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奇想科学の冒険 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2017/10/25

明治・大正期の研究者たちの熱い息吹を感じました。 たとえ現代では忘れ去られた人々であるけども、 当時は西欧に追いつき追い越せで、 多種多彩な研究がされて(玉石混交ですが)、 大いに認められていたという・・・。

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2010/07/01

[ 内容 ] 時代の変化が激しかった明治から昭和初期には、人類の進歩、豊かな未来、理想社会の実現のため、科学に取り組み、発明に熱中した人たちが数多くいた。 文学の世界でも、理想社会を描いた空想小説が多く発表された。 今から見ると、これらは珍奇なものではあるのだが、ここには、近代を...

[ 内容 ] 時代の変化が激しかった明治から昭和初期には、人類の進歩、豊かな未来、理想社会の実現のため、科学に取り組み、発明に熱中した人たちが数多くいた。 文学の世界でも、理想社会を描いた空想小説が多く発表された。 今から見ると、これらは珍奇なものではあるのだが、ここには、近代を動かした精神のうねりが刻まれている。 「奇想科学」に邁進した人たちの思考と生涯を通して、近代日本を動かした社会的夢想を掘り起こす。 [ 目次 ] 第1章 それでも地球は動じない―佐田介石 第2章 「進歩」の発見、「啓蒙」の歓び―近藤真琴 第3章 進化論は帝国主義を讃美するか―加藤弘之と丘浅次郎 第4章 人権を乗せた軍艦―矢野龍溪 第5章 ユートピアの発明家―村井弦斎 第6章 森鴎外が畏れたメスメリスト―渋江保 第7章 ロボットは聖君子の夢を見るか―西村真琴 第8章 詐欺に触発された発明―横光利一と長山正太郎 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2009/10/04

學天則を「開発」した西村真琴や、『食道楽』の村井弦斎など、明治初期から昭和にかけて活躍した「夢想科学者」の軌跡を追った短編集。現在では歴史の中に埋没してしまった「学者」たちが、当時は非常な脚光を浴びて発言権も強かったこと、また達観したものごとの考え方をしていたことを、改めて紹介し...

學天則を「開発」した西村真琴や、『食道楽』の村井弦斎など、明治初期から昭和にかけて活躍した「夢想科学者」の軌跡を追った短編集。現在では歴史の中に埋没してしまった「学者」たちが、当時は非常な脚光を浴びて発言権も強かったこと、また達観したものごとの考え方をしていたことを、改めて紹介して今に問い直す。 村井弦斎の『桑の弓』で表わされるロシア・中国国境の「国家」などまさに満洲國の予言である。 著者は歯科医ながら、明治期の文学や文化・風俗に造詣が深く、かなりのコレクションを保有しているようだ。実際に当時の書籍を紐解きながら、様々な人物のエピソードを紹介している。かなり楽しめます。

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2009/10/04

近代日本のことを紹介している本。タブーになっているのか、この手の本は少ないと思った。 「R・U・R」のロボットは、人造生物だったが人工的に効率よく作ったものだった。労働者、軍隊をロボットにしていった。やがてロボットが自我を持ち反乱する。人類はロボットに滅ぼされる。ロボットは自己増...

近代日本のことを紹介している本。タブーになっているのか、この手の本は少ないと思った。 「R・U・R」のロボットは、人造生物だったが人工的に効率よく作ったものだった。労働者、軍隊をロボットにしていった。やがてロボットが自我を持ち反乱する。人類はロボットに滅ぼされる。ロボットは自己増殖できないので数が少なくなる。生き残った唯一の人間にロボット製造の秘密を研究するように求める。そのためにロボットの生体実験をする権利を与える。生体実験を加えられそうになった一対のロボットを逃がす(アダムとイブのように)。 近代日本には興味深い出来事があるにもかかわらず、断片的な出来事だけを取り上げているように思える。

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