ブライヅヘッドふたたび の商品レビュー
再読。 何とも言えない、美しい物語。 主人公が語る思い出が美しければ美しいほど、現在との対比が切ない。 ウォーの長編の中ではこれが一番好きだなぁ。 因みに岩波文庫からも『回想のブライズヘッド』というタイトルで刊行されているが、『ブライヅヘッドふたたび』が好き過ぎてこちらには手を出...
再読。 何とも言えない、美しい物語。 主人公が語る思い出が美しければ美しいほど、現在との対比が切ない。 ウォーの長編の中ではこれが一番好きだなぁ。 因みに岩波文庫からも『回想のブライズヘッド』というタイトルで刊行されているが、『ブライヅヘッドふたたび』が好き過ぎてこちらには手を出せずにいる……。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公チャールズ・ライダーが、若き日、オックスフォードで出会ったセバスチアンは、マーチメーン侯爵の次男坊で美しい青年。熊のぬいぐるみにアロイシアスと名付けて愛でている変わり者。 最初は女性作家だと思い込んでいた。だって、オックスフォードだし、美しい貴族の青年だし、そこはかとなく漂うデカダンな雰囲気が…男性でしたけど。ちなみに、作者はバイセクシャルだったらしい。 こういった舞台設定が生きるのは、ヨーロッパならでは。最終的には個人の行動原理に宗教が深く関わってくるので、その辺りはあくまで想像上の理解。 旧漢字使いが多いので、何度も辞書検索しながら読んだ。儚い青春の日々…。
Posted by
古き良き時代の青春の日々・・・といったらいいのでしょうか。訳文も優雅です。イヴリン・ウォーに初挑戦しました。「一握の砂」は映画しか見ていませんが、そちらとはかなり印象がちがいました。映画をみたので原作を読んでみましたが、映画は原作をほとんど忠実に描いていたようです。映像では(自分...
古き良き時代の青春の日々・・・といったらいいのでしょうか。訳文も優雅です。イヴリン・ウォーに初挑戦しました。「一握の砂」は映画しか見ていませんが、そちらとはかなり印象がちがいました。映画をみたので原作を読んでみましたが、映画は原作をほとんど忠実に描いていたようです。映像では(自分が)理解できなかった細かいところがわかったので、読んでみてよかったと思います。
Posted by
伊丹十三経由? 文庫版を手放してしまったことを後悔している。本はあっという間に絶版になるなあ。 こういう話を読むと、キリスト教の知識や何かしらの宗教背景が自分に無いことが残念。
Posted by
宗教が複雑にからまりあってる小説。 イギリス独特の暗い部分をうまく描き出してる。 何不自由ないはずなのに、なぜか幸せになれない。 正しく生きたいだけなのに、自分をどんどんどんどん追い込んでいってしまう。 そんなセバスチャンやジューリアの姿に共感した。
Posted by
すごぉくよく似た話を知っている気が。。。 なんだっけ、なんだっけ?! 斜陽とかatonementとかMauriceとかthe end of affairとかdeath in veniceとか! 皮肉に彩られた宗教の話。
Posted by
- 1