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失われた町 の商品レビュー

3.6

169件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    53

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

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消滅

近未来のような別世界。およそ30年に1度起こる「消滅」=町から人が消えてしまう現象を、当然のこととして認識している世界。その異質な世界で、「消滅」と対峙することを選んだ人たちの、想いが紡ぐ物語です。

yama

2024/01/01

新年最初の読書は感動的な物語。「町」の意思により住人が消失する現象。悲しみや名前により町はさらに触手を伸ばし人は「汚染」される。由佳、桂子、茜たちを中心に町に抗う人びと、静かに見つめる人びとを描いた群像劇。分類するのは悪い癖ですが、好きだった、初期のJ・G・バラードのように原因も...

新年最初の読書は感動的な物語。「町」の意思により住人が消失する現象。悲しみや名前により町はさらに触手を伸ばし人は「汚染」される。由佳、桂子、茜たちを中心に町に抗う人びと、静かに見つめる人びとを描いた群像劇。分類するのは悪い癖ですが、好きだった、初期のJ・G・バラードのように原因も何もかもわからないカタストロフィとそれに向き合う人間たちというようなテイスト。自然災害のようでもあるとか考えているところに石川で地震が…

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2023/02/14
  • ネタバレ

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2007年。9位。 町が失われるというより、その町に住む人々が消滅する。彼らは事前に察知するのだが、外部に話すことはできない。消滅すると、政府がその人々がいたという痕跡を消す。という世界。すごいファンタジー。 こんな世界観作れるのだが・・・なんか、入り込めず。しかし、がんばって読んだ。

Posted byブクログ

2022/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で見つけてタイトルと装丁に惹かれて読んでみた。 いまいち内容が理解できない点が多々あり、読むのにそこそこ時間がかかった〜 楽しい部分やつまらない部分があって挫折するかと思ったが最後は一気読み! そして、読後はもう一度「プロローグ、そしてエピローグ」を読んでなるほどっと! またもう一度読み返したくなった〜 良かった!!

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2022/01/03

こんな世界観よく思いつくなと感心してしまいました。「町」が意思を持ち「失われていく」人々。穏やかに、でも確実に忍び寄ってくるその日。透明感があり、静かな悲しみが物語全体に広がっていました。 ただ、設定が凝りすぎていて難解な部分もありました。いろいろ盛り込みすぎてちょっと疲れると...

こんな世界観よく思いつくなと感心してしまいました。「町」が意思を持ち「失われていく」人々。穏やかに、でも確実に忍び寄ってくるその日。透明感があり、静かな悲しみが物語全体に広がっていました。 ただ、設定が凝りすぎていて難解な部分もありました。いろいろ盛り込みすぎてちょっと疲れるというか。特に、西域の描写や澪引きの場面はそれまでの雰囲気とガラッと変わるなと思います。それをスパイスと評価することもできますが、個人的には静かなままで進めて欲しかったなと思いました。

Posted byブクログ

2021/03/31

正直5ページほど読んで、 諦めようと本を閉じました。 まぁ読み終わってみると、 それなりに良かったかなと。 他の作品も読んでみたいのですが、 この方発想力はあるのに、 文章力、表現力に乏しい気がします。 もったいない。

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2017/01/30
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図書館本。 自分好みの三崎亜記作品を見つけるため色々読みあさり中。 町が意識を持っていて、30年に一度そこに住む人々を消滅させるという設定に三崎亜記。 コレは非常に面白そうだと思ったのだが・・・ いやあわからん。 全然わからん。 話は壮大すぎるし、世界観もブッ飛びすぎてわからん。 情景も頭に浮かべられないほどわからん。 でも面白かったんだよなあ。 もっとのめり込めればさらに面白そうなんだが、残念ながら僕の能力がついていけなかった。 さらにわからんのが敬称の付け方。 コレは「誰が書いた」作品なのだろう? 作品の中の誰に書かせたのだろう? それが僕をさらに混乱させている。 僕の能力不足が悔やまれる。 面白いのになあ。

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2016/10/26

以前にこの作者さんの別シリーズを読んでいたので、中国っぽい居留地の設定だとかよくわからないハイポジションだとかの設定がわかっていた分だけ、なんとか読めた。 ただ、読みやすい物語ではない。 私は、この作者さんの物語は苦手なんだと思う。 現代日本のようでいて、戦争がもっと身近にある...

以前にこの作者さんの別シリーズを読んでいたので、中国っぽい居留地の設定だとかよくわからないハイポジションだとかの設定がわかっていた分だけ、なんとか読めた。 ただ、読みやすい物語ではない。 私は、この作者さんの物語は苦手なんだと思う。 現代日本のようでいて、戦争がもっと身近にある様子だし、物語の中心である「町」に関する設定もかなり特殊。 なんなの? という疑問は特に解決しないし、次々出される特殊設定を理解するまでは話に入り込めない。 私にとっては、物語の佳境的なところでは、設定が「実は…」という感じでどんどん説明されるので、ヘーソウナンダー、と思って読むしかなかった。 身近なワードを全く別角度で組み替えて世界観を構築するのが得意な作者さんだとは思うので、好みだと思う。 群像劇のように複数の短編をつないでいる形式だけど、世界観的な話はさっぱり先が読めなかった半面、人間関係の方ではそこまで意外だなという展開はなかった。 物語としては静かに終わるが、予定調和でハッピー☆とあっさり解決できるような問題ではない、というのがこの話の悲しさと合っていてよかった。 ただ、突如出てくる古風な言い回しの台詞がものすごく違和感ある。 特殊な立場の人なのはわかるけど、伝統芸能だとかの歴史ある背景じゃない人なのになぜその喋り?(そういう背景なのを私が見落としているのか?) 唐突すぎるせいか、口調が過剰というか不自然に感じるのが本当になんか…この人凄い、ではなく、なんか痛々しく感じてしまった。

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2016/02/19

けっこうハードな場面から始まり、入り込むまでに時間がかかった。 独特の世界観。 もう少しはっきりとした結末がほしかった。

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2014/12/21

今まで読んだ本の中で一番好きな本です。 不思議な話。 今まで読んできた本にはない話の展開だったので、とても新鮮だった。 読み終わった後、心が温まる感じ。 20071009

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