サルになれなかった僕たち の商品レビュー
久々に読み進めるのが辛い本でした。 「なぜ外資系金融機関は高給取りなのか」という新書のようなタイトルがついており、評論を想定して読み始めてしまったのがいけなかった。 小説として読めば楽しく読めたのかもしれないが、評論や解説書として期待して読んでしまったので、とても読みにくかったで...
久々に読み進めるのが辛い本でした。 「なぜ外資系金融機関は高給取りなのか」という新書のようなタイトルがついており、評論を想定して読み始めてしまったのがいけなかった。 小説として読めば楽しく読めたのかもしれないが、評論や解説書として期待して読んでしまったので、とても読みにくかったです。ずっと自分の体験談を話している感じなので。
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外銀についての内部事情を、 特にアソシエイトから見た内部事情をありのまま(?)に書いた一冊。 いろんなレビューで 「内容は興味深いがひたすら言葉使いが下品」みたいに書かれていたが、 「下品」ってレベルじゃない。 あまりにひどすぎる。笑 キャリア志向の女性が外銀に興...
外銀についての内部事情を、 特にアソシエイトから見た内部事情をありのまま(?)に書いた一冊。 いろんなレビューで 「内容は興味深いがひたすら言葉使いが下品」みたいに書かれていたが、 「下品」ってレベルじゃない。 あまりにひどすぎる。笑 キャリア志向の女性が外銀に興味を持ったとしても、 この一冊だけは決して手に取ってはいけない。笑 この本を読んで思った感想は、 「この本を訳本じゃなくて原本でよんだら、 英語で人を罵る言葉には一生困らないだろうな」ということである。笑
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
MBA取得後に投資銀行に勤務し、外聞とは異なり頭を使わず、中身ない、相手をまるめこむためだけのプレゼン資料をひたすら作り続けた二人のノンフィクション。 二人は2年、2年半で転職していった。 仕事は頭の使わない体力仕事。 一日16時間働き、一年目から20万ドルもらう。 二人のうちの一人、トゥルーブは47歳の上司が結婚もせず、性欲の鬼とかし、周りの目を気にしな身の振り方を見て、自分はそうなりたくない。 ここにいると、自分の全てが投資銀行になってしまうことに嫌気がさし、転職を決意。 仕事を通じて知り、数名で構成されている投資ファンドに転職した。 本書は投資銀行のアソシエイト(MBA取得者のため、最も下のアナリストではない)の生活を生生しく表現された一冊である。 お気に入りのフレーズ ・「マゾヒストなんです。SMプレイとか、そういうのではないですけど、そっちはこれから勉強するとして。つまり、僕はきついことをするのが好きなんです」(投資銀行の面接での自己紹介) ・われわれが必死に働いて、多くの時間を費やして資料を準備して、その場に臨んだと思って欲しい(顧客その会議に役に立たないアソシエイトを連れて行くのは、銀行側が本気で取り組んでいると思わせるため) ・投資銀行はまず最初に企業の証券の買い手を探すことでリスクを回避するようになった。投資銀行は受け取ってから売却するまでの間、証券を保持している必要がなくなったのだ。(投資銀行おはリスクを負わずに儲けられる) ・投資銀行は最も人当たりのいい、見栄えのいい、押出のいいバンカーを数名選び、大手の投資家のもとに送り込み、ショウを演じさせる。(金を稼ぐこつを知っていると思わせるため)
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2008年08月10日 22:32 記載: 実益というより読み物として相当面白かった。 僕の周りでも就職先として人気の高かった外資系投資銀行。そこで働くと言うことがどれほど辛く、また働く中でいかにして創造性や考える能力を失い、余計なことを言わずに指示されたままに働くことを学...
2008年08月10日 22:32 記載: 実益というより読み物として相当面白かった。 僕の周りでも就職先として人気の高かった外資系投資銀行。そこで働くと言うことがどれほど辛く、また働く中でいかにして創造性や考える能力を失い、余計なことを言わずに指示されたままに働くことを学ぶかということが綴られている。 もちろん極端な話や誇張があることも否めないが、この業界がどのようなものなのか、一つの見方を提供してくれるかもしれない。 全てが事実じゃないにしても、自分には厳しい業界だと改めて感じました笑
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下ネタ満載だが、それをアメリカンジョークだと笑ってやり過ごせるほど、小難しくなく書かれた投資銀行の実態についての一冊。生産性は十分か、睡眠時間は十分か、などよく知られた中身から、会社の中が良くも悪くも階級によって激しい格差社会が作られていることまで、余すところなく書かれている。面...
下ネタ満載だが、それをアメリカンジョークだと笑ってやり過ごせるほど、小難しくなく書かれた投資銀行の実態についての一冊。生産性は十分か、睡眠時間は十分か、などよく知られた中身から、会社の中が良くも悪くも階級によって激しい格差社会が作られていることまで、余すところなく書かれている。面白かったのは、投資銀行における三段階の処理について。「欲望・恐怖・放棄」の三段階であり、お金のにおいをちらつかせ、人のエゴに働きかけ、次に相手をビビらせ、自信を喪失させる。これでダメな時は放棄ということになり、相手を見切り、切り離す。驚くほど単純で合理的であるが、一方で非常とも取れるこの手段を、ここでは一種の常識にしているといえる。金になるかならないか、使えるかどうか。割り切った考え方ができ、なおかつグリードである人にとっては、まさに天国ともいえるパラダイスがここにはたしかに存在しているのである。
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著者の上手い言い回しもあるのだろうけど、訳者の表現が秀逸で笑いながら読み進められる。本書はしばしば「投資銀行に興味を持つ人にとって必読の書」といわれてるらしい、恐らくその内容は多少の脚色はあるにせよ非常にノンフィクションに近い内容だからこその評価だろう。 副題に「なぜ高給なのか?...
著者の上手い言い回しもあるのだろうけど、訳者の表現が秀逸で笑いながら読み進められる。本書はしばしば「投資銀行に興味を持つ人にとって必読の書」といわれてるらしい、恐らくその内容は多少の脚色はあるにせよ非常にノンフィクションに近い内容だからこその評価だろう。 副題に「なぜ高給なのか?」と著者は言っているが、結局のところその「なぜ?」は明確に触れらないままに著者は銀行を離れることになる。つまりそういう事なのだろう、著者も言っている通り投資銀行ではプレゼンテーション部署を作って、様々な人の「ケツにキス」をして、印刷所で大事な仕事を行う。その過程の中でカネのめぐりが分かるわけがないという事だ。 理不尽だったり、非効率だったり、激務である仕事は世の中にたくさんあるのだろう。しかし、世界でもトップクラスの報酬を提供する投資銀行はそれらについてもトップクラスであるのだと感じる。ちっぽけなITブラック企業の比ではない。
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外資銀行の実態、と言ってもバブル絶頂期にして仕事が溢れる程あった時代の話ですが、が綴られています。 中々フランクで面白い本なのですが、まぁ下ネタが多いのは人によっては気に入らないかもしれません(笑 簡単な内容は以下の通り、 若きMBA課程の学生であった(とは言っても一回働い...
外資銀行の実態、と言ってもバブル絶頂期にして仕事が溢れる程あった時代の話ですが、が綴られています。 中々フランクで面白い本なのですが、まぁ下ネタが多いのは人によっては気に入らないかもしれません(笑 簡単な内容は以下の通り、 若きMBA課程の学生であった(とは言っても一回働いてからのMBAですが)彼らは、MBA卒業後の生活に憧れていた。その中でも高額報酬が約束されていた外資系投資銀行と外資系コンサル、彼らは投資銀行に憧れを抱き、その老獪な話術に騙され(?)、投資銀行の世界に入っていた。 投資銀行の世界は、入る直前までは憧れの世界、ファーストクラス、豪華なディナーとホテル、経費は使い放題で莫大な収入…だったが、実際入ると苛酷過ぎる業務と頭を使わないルーチンワーク、雑務の繰り返しだった。 彼らはマネージングディレクターなどの小間使いであり、彼らの憧れの業務はとうの昔に形骸化、既に金を稼ぐだけの機械のような業務しか残されていなかった。 当初はディレクターとなり豪華な生活を目指す彼らだったが…幻想に気付き、それぞれが別の道を歩んでいく… そんな話。 現実問題として、日本でもそうだが、投資銀行の得る情報は水平共有されており、垂直に降って来る情報もほぼ同じである(何故なら、1次情報を供給する会社が同じだから)。降って来る情報が同じなら、出てくる情報も大して変わらない。故に投資銀行業務は美人コンテストと接待が増え続ける、と。 投資銀行のIBDが、仕事を取って来る、業務を行う、の2部隊に分かれているのもこう言った訳による。そして前者で華が必要なこと、それが採用に偏りをもたらしていることも、内情を知れば容易に理解出来るだろう。 まぁそんな話。
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投資銀行で働く人のリアルな実情が描かれています。 少し下品な表現が気になりますが、私達の知らない投資銀行の日常を知ることができます。
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外銀がどういう所か掴むには良書。 ただし、10年前くらいの話であると割り引いて読むこと。 アソシエイトの段階で挫折した人達の話だが、現状は厳しいのだろう。決して「負け犬の遠吠え」だけでは済ますことのできない1冊。
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自分の時間や人生を全て捧げる代償に高額な給料をもらうか、自分の時間をもち人生を謳歌しながらちょうど良く働いてちょうど良く稼ぐか。
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