バルザックと小さな中国のお針子 の商品レビュー
最後は肩透かしだったけど、小説を手にいれるために奮闘する二人の姿にはとても心を動かされた。最近、文化大革命のときのことを語っている弁護士の男の人の記事を読んだのもきいているのかもしれない。文化は誰にもとめることは出来ないと思う。
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「バルザックと小さな中国のお針子」ダイ・シージエ/新島進 訳 仏文学。泥色。 文化大革命の時代、山間の最貧村を舞台にした、再教育中の青年2人と村娘1人の物語。 全体主義の抑圧に隠れながら、反革命的な西欧の物語を心の潤いの源泉として、彼らは青春を紡ぎ出している。 常に画面のトーン...
「バルザックと小さな中国のお針子」ダイ・シージエ/新島進 訳 仏文学。泥色。 文化大革命の時代、山間の最貧村を舞台にした、再教育中の青年2人と村娘1人の物語。 全体主義の抑圧に隠れながら、反革命的な西欧の物語を心の潤いの源泉として、彼らは青春を紡ぎ出している。 常に画面のトーンが抑調されながらも、青年群像の感情描写が印象的な読了感でした。 小裁縫の最後の決断に対する「僕」の心象のリアリティが、物語を締めていて読み良かったなあ。(4)
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映画が好きなので読んでみた。 二人の青年と美しい“小裁縫”の物語。 山の空気感、文革時代の雰囲気を背景に、三人の恋模様と本(知識)との出会いが美しく描かれていて良かった。
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文革時代。下放された僕と羅は一人の少女と、バルザックの書と出会う。 もしも本を禁じられたら、彼らのように盗んででも手に入れたいと思うのだろうか? 紙が手に入らないとしたら、服の裏地にさえ文字を残そうと思うのだろうか? 本編よりも巻末の作者へのインタビューが興味深かった。 しかし...
文革時代。下放された僕と羅は一人の少女と、バルザックの書と出会う。 もしも本を禁じられたら、彼らのように盗んででも手に入れたいと思うのだろうか? 紙が手に入らないとしたら、服の裏地にさえ文字を残そうと思うのだろうか? 本編よりも巻末の作者へのインタビューが興味深かった。 しかし下放ってもっとハードだと思ってたんだけどなあ。
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小説としてはそれ程引き込まれなかったが、やはり本好きとして文化大革命には他人事じゃない憤りを感じてしまう。こうして自由に本が読める幸せが胸にしみる。にしてもバルザックというチョイスが良い。
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文字は少女の世界を解放する。男はその手段、彼女の人生の通りすがりに過ぎないのだ。 映画はオープニングから伏線を張りすぎかな、原作のほうが余韻がある。
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1968年の暮、赤色中国の偉大なる革命の舵取り、毛首席が起こした運動は中国をすっかり変えてしまった。大学は閉鎖され、知識青年は田舎に送られて、貧農下層中による再教育を受けることになった。毛沢東がこの決断に至った真の理由は不明だ。
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文化革命の中国。小説を読むことがこんなに幸せなこととは。 悲しい、けど現代にとっては羨ましくもある感覚なのかもしれない。
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〜お薦めお返事〜 お薦め有り難うございます!これは映画の原作なんですね。あの映画に原作があったことは知らなかったので、びっくりしました。この時代のノンフィクションは、こうやって書籍媒体か映画媒体でしかしることが出来ないので、凄く興味が湧きました。書店で探してみようと思います!お薦...
〜お薦めお返事〜 お薦め有り難うございます!これは映画の原作なんですね。あの映画に原作があったことは知らなかったので、びっくりしました。この時代のノンフィクションは、こうやって書籍媒体か映画媒体でしかしることが出来ないので、凄く興味が湧きました。書店で探してみようと思います!お薦め有り難うございました!>たもつ
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