コドモであり続けるためのスキル の商品レビュー

貴戸理恵【著】

2011/09/03

おもしろかった。こどものときに読みたかった。生きづらさを感じているのならば、声を上げて仲間を作り「運動」するべきだという作者の主張はもっともで、加えて、集団が一度形成されるとその中で新しいルールや秩序が生まれ、それに沿わないものを排除する働きがでるということまで、書いてあるのがすばらしかった。頭の中に「正しい」という枠を作ってそれに当てはまらないからといって、自己卑下や自己嫌悪に陥ることはない。自分が生きやすい道と仲間を探せばいいというのは、とてもいいメッセージだと思う。

2009/10/04

2007/10 図書館から。よりみちパン！セがちりぢりばらばらに存在していて探しにくかった･･･。図書館の分類ではしかたないのか。まあいい。語りかけ口調の文章に慣れるのが必要。（こうまでくだけなくてもいいのに）後半はフェミニズムのからみが多い。生活力が無い男性に女性が厳しくあたるゆえんは、うなずける。運動をしよう、という運びはよくわからない。居場所を探して、金かけなくていいからとにかく人と会うのが吉というふうにも聞こえる。昔、『ゴーマニズム宣言』で「美人コンテストに品格や教養を持ち込むな！」と言っていたことが、教育で起こっているのだな、と納得。伊武雅刀の歌「子供たちを責めないで」を思い出す本。

2009/10/07

100％orangeのイラストがカワイイ「よりみちパン！セ」シリーズ22冊目。「仲間」を作るということは一人でいても平気な自分を作ること。「生きづらいコドモ」のために贈るメッセージ。

2009/10/04

自分を取り巻く構造を知らないで生きているのは「眠れる奴隷」なんだと思う。
柵があることを知らなければ、一生柵からは出られない。