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火天の城 の商品レビュー

3.9

129件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    63

  3. 3つ

    31

  4. 2つ

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2024/04/17

新しい視点からの信長、みたいな事が書いてあったけどまさにそうだったなぁ。 最後は仕方ないけど切ない感じ。息子、成長したね。

Posted byブクログ

2024/01/14

歴史小説家の今村翔吾さんのお薦めだけあって、読み応えを感じた。 物語りは大工の親子が織田信長のムチャな城造りの要求に、創意工夫を重ねて何とか応えていくといったあらすじ。 そのメチャクチャ壮大な仕事にかける父親の職人魂、そして何とか父親に認めてもらいたい息子の意地とが何度もぶつか...

歴史小説家の今村翔吾さんのお薦めだけあって、読み応えを感じた。 物語りは大工の親子が織田信長のムチャな城造りの要求に、創意工夫を重ねて何とか応えていくといったあらすじ。 そのメチャクチャ壮大な仕事にかける父親の職人魂、そして何とか父親に認めてもらいたい息子の意地とが何度もぶつかり合う場面がこの物語りの面白さのひとつかな。 城造りの専門用語は分からんけども、それを抜きにしても想像しながら読むことができたし、戦国時代の史実も改めてインプットされた感ありです。

Posted byブクログ

2023/12/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦国の安土城築城の物語。建築についての専門用語や当時の寸法には中々馴染みなく、取っつきにくく読む速度が進まなかったが、各分野の専門家、大工、杣、石職人、瓦職人などの命懸けの仕事が熱い。 現代にも通じる仕事に対しての姿勢も共感出来る。 壮大な築城であり、完成したときの又右衛門の感無量さと達成感がガッツリ伝わる。しかし歴史の通り最期は炎上、落城してしまうその落差に心が砕かれる。あまりの儚さに気持ちも沈んでしまった。 跡地にも訪れてみたくなった。

Posted byブクログ

2023/10/05

安土城を作った男たちの物語。 映画化もされています。 「仕事とは?」ということを考えさせられた。 建築系の人には刺さると思う。 同じく山本兼一の『信長死すべし』とのつながりも感じさせられ、面白かった。

Posted byブクログ

2023/05/12

「できるかできぬか」ではなくて、「自分がこの天主を建てたいかどうか」だ。 方法、手段は置いといて。考えずに感じる。 だからこそ、岡部又右衛門は信長に取り立てられたんだろうな。 改めて安土に行きたい!って思う。

Posted byブクログ

2023/05/11

『利休にたづねよ』で山本兼一氏の作品を知り、どっぷりハマってしまった。『花鳥の夢』で本編の主人公岡部又右衛門が登場したのをきっかけに、本書を手に取った。 戦国時代の城が建つ背景がよく分かる一冊。職人気質でこれぞプロフェッショナルという魅力的な人物が多々登場し、職人の心意気のよう...

『利休にたづねよ』で山本兼一氏の作品を知り、どっぷりハマってしまった。『花鳥の夢』で本編の主人公岡部又右衛門が登場したのをきっかけに、本書を手に取った。 戦国時代の城が建つ背景がよく分かる一冊。職人気質でこれぞプロフェッショナルという魅力的な人物が多々登場し、職人の心意気のようなものが感じられ、仕事とは何かを改めて考えさせられた。 リズムよく話が展開し、章ごとに視点が変化し読書を飽きさせず、目まぐるしく時代が変化した戦国時代の話であることも相まって躍動感に溢れおり、グイグイとストーリーに引き込まれた。さすが松本清張賞受賞作品。 とびきり家シリーズもこれからの面白そうな展開になりそうだっただけに、早すぎた著者の死が悔やまれてならない。

Posted byブクログ

2022/12/25

安土城を建てた大工を中心に、着工から竣工、そして本能寺の変までを描く。 壮大なスケールのお仕事小説。3年という工期の間、事件や揉め事、それぞれの葛藤がありつつも大勢の力が合わさって、とてつもないものが形になっていくのが生き生きと描かれている。 しかし、先後は悲しい。ものすごい知...

安土城を建てた大工を中心に、着工から竣工、そして本能寺の変までを描く。 壮大なスケールのお仕事小説。3年という工期の間、事件や揉め事、それぞれの葛藤がありつつも大勢の力が合わさって、とてつもないものが形になっていくのが生き生きと描かれている。 しかし、先後は悲しい。ものすごい知恵と技が結集されて形になったものが跡形もなくなってしまう。まるで、焼かれるために建てられた城のようで、そして城と共に築城に関わった人たちの思いも煙となってしまったようで、とても切ない。

Posted byブクログ

2022/10/19

とても読み応えのある、良い物語でした。 世紀の安土城築城。 岡部又右衛門らの大工衆、戸波清兵衛らの石工衆、甚兵衛らの杣衆らの仕事ぶりが感動的です。 まさに仕事師たちです。

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2021/12/25

渋いところに着眼点。 城を築く大工たちが主人公。 渋い。でも最後まで読ませてくれる。 2021.12.25 171

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2021/10/09

「火天の城」は城を作った宮大工、岡部又右衛門にスポットをあてた小説で、私に知らない世界を教えてくれた。それまで歴史に興味はあっても、城造りには知識もなく安土城の独創的な凄さには気がついていなかった。フロイスが当時ヨーロッパにもないと驚嘆した高層木造建築であり、華麗な外観と吹き抜け...

「火天の城」は城を作った宮大工、岡部又右衛門にスポットをあてた小説で、私に知らない世界を教えてくれた。それまで歴史に興味はあっても、城造りには知識もなく安土城の独創的な凄さには気がついていなかった。フロイスが当時ヨーロッパにもないと驚嘆した高層木造建築であり、華麗な外観と吹き抜けのある内部。宗教的な意匠。 その他、総石垣の普請、計画的な城下町。なりより天主は信長が居住していた御殿であった。安土城は近世の変革者信長そのものであったと思う。残念ながら城は本能寺の変の後、焼失してしまったが、この小説は今でも城跡に登城するものにその威容と城造りを想像させてくれる力作です。

Posted byブクログ