思いわずらうことなく愉しく生きよ の商品レビュー
江國香織は姉妹が得意だなあ。「流しのしたの骨」は20代向けといった感触だったけど、こちらは読者の年齢を選ばず、読み応えあり。育子が好きでした。治子は職場に思い切り似た人がいて、閉口(苦笑)。男にはメロメロなのに、勝負には勝たないといけないとは…分裂してる。男も決して歯切れよくない...
江國香織は姉妹が得意だなあ。「流しのしたの骨」は20代向けといった感触だったけど、こちらは読者の年齢を選ばず、読み応えあり。育子が好きでした。治子は職場に思い切り似た人がいて、閉口(苦笑)。男にはメロメロなのに、勝負には勝たないといけないとは…分裂してる。男も決して歯切れよくないし。どちらにしても、その愚かさ具合に反発と共感両方を感じる。
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思いわずらうことなく愉しく生きていけたら幸せ。 江國さんの描くちょっと変わった家族像が好きです。
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3姉妹の話。長女は既婚でDVにあっている。次女はバリバリ働き、3女は自動車教習所の受付。江国さんの話にしては珍しく働く女性がでてきている。女兄弟がいればなんとなく共感ができる不思議な話。
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麻子ちゃんの分を思いわずらってしまった。カナは結婚していないけれど、わかり過ぎる。とても、大好きなお話。(2007.07)
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題名を見て、愉しい人生の話かと思えば、 どちらかというと重いお話でした。 DVって、加害者も被害者もどちらも壊れているのかなって・・・。
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久しぶりにおもしろい小説を読んだ!という気になりました。治子にあこがれ、育子の奔放さみたいなものが少しいいな〜と思う。
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江國香織の本を読むと、安心すると同時に感自分の抑えている感情が噴き出しそうになる。 犬山家の女たちは安心を与えてくれた。 必ずしも「外の普通の世界」にいなくてもいい事を教えてくれる。 そこにいることを"普通"と考えて生活していると時々息苦しくなる。...
江國香織の本を読むと、安心すると同時に感自分の抑えている感情が噴き出しそうになる。 犬山家の女たちは安心を与えてくれた。 必ずしも「外の普通の世界」にいなくてもいい事を教えてくれる。 そこにいることを"普通"と考えて生活していると時々息苦しくなる。 どうして変わらずそのままでいられないんだろう。 どうして体と心の求めるものが違っちゃダメなんだろう。 どうしてのびやかじゃいけないんだろう。
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それぞれ違う意味で「のびやか」な三姉妹。DVを受けてもなお夫に依存しようとする麻子は腹立たしいほど憐れで、己に正直で在るが故に言葉や態度にやや攻撃性を持帯びてしまう治子はどこか自分に似ている気がした。 そのせいか、育子の存在がとても清々しく温かいモノに感じられる。 特に岸正彰と出...
それぞれ違う意味で「のびやか」な三姉妹。DVを受けてもなお夫に依存しようとする麻子は腹立たしいほど憐れで、己に正直で在るが故に言葉や態度にやや攻撃性を持帯びてしまう治子はどこか自分に似ている気がした。 そのせいか、育子の存在がとても清々しく温かいモノに感じられる。 特に岸正彰と出会ってからの育子は、とても健やかで心地よい。 壊れて行く麻子と相反するように…。
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ふむふむ、ふむふむ、う〜ん、ほぉほぉ、ほぉほぉ、ほぉ?ふむふむ。誰かを好きになっているということは、魔法をかけられているってことなんだなって。
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「思いわずらうことなく愉しく生きよ」という家訓のもと生まれ育った3姉妹のお話し。 長女はDVの夫に依存し、夫もまた妻に依存し二人独特の愛情を育もうとする。次女は仕事に恋愛に情熱的。三女は自分は娼婦の役割をするものと考え、淡々と関係を築く。 3姉妹が助け合いながら自分の思うよ...
「思いわずらうことなく愉しく生きよ」という家訓のもと生まれ育った3姉妹のお話し。 長女はDVの夫に依存し、夫もまた妻に依存し二人独特の愛情を育もうとする。次女は仕事に恋愛に情熱的。三女は自分は娼婦の役割をするものと考え、淡々と関係を築く。 3姉妹が助け合いながら自分の思うように生きていく。3姉妹それぞれに共感できるところもあり、こんな考え方もあるのかと驚いたり、愉しく読めた作品でした。
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