きつねのはなし の商品レビュー
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表題 きつねのはなし が一番雰囲気がある。 物語の闇にすべて光があたり、深部まで暴かれることはなく。 納得が行かぬまでも、それでもおどろおどろとした雰囲気に圧倒され引きずり込まれる。 ただ、最後の水神に対しては、ちょっと分かりにくくもうちょっと説明がほしかったのも事実。 でも毎回思うけど、この人の作品映像化しても雰囲気あるだろうなぁ。 文章から京都が浸み出してきてるもんなぁ。 でも予算がめっちゃかかりそうだけど!!
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別にめっちゃホラーっていう訳ではないのに、 なんか怖い…… 日本人特有の怖さ?畏怖の念?なのかもしれませんが、引き込まれてしまう、面白さである事にかわりはありません!
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京都を舞台とした幻想怪奇譚。 いつもの森見ワールドとは違って、どこかつかみどころの無い闇を感じる怖さがあります。 個人的には好きな部類。 共通のキーワードは幾つかあるものの、全体としての繋がりとしては何かをかけ違えてしまったような揺らぎがある。 一本の糸で繋がっているようでいてどこかがおかしい。 それこそ狐につままれたような心地になります。 『水神』が特に好みでした。
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キレイな森見登美彦さん。笑 怖くて不気味で良い雰囲気の本です。 京都に見られる 魔 とそれに魅入られたり、取り憑かれたりした人たちの不思議な連作?短編集。世にも奇妙な物語です。世界を旅した不思議な先輩のお話が面白かったです。 でも、私はあの森見登美彦節が好きなので、少し物足りな...
キレイな森見登美彦さん。笑 怖くて不気味で良い雰囲気の本です。 京都に見られる 魔 とそれに魅入られたり、取り憑かれたりした人たちの不思議な連作?短編集。世にも奇妙な物語です。世界を旅した不思議な先輩のお話が面白かったです。 でも、私はあの森見登美彦節が好きなので、少し物足りないっす。
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同作者のコミカルな2冊を読んだ後だったため面食らった。 とてもしっとりした文章とじっとり纏わりつくような不気味さがいい具合で、やはり読みやすかった。 噛んで含めるほどじわりと面白さが滲んでくるような一冊。スルメ的。
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幽玄な味わいのホラー小説集。 粘り気の強い湿気があたかも見えてくるような、全身を包んでくるような、なま温かく不気味な感触。この季節にふさわしい物語だった。 得体の知れない生き物に化かされた人間たちの悲哀を、ユーモラスな文体で綴る。 どの短編も「水」がキーワードか。 ...
幽玄な味わいのホラー小説集。 粘り気の強い湿気があたかも見えてくるような、全身を包んでくるような、なま温かく不気味な感触。この季節にふさわしい物語だった。 得体の知れない生き物に化かされた人間たちの悲哀を、ユーモラスな文体で綴る。 どの短編も「水」がキーワードか。 例えば、静かな夜。どこからともなく聞こえてくる、「ピチャン…ピチャン…」と音を立てる水の音って、大きい音でもないのに、ある種の透明感と強迫感を持って、心に迫ってきますよね。 それはやっぱり人間が水でできていることと無関係ではない気がするんですよね。 人は心のどこかで水に捉われているんだろうな。 水にまつわる怪談が多いのもそんな理由がありそうな。
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森見さんらしい、彼の世界と此の世界の隙間のような、読了後に何とも不思議な気持ちが残る作品でした。全体を通して登場する、けもの。きつねかもしれない、でも違うかもしれない。読んでいるとき、頭に浮かぶ景色はいつも曇りで灰色の霧に包まれるような、ふと手を伸ばした先に何に触れるのか分からないといった漠然とした焦燥感を覚えました。しかし、私は嫌いではありません。昼の街があれば、夜の街がある。この作品はうまく捉えることのできないけものを通して、夜の京都の断片を少し覗けるような作品だと感じます。
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文庫の表紙で気になっておきながらこちらの本を登録。 しかしながら、こちらの本の表紙も魅力的だ。 私はきつねなど化かすやら、眷属、物の怪などが題材になっているモノが大好きだ。 まぁ、表紙だけでは何とも言えないが気になる一冊ではある。
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もりみぃFANとしては、拍子抜けでした(´・ω・`) 独特な語り口の青春小説のイメージが強すぎるせいか… かなり物足りない。 京都舞台の怪奇小説。 今の季節には、ピッタリなんだけど…(^_^;) 表現もキレイすぎて… こういった話は、恩田陸に表現してもらった方が…笑...
もりみぃFANとしては、拍子抜けでした(´・ω・`) 独特な語り口の青春小説のイメージが強すぎるせいか… かなり物足りない。 京都舞台の怪奇小説。 今の季節には、ピッタリなんだけど…(^_^;) 表現もキレイすぎて… こういった話は、恩田陸に表現してもらった方が…笑 物足りない
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「有頂天家族」を読んだ後に見つけたので、今度はキツネ!と喜んだら全然ちがーーーう(笑)!!(゜ロ゜ノ)ノ しかし、(またしても)京都でキツネなだけに、ふさわしい妖しい連作?でした。 一話、一話が完結なんだけど、最後のお話はそうだったの?、そうきたか!となって、なんとなく一冊をスッ...
「有頂天家族」を読んだ後に見つけたので、今度はキツネ!と喜んだら全然ちがーーーう(笑)!!(゜ロ゜ノ)ノ しかし、(またしても)京都でキツネなだけに、ふさわしい妖しい連作?でした。 一話、一話が完結なんだけど、最後のお話はそうだったの?、そうきたか!となって、なんとなく一冊をスッキリ読み終われました。 でも、やっぱりタヌキみたいにおバカで楽しいのが読みたかったかな(笑)。
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