玻璃の天 の商品レビュー
ベッキーさんシリーズ第2段。 お嬢様は少し大人になって、色恋沙汰のなぞ解きが多くなりました。 内容はあまりにもポピュラーすぎて、考えるのもめんどくさいようななぞ解きですが 少しずつ大人になるお嬢様を見ているのは楽しい。 ベッキーさんの謎が少しずつ解き明かされてきて、第3...
ベッキーさんシリーズ第2段。 お嬢様は少し大人になって、色恋沙汰のなぞ解きが多くなりました。 内容はあまりにもポピュラーすぎて、考えるのもめんどくさいようななぞ解きですが 少しずつ大人になるお嬢様を見ているのは楽しい。 ベッキーさんの謎が少しずつ解き明かされてきて、第3段につながる様子。 それが一番のなぞ解きのような気がします。
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この本でようやくベッキーさんが何者なのかが分かったのですが… 彼女がどういった経緯で主人公の英子の元に来ることになったのか、そういったことに思いが巡ります。 それって、ベッキーさんという女性がちゃんと描かれているからだと思います。 そしてベッキーさんと英子嬢の関係がなんともいい...
この本でようやくベッキーさんが何者なのかが分かったのですが… 彼女がどういった経緯で主人公の英子の元に来ることになったのか、そういったことに思いが巡ります。 それって、ベッキーさんという女性がちゃんと描かれているからだと思います。 そしてベッキーさんと英子嬢の関係がなんともいいのですよね。 どちらも共に、お互いを思いやり、自分の立場をわきまえている。 その関係に違和感を感じないのも、世界観が確りしているからなのでしょうね。 それとストーリーの大筋にはあまり深くは関係しない出来事にくすりとしたり、にやりとします。 北村氏がこれを入れてきたか! と。 「あしながおじさん」の作者があの作品を愛読していたのでは、という辺りとか。 花村英子が出会った3つの事件。 同級生の淡い恋をつなぐことになった事件。 愛読書から親しくなった学友を探す事件。 そして、ステンドグラスから転落した男の事件。 3つの事件を通して成長する英子嬢とそれを支えるベッキーさん 主従関係だった2人が、気がつけば姉と妹のような関係になり、 そして成長した妹は、姉をかばい、姉を思いやるようになる。 でも、精神的に姉妹のような2人でも、その身分の違いは絶対で… 北村氏は、読者に対し何を考えさせたかったのでしょうかね。 色んなことを思い巡らせる本でした。
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「街の灯」の続編。女学生の令嬢とお抱え女性運転手が登場する、昭和初期を舞台としたミステリ。女中や晩餐会など庶民とはかけ離れた世界にいながらも、心は真っすぐな英子嬢。寡黙だが有能多才な女性運転手のベッキーこと別宮みつ子さん。ふたりの活躍(?)が見どころ。漢文、古文、日本文学など文学...
「街の灯」の続編。女学生の令嬢とお抱え女性運転手が登場する、昭和初期を舞台としたミステリ。女中や晩餐会など庶民とはかけ離れた世界にいながらも、心は真っすぐな英子嬢。寡黙だが有能多才な女性運転手のベッキーこと別宮みつ子さん。ふたりの活躍(?)が見どころ。漢文、古文、日本文学など文学的な教養があれば、さらに味わい深いものがあるだろう。自分は教養不足のため理解が不十分だが、それでも、この作品の格調高い香りを楽しむことができた。北村氏ならではのミステリ的仕掛けもさることながら、人の心の奥底に眠る闇、運命の理不尽さなど、苦味の利いた後味が良い。【以下ネタバレ含むため未読の方はご注意】「幻の橋」祖父同士の不仲のためにロミオとジュリエットのような悩みを持つ恋愛中の同級生。両家和解の兆しが見えたものの…。贈り物の掛け軸が無くなってしまった訳は?丁寧に読んでいれば、犯人がだれかはおのずと解りそう。「想夫恋」『あしながおじさん』が縁で仲良くなった友人。架空の人物を作ったり秘密めいた遊びをしていたが、その彼女が突然失踪してしまう。彼女の行方の手掛かりは暗号めいたメモにあるようだが…。「玻璃の天」新進気鋭の建築家の建てたお屋敷を見学しに行った二人。一見変哲のない外観に見えたが、外をぐるりと回る階段と見事なステンドグラスがあったりと凝った造りになっていた。天窓のステンドグラスには穴が開いており…。その後、不幸な事故が起こってしまうが、英子嬢が見つけたものは?謎多き運転手ベッキーさんの知られざる過去が明らかに!ええ〜〜っ?!ここで終っちゃうの?この先ベッキーさんはどうなるの?何事もなかったかのように、これまで通り運転手でいられるとは思えない。続きが早く読みたい!!
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街の灯の続編で前作より1年後の昭和8年が舞台。 相変わらず上流社会の昭和初期の雰囲気はよく出てるんですがそれより暗い時代へと向かう重いトーンが印象的。 謎だらけだったベッキーさんの素性があきらかになっていく。 3部作の中では一番作者のメッセージが伝わってきた作品でよかっ...
街の灯の続編で前作より1年後の昭和8年が舞台。 相変わらず上流社会の昭和初期の雰囲気はよく出てるんですがそれより暗い時代へと向かう重いトーンが印象的。 謎だらけだったベッキーさんの素性があきらかになっていく。 3部作の中では一番作者のメッセージが伝わってきた作品でよかった。
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今回明らかになったベッキーさんの過去。 最終的に彼女達が行った行為は、私は決して間違っていないと思う。 前作よりも一層感情移入が出来て、良い作品に出会えたなあと嬉しく思えた。
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ステンドグラスの天窓から墜落死した思想家。事故か、殺人か。英子の推理が辿りついた切ない真相とは。 昭和初期を舞台にした北村ワールド。表題作のほか「幻の橋」「想夫恋」を収録。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - ...
ステンドグラスの天窓から墜落死した思想家。事故か、殺人か。英子の推理が辿りついた切ない真相とは。 昭和初期を舞台にした北村ワールド。表題作のほか「幻の橋」「想夫恋」を収録。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2009年 直木賞受賞の「鷺と雪」と同シリーズ。 ベッキーさんシリーズは、 円紫さんシリーズに似た、主人公の少女と探偵役の大人との 推理が楽しめる作品。 北村さんの真骨頂とも言える、思いやりや愛情のある、 温かい空気の流れる会話を 堪能できました。 『幻の橋』 祖父の代で仲違いをした家の孫同士が惹かれ合い、両家はなんとか回復するも、 過去の悲しい事件はもう戻らないという小さな痛みも残る。 収録3作品の中では 私は一番好きな部分 ▽ 「ご両家の間にも、あなたと東一郎さんとの間にも、橋は掛かるのよ。 でも、海老塚さんとツルさんの間に掛かる橋はないのよ。そのことを考えてあげて」
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ベッキーさんシリーズ第2弾。 北村さんの小説はすごく知的。 それもとてもスマートなのです。 品があるわあ。うっとり。
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資生堂パーラーの「ミートクロケット」が食べてみたくなった。 調べてみたら今も名物料理としてあるみたい。コロッケなのに1500円するけど・・・。 この人の本を読むと、他にも読みたいものがいろいろ増えて楽しい。 ウェブスターの「パッティ」、ディードリッヒの映画「間諜X27」は今度見て...
資生堂パーラーの「ミートクロケット」が食べてみたくなった。 調べてみたら今も名物料理としてあるみたい。コロッケなのに1500円するけど・・・。 この人の本を読むと、他にも読みたいものがいろいろ増えて楽しい。 ウェブスターの「パッティ」、ディードリッヒの映画「間諜X27」は今度見てみよう。
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いかにもちゃんと時代考証してそう。ベッキーさんがスーパーウーマンすぎて、ちょっとなぁ。日常の謎系と思いきや、表題作は本格っぽいテイスト。
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街の灯の続編。 ベッキーさんが相変わらず格好良くてステキだ。 格差がはっきりしている昭和初期、主人公の考え方はとても進歩的。 一軍人との会話がとても印象的だった。 ミステリーと一緒に時代の流れや空気が感じられる本。
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