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玻璃の天 の商品レビュー

3.9

75件のお客様レビュー

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2010/05/28

「街の灯」の続編となる短編集 昭和初期、令嬢の花村英子とお付の運転手ベッキーさんが 謎を解いていくシリーズ第2弾 ・幻の橋 お互いの祖父同士がいがみあっている恋人たち ロミオとジュリエットのような二人の恋の相談にのる 英子お嬢様 ・想夫恋 「あしながおぢさん」...

「街の灯」の続編となる短編集 昭和初期、令嬢の花村英子とお付の運転手ベッキーさんが 謎を解いていくシリーズ第2弾 ・幻の橋 お互いの祖父同士がいがみあっている恋人たち ロミオとジュリエットのような二人の恋の相談にのる 英子お嬢様 ・想夫恋 「あしながおぢさん」が縁で仲良くなった学友の失踪先を 探す英子お嬢様 ・玻璃の天 ステンドグラスの天窓から墜落死した男は、殺されたのか 英子の推理が辿りついた切ない真相とは・・・ ベッキーさんの過去も少し垣間見える表題作 とても文学的というか上品な感じのする小説です 上流階級の人たちの暮らしぶりの描写は御伽噺みたいな ところもありますが、舞台は昭和初期、日本が戦争という 暗い時代に突入していく社会背景のようなものも所々から 読み取れていきます。 引用されている文学などが私には難しく感じる所も ありましたが、文章は読みにくいものではありません。 ミステリーということですが私にとって最大の謎はベッキーさん 今回はベッキーさんの過去が少しだけあきらかになりますが まだまだ謎は残ります。 次回作で最後になるということですので、ベッキーさんの謎や 今回出てきた若い将校と英子の今後などに展開があるとうれしいなぁ~。

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2014/03/23

1作目よりも先によんでしまった・・・。残念。 英子さんの思慮深さ、謙虚さ、やさしさが美しく、印象に残った。いろんな意味の上品さを感じる事ができた素晴らしい本。この後さらに暗くなるであろう時代に英子さんとベッキ-さんはどのように前に進んでいくのでしょうか。

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2010/03/14

「街の灯」を読んだら、続きを読まずにはいられないのでした。  二作目でちょっとだけ、ベッキーさんの過去というか、背負っているものが分かって、なんだかベッキーさんがより人間ぽくなった印象 直接書かれてはいないものの、この背後に見え隠れする時代の波が、切ない。 英子さんもベッキ...

「街の灯」を読んだら、続きを読まずにはいられないのでした。  二作目でちょっとだけ、ベッキーさんの過去というか、背負っているものが分かって、なんだかベッキーさんがより人間ぽくなった印象 直接書かれてはいないものの、この背後に見え隠れする時代の波が、切ない。 英子さんもベッキーさんも、この時代の女性の印象よりもずっと凛としていてかっこいい。 与謝野晶子のあの詩への解釈はちょっと衝撃的でした。 でも言われてみれば、確かに。 思っていることを、素直には言えない時代だったんですね。さ、三作目も読まなくちゃ!

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2010/02/15

ベッキーさんシリーズ第二弾。 前回夢中になるくらい面白かったので、 期待して読んだけど、 途中少しめんどうになってしまった。 でも、第三弾の「鷺と雪」借りてしまった。笑

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2009/12/30

「街の灯」続編。「ベッキーさん」の過去に迫る部分もちらりと垣間見えます。 やはり好きなのは表題作かなあ。でも全体的に、ミステリとして読むよりも(いや、ミステリには間違いないんですが)、この時代の雰囲気を楽しみながら読むのが良い気がします。このレトロ雰囲気にどっぷりと浸かるとちょっ...

「街の灯」続編。「ベッキーさん」の過去に迫る部分もちらりと垣間見えます。 やはり好きなのは表題作かなあ。でも全体的に、ミステリとして読むよりも(いや、ミステリには間違いないんですが)、この時代の雰囲気を楽しみながら読むのが良い気がします。このレトロ雰囲気にどっぷりと浸かるとちょっと幸せ。

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2009/12/18

ベッキーさんシリーズ第2弾。 読んでるときはあんまり面白く感じないんだけど ジワジワと後から面白さを感じる本です。 ベッキーさんの過去が少し見えてきました。 直木賞受賞の第3弾はどんな展開になるのだろうか?

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2009/12/12

ベッキーさんシリーズ第2作。 前作よりも面白く読めたが、全体的に切なさが漂う1冊でした。 最後にベッキーさんの謎が少し解けたことによって、次作は更に重いテーマとなるのかな、と。 この世界観にどっぷり浸かって読むのは何だか幸せです。

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2009/11/15

「北の街」に続く、昭和初期の東京を舞台にした、令嬢と女性運転手のものがたり。推理あり、お嬢様の生活がわかり、時代が感じられました。与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」に対する主人公の考え方が、共感できました。そういう視点を忘れちゃいけないな、と。

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2009/10/18

お嬢様とベッキ-さんのシリーズ。 直木賞をとった作品の前作となりますね。 「想夫恋」が一番好きです。 北村作品はせつなさを感じられるのが好きです。 言葉にならないもやもやした気持ちにしばらく浸れる感じ。

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2009/10/08

ベッキーさんシリーズの第2弾。 昭和初期の上流階級のお嬢様とその時代には珍しい女性の運転手別宮さん 通称ベッキーさんの周囲で起こる不思議な事件のお話です。 第1弾の「街の灯」よりもお嬢様が大人びて、その分内容も前作よりも落ち着いた雰囲気が漂っています。 いや、お嬢様の成長も...

ベッキーさんシリーズの第2弾。 昭和初期の上流階級のお嬢様とその時代には珍しい女性の運転手別宮さん 通称ベッキーさんの周囲で起こる不思議な事件のお話です。 第1弾の「街の灯」よりもお嬢様が大人びて、その分内容も前作よりも落ち着いた雰囲気が漂っています。 いや、お嬢様の成長もあるけど、日本の時代背景も影響しているのでしょうか。 ベッキーさんが誰なのかが、一つの事件をきっかけにわかっていきます。 それに伴い、いつも凛として強い女性というイメージだったベッキーさんにも、悲しい過去があったことがあり、その中で必死に生きているのだな・・・と感じさせられ、私は女性としてさらに惹かれました。 この流れで、どんな風に話が第3弾に繋がっていくのか・・・・とても楽しみです。

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