幅が広まったな、と思った。登場人物の内面の描写も含めて。 芸能人が読んだらどんな感想を持つのか興味がある。 疑問点は主人公の芸名と本名が同じ事と、中学生の時レースドライバーになる事を誘われた事。事務所は断るがドライバーになる事に中学生が誘われるのは年齢からして変じゃないか、と思った。 「幼い頃から身内にはスター扱いされ、いつも流行りの服を着せてもらって、仕事場ではちやほやしてくれる大人に囲まれて、夕子はわがままな、うぬぼれの強い、こましゃくれた子に育つだろうと周りの人々は予想していた。しかし夕子の伸びやかな心と身体は誰を見下すこともなく、自分を特別だと勘違いすることもなかった」
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