夕萩心中 の商品レビュー
なんとも深い心情を書く方と思ってたけど、 ミステリーになったらとたんに大衆っぽくなった気がして残念。 陽だまり課事件簿はもっと残念で読むのやめちゃった。
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カバーを見ての通り恋愛(?)ミステリー。つまり私の芸風には合わない。4作品のうち、3作品がこのパターンなんだが、最後のどたばた喜劇っぽい「陽だまり課事件簿」がとても楽しい。シリーズものとして十分に成立する出来だと思う。 連城作品は、あっと驚く真犯人が最高の売りだが、前半で淡々...
カバーを見ての通り恋愛(?)ミステリー。つまり私の芸風には合わない。4作品のうち、3作品がこのパターンなんだが、最後のどたばた喜劇っぽい「陽だまり課事件簿」がとても楽しい。シリーズものとして十分に成立する出来だと思う。 連城作品は、あっと驚く真犯人が最高の売りだが、前半で淡々とストーリーを並べ、公判で犯人視点からのストーリー再生する話法もまた素晴らしい。次の作品(もちろん次に私が手にするという意味であり最新作という意味ではない)も楽しみだ。
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<花葬>シリーズとユーモア・ミステリを併録した意図が謎。<花葬>シリーズは、一冊にまとめてほしかった。
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- ネタバレ
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「花緋文字」「菊の塵」 ひきこまれてあっというまに読んだ。 読みごたえがあっておもしろい。 特に「花緋文字」。 夏目漱石「こころ」の、先生の独白のような語り口調で 妹の名前が三津というのが、遠藤周作「わたしが・棄てた・女」の 森田ミツ (←学生の時に、ミツの名は罪(ツミ)を逆さにしたもので、主人公吉岡の罪を背負って死ぬ意味が含まれていると聞いた) をも彷彿とさせた。 タイトルの根本の意味を知りたくて「緋文字 (講談社)」「緋文字 (岩波)」「緋文字 (ハヤカワ)」も読む事に。
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『戻り川心中』に続いて、 花をテーマにした短編「花葬シリーズ」をまとめたもの。 これもどんでん返しもののミステリですが、物語全体を覆う花のイメージがうつくしいです。 客観的に見ると、酷い真相ばかりなのですが、 重ねられる花の印象が強く、どこか物哀しい後味を残すものばかりです。...
『戻り川心中』に続いて、 花をテーマにした短編「花葬シリーズ」をまとめたもの。 これもどんでん返しもののミステリですが、物語全体を覆う花のイメージがうつくしいです。 客観的に見ると、酷い真相ばかりなのですが、 重ねられる花の印象が強く、どこか物哀しい後味を残すものばかりです。 最初に収録されている「花緋文字」が一番好きです。 どこまでも救いようがない暗い物語と、 読後に残る美しい過ぎる花の幻影の対比が、印象に深かったです。
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