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猫風船 の商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

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2024/05/05

 掌編小説集という所ですが、ポツリ、ポツリと読むのにいいですね。  「なにこれ?」  「ああ、そうか。」  の繰り返しです。  https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202401210000/

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2023/06/13

▶ショートショート。というより掌の小説ってとこですね。川端康成さんのより愉しめましたが毛色が違います。つげ義春さんの文章や内田百閒さんなんかに近いかも。▶この手の夢の記録をすこし整備したような作品(実際に夢が元かどうかはもちろん不明です)は似たようなタイプなのに好みだったりそうで...

▶ショートショート。というより掌の小説ってとこですね。川端康成さんのより愉しめましたが毛色が違います。つげ義春さんの文章や内田百閒さんなんかに近いかも。▶この手の夢の記録をすこし整備したような作品(実際に夢が元かどうかはもちろん不明です)は似たようなタイプなのに好みだったりそうでなかったりどうやら微妙なところにボーダーがあるようですがこの本は好みみたいです。あまり極端にならないところで止まってるからというような気もします。▶ずっと読んでるとリアルの世界に戻って来にくくなりますので注意が必要なのであります。

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2022/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 1945年生まれ、松山巌さん「猫風船」、2007.6発行。琉金、猫風船、蝉、蟻、冬眠など、不思議な感覚のエッセイ集です。写真屋が自分が写したフィルムを他人の郵便受けに入れ、不審と興味から店に現像依頼する話が面白かったです。中身は筋肉隆々の店主の姿w。

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2021/08/05

林立する超高層ビル群の下、都心の日常はなんだかおかしい。路地には乳房そっくりの花を咲かせた「ヒトデナシ」(?)。カレーの匂いが漂うやたちまち姿を現し駆け抜けてゆく「消防団」。平均年齢75・56歳、パジャマ姿の老人ばかりが憩う「ホホエミ食堂」。東京ウォールの汐留シオサイト一帯は、色...

林立する超高層ビル群の下、都心の日常はなんだかおかしい。路地には乳房そっくりの花を咲かせた「ヒトデナシ」(?)。カレーの匂いが漂うやたちまち姿を現し駆け抜けてゆく「消防団」。平均年齢75・56歳、パジャマ姿の老人ばかりが憩う「ホホエミ食堂」。東京ウォールの汐留シオサイト一帯は、色あざやかな熱帯植物に覆われて、ビルも人もくにゃくにゃ曲がり出す。そのほか背丈20センチ足らずの凶暴ゴジラ、用途不明のロボット、飛べない酒好きのデブ天使も続々と登場。ちょっとウツな「私」の前に春夏秋冬、四季おりおりに開き出される異界の時空間。いや、ついには季節そのものも乱れ始めて「私」は・・・。 月刊「みすず」の好評連載「路地奇譚」を構成一新のうえ大幅加筆、『乱歩と東京』『闇のなかの石』『群衆』『日光』の著者が放つ異色の連作掌篇小説全41篇。ユーモアたっぷりブラック満載、これは内田百閒『冥途』21世紀版ともいうべき「東京奇譚集」です。 不思議な味わいの物語。

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2013/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ごめん、わかんない。幻想的?ナンセンス?地に足のついていない内容にはついていけないんです。超短編なのでずるずる最後まで読んでしまいましたが。敢えて言うなら、「プチ家出」が気に入ったかな。「プチ家出してるんですの。千年ほど」いつか人を煙に巻くために言ってみたい。

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2011/02/24

異界、幻想といった大袈裟なものではないけれど、同じ著者の「日光」を読んだ時にも思ったことだが、昼間うとうとまどろんでいた時にみる、言うなれば白昼夢のようなショートショートだった。 現実に隣接する少し不思議な空間にとても自然な形で移行してくれ、その空間に身を預けることがとても心地よ...

異界、幻想といった大袈裟なものではないけれど、同じ著者の「日光」を読んだ時にも思ったことだが、昼間うとうとまどろんでいた時にみる、言うなれば白昼夢のようなショートショートだった。 現実に隣接する少し不思議な空間にとても自然な形で移行してくれ、その空間に身を預けることがとても心地よい。 基本、ショートショートの尻切れ感が嫌いなのだけれども、これは大好き。 あと「幸せ」について少し考えた。

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2010/03/28

「猫風船」には掌篇41篇が納められている。奇妙な風景を通り過ぎる中に掌篇「猫風船」がある。暑い夏、「うるさいから眼を開けると、眼の前に三毛猫の大きな顔がある」。陽射しが戻ってきた中で、今朝の猫たちもそうなるのかなと思ってしまう「猫風船」。

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2009/10/07

林立する超高層ビル群の下、都心の日常はなんだかおかしい。路地には乳房 そっくりの花を咲かせた「ヒトデナシ」(?)。カレーの匂いが漂うやたちまち姿を 現し駆け抜けてゆく「消防団」。平均年齢76・56歳、パジャマ姿の老人ばかり が憩う「ホホエミ食堂」。東京ウォールの汐留シオサイ...

林立する超高層ビル群の下、都心の日常はなんだかおかしい。路地には乳房 そっくりの花を咲かせた「ヒトデナシ」(?)。カレーの匂いが漂うやたちまち姿を 現し駆け抜けてゆく「消防団」。平均年齢76・56歳、パジャマ姿の老人ばかり が憩う「ホホエミ食堂」。東京ウォールの汐留シオサイト一帯は、色あざやかな 熱帯植物に覆われて、ビルも人もくにゃくにゃ曲がり出す。そのほか背丈20 センチ足らずの凶暴ゴジラ、用途不明のロボット、わがままで酒好きの飛べない デブ天使も続々と登場。ちょっとウツな「私」の前に春夏秋冬、四季おりおりに 開き出される異界の時空間。いや、ついには季節そのものも乱れ出して「私」 は…。ユーモアたっぷりブラック満載

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2009/10/07

松山さんの小説を読むのが好きだ。多分、理由なんか関係なしに生理的に好きなのだ。 もちろん挙げようと思えば、どんなところが好きか言うことはできる。 例えば、松山さんの小説は常に変化する。するりするりと読み手の想像力をはるかに越えてどこへ辿り着くのかはらはらどきどき。 例...

松山さんの小説を読むのが好きだ。多分、理由なんか関係なしに生理的に好きなのだ。 もちろん挙げようと思えば、どんなところが好きか言うことはできる。 例えば、松山さんの小説は常に変化する。するりするりと読み手の想像力をはるかに越えてどこへ辿り着くのかはらはらどきどき。 例えば、松山さんの視線はいつも冷静である。余り熱くなったりせずに世の中の不思議なことをつるりつるりと述べたりする。やられたという気持ちが沸く。 例えば、松山さんのお話の中の語り手はいつも天邪鬼である。そのくせ人がいいのでそんな筈はなかろうと思いつつ事態を受けて入れてしまう。えっえっと思いながら読み進む。 そこではたと思う。天邪鬼なのは人に対してではなく、自分に対して天邪鬼なのだ。天邪鬼だから、常に否定しながら今と違うところへ行こうとする。天邪鬼だから、人が熱くなっているのに同調しそうになる自分を戒める。天邪鬼だから常に変化に乗り遅れるのだ。わざとではなく、面倒くさいから。 あれこれ考えている内に変化は先に行ってしまう。でも取り残されたことを意に介した風でもない。それが飄々としているように見えてかっこ良い。でもやはり天邪鬼なのである。天邪鬼はかっこ良いのか? かっこ良いかどうかは解らないけれど松山さんも天邪鬼であるのは間違いないと思うのである。そして、自分も。だから松山さんの小説を読むのが好きなのに違いないとひねくれながら考えてみる。

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2009/10/07

カレーの匂いがすると耐熱服を着た消防団員姿の人たちが「大事件が起りま〜す」と叫びながら駆け抜けていく。最近は団員も増えてきたようだ・・。パジャマ姿の老人ばかりが集まってオダをあげている不思議なホホエミ食堂、豚のように太った大食いの天使が同居してジョギングに出かけたまま帰宅しない。...

カレーの匂いがすると耐熱服を着た消防団員姿の人たちが「大事件が起りま〜す」と叫びながら駆け抜けていく。最近は団員も増えてきたようだ・・。パジャマ姿の老人ばかりが集まってオダをあげている不思議なホホエミ食堂、豚のように太った大食いの天使が同居してジョギングに出かけたまま帰宅しない。郵便受けに投げ込まれた未現像のフィルム、どうしたらいいのだろう・・。 都市生活のなかで起こるできごとは、いまさら不思議なんてない。ビルのトイレや他人の家にお金を投げ込む事件、あれは何だったのだろうか。

Posted byブクログ