さざ波に寄せた願い の商品レビュー
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ウィンストン兄弟のいとこのジョーと、ウインストン3男ゼーンの妻であるタマラ(占い師)の弟子、ルナの恋物語。原題SAY NO TO JOE? 「黒き髪の誘惑者たち」→「流浪のヴィーナス」の読了後に読むのがお薦め。 警察官、賞金稼ぎ、私立探偵、ボディガードの経歴を持つジョー。逞しくワイルド、来る女性は拒まずのウィンストン家の中でもなかなかのろくでなしぶり。一方のルナもとらえどころが無い、自立した風変わりな女性。前作「流浪のヴィーナス」のふたりの印象では、さぞかし危険な匂いのするホットな恋愛劇が繰り広げられるのだろうと思っていたが。 いやー、だまされた。 ルナが、他界したいとこの子供たち(姉弟)を引き取ろうとするところから、物語は始まる(前作で、何があっても自分を見失わず我関せず風だったルナが、面識のないいとこの子供を引き取ろうとするのがまず意外)。ヴィジテーションという町で、子供たちは厄介者扱いされている。姉ウィローは弟を懸命に守っているが、犯罪紛いのいたずらをして夜中に出歩く弟オースティンをかばいきれないのだ。独身女性のルナが子供たちの保護者になろうとするには問題が多く、ルナはジョーにボディガードとしてついてきて欲しいと頼む。ルナに好意を持つジョーはそれを引き受け、ヴィジテーションに出向く。親もなく友人もいないその姉弟を、ジョーとルナがあたたかく支援してゆく。 ならずものだと思っていたジョーが、子供たちには本当に愛情深いのだ。表面だけではなく、心から姉弟の力になろうと根気よく接する。そのギャップがたまらないんですよ。ジョーの魅力に屈しないよう頑張っていたルナも、そりゃ陥落しますって。ふたりの恋愛もホットではあるのだが、とにかくこの子供たちを巡るふたりの思いやりが深い。そして他人に臆病だった不幸せな子供たちが、ゆっくり心を開いていく過程がすごくいい。ローリー・フォスターの作品で初めてちょっと泣いてしまった。 ローリー・フォスターの良さのひとつに家族愛の描き方がある。つらい子供時代を送った人々が愛に目覚めていき、あたたかい家庭をもってゆく作品が多い(「永遠の初恋」とか)。その中でも本作は、子供たちの立場や周囲の感情含めて、いろいろと身につまされる。 私は、他人の子供が悪いことをしたとき、そこに至るまでには何らかの理由(家庭の事情とか)があるのかもしれない、といつも考えてしまう。私事だが、先日小学生の息子がお金やカードを盗まれる事件があった。盗んだのは保育園からずっと一緒だった友達。おむつをしていたころから知っていた子たちで、すごくショックだった。結局親と一緒に謝りに来てくれて、ことはすんだのだが、その子たちの事情や、その子たちのいいところを懸命に探そうとしていた自分がいた。子供は親だけでなく、誰にとっても宝だ。本作ではそれを救う大人たちの姿、けなげな子供たちの姿がとてもよくて、涙を禁じ得なかった。 ラスト近くになって、登場人物が増える。これって次作への伏線でしょう、ってわかってしまうけど、多分読むよね、次も(笑)
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占い師助手をつとめる美しい女性ルナは、ボディガードを生業とする不遜な男ジョー・ウィンストンに言い寄られていた。そのワイルドさに心惹かれたものの、あまりに女にだらしない彼を結局は振ってしまった。しかし、ルナが親類の子供の面倒を見ることになったのがきっかけで、二人は再会を果たす。何者...
占い師助手をつとめる美しい女性ルナは、ボディガードを生業とする不遜な男ジョー・ウィンストンに言い寄られていた。そのワイルドさに心惹かれたものの、あまりに女にだらしない彼を結局は振ってしまった。しかし、ルナが親類の子供の面倒を見ることになったのがきっかけで、二人は再会を果たす。何者かにいやがらせを受けている子供たちを保護するため、ルナが頼れるのはジョーだけだった。やがて、彼と子供たちとともに湖畔の家で暮らすようになったルナは、ジョーの意外な一途さと優しさに気づきはじめる―ベストセラー作家が運命の恋を甘くセクシーに描く。 子供たちを一生懸命に守ろうとするヒロインとそんなヒロインに惹かれずにはいられないヒーロー。それぞれの葛藤も程よく。
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図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 占い師助手をつとめる美しい女性ルナは、ボディガードを生業とする不遜な男ジョー・ウィンストンに言い寄られていた。そのワイルドさに心惹かれたものの、あまりに女にだらしない彼を結局は振ってしまった。しかし、ルナが親類の子供の面倒を見ることになったのがきっかけで、二人は再会を果たす。何者かにいやがらせを受けている子供たちを保護するため、ルナが頼れるのはジョーだけだった。やがて、彼と子供たちとともに湖畔の家で暮らすようになったルナは、ジョーの意外な一途さと優しさに気づきはじめる―ベストセラー作家が運命の恋を甘くセクシーに描く。 やっとブライアンがでてきた。今思えばブライアンから読み始めたシリーズだもの。 ジョーはやっぱりウィンストンだし、(頑固ってことね)ルナ傷つきたくないから平行線だけど、怪我って人間を近づけるんだね。 ウィローがどうなっていくか気になるの。どこかでスピンオフないかなぁ。 湖のほとり。 クレイがいいやつで、けっこうがっかり。 Say No To Joe? by Lori Foster
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前作『流浪のビーナス』のスピンオフ作品だったんですね。 完全にストーリーを忘れていたから、??と思いつつ読んだ所がありました。
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親戚の子供2人の引受人となったルナと、そのボディガードを引き受けたジョー。子供と接するうちにどんどん頼り甲斐のある男になっていくジョーが見もの。結構、笑わせてくれる。
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