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氷の海のガレオン/オルタ の商品レビュー

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59件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2024/09/25

#15奈良県立図書情報館ビブリオバトル「こども」で紹介された本です。 2012.5.12 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-794.html?sp

Posted byブクログ

2023/10/21

自分のことを読んでるのかと思った作品。 高校のときに読んだのですが、結構衝撃でした。 複雑な心理状態というか、葛藤とか、意味もなく泣きたいとか そういうぐちゃぐちゃな心理のときに読むと共感できると思います。 私もこの話に出てくるお父さんに会ってみたい(笑)

Posted byブクログ

2023/02/13

『氷の海のガレオン』 何かすごいものを読んでいるという自覚はあるのだけれど、いまひとつ掴みきれなかった。 「わたしはわたしの言葉を、文学とパパとママの言葉で培ってきた。考えごとも想像も、すべてはその言葉たちで組み立てられる。それが学校ではまったく通用しないということに気づいた...

『氷の海のガレオン』 何かすごいものを読んでいるという自覚はあるのだけれど、いまひとつ掴みきれなかった。 「わたしはわたしの言葉を、文学とパパとママの言葉で培ってきた。考えごとも想像も、すべてはその言葉たちで組み立てられる。それが学校ではまったく通用しないということに気づいたのは三年生のときだった。」 杉子は学校でいつも一人で本を読んでいる。小学六年生。どの女子のグループにも属さないと固く決めている。母は詩人、父はムーミンパパのような人。家には図書室がある。 杉子は、私と似ているところも多々あり、学校で周りに馴染めず、周りの人達の言動に違和感を感じ、距離をとって関わらないようにする気持ちはとてもよくわかる。当時、私も、女子特有の依存し合い、そして排除し合う世界に辟易したのを覚えている。だから、それを特に可哀想とか痛いとは思わない。 ただ、いつか魂の合う人と出会えれば、それは一人よりも楽しいことも知ったので、杉子にそういう時が来たらいいなと思う。 杉子はとても親や兄弟に恵まれていると思う。特殊な考え方の親であっても、それは素敵な独自のスタイルで、羨ましいくらいの環境だと思う。でも、他との交流が極端にないと、見識を広げたり、今までの価値観に新たな風を入れることが、本の世界だけでは割と難しい気がする。この先、家族から離れて、その家庭独自の生き方とは別の新たな生き方を知っていく様子も読んでみたいと思った。  この本を読んで、学校に通っていた頃、グループになって騒いでいた集団がとても恐怖だったことを思い出した。そこは楽しいんだろうか?という、ある種の羨ましさや憧れも混ざっていたのかもしれない。あちら側の人とこちら側の人。生きている限り永遠に交わることがないと思っていた。大人になると、そして子供を持ったりすると、交わらざるを得なくなる時が来る。そこでまた、思春期の悩みの続きが始まる。そして、親になっていくのだと思う。

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2022/07/01

小中学生、どんなに遅くても高校生のころにこの本と出会えていたらどんなによかったか。 児童文学なめてました、ごめんなさい。単行本版も違う短篇が入っているようなので、見つけたら買いたいな。

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2022/05/24

子供の頃を思い出した。 杉子が今後どうなるのかはわからないけど、自分は自分を社会に適合するように矯正する努力をしてしまったので懐かしい気持ちになった。 自分が信じている世界が壊れている感覚、耐えられない。

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2021/08/26

ド嬢で知って読んだ。 基本的に学校での人間関係や過ごし方に悩む話なので、読む時期によって印象が変わる本。 杉子は家庭が経済的にも環境的にも恵まれてんなぁ〜というのが第一印象。兄弟も音楽の先生もいい人だし。もっと何処にも行き場がない人はこれを読んでより落ち込むのではなかろうか。 ...

ド嬢で知って読んだ。 基本的に学校での人間関係や過ごし方に悩む話なので、読む時期によって印象が変わる本。 杉子は家庭が経済的にも環境的にも恵まれてんなぁ〜というのが第一印象。兄弟も音楽の先生もいい人だし。もっと何処にも行き場がない人はこれを読んでより落ち込むのではなかろうか。 そもそも、世の中まりかちゃん側の人間のが多いんじゃないのか?杉子にはそこまで感情移入ができなかった。 言いたいことや伝えたいことはわかるが、自分はこれを素直に受け取れる程できた大人ではないし、また賢い子供でもなかった。

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2020/07/06

アメイジング・グレース、なんて甘美な響き それはわたしごときのものをも照らし出す かつてわたしは失われていたが、いまは確かに存在する 盲いていた目は開かれた ここにいたらあぶない。ここにいたら、じぶんをとられる。そんな警報が頭の中で鳴り響いているのに、それ以上、どうするこ...

アメイジング・グレース、なんて甘美な響き それはわたしごときのものをも照らし出す かつてわたしは失われていたが、いまは確かに存在する 盲いていた目は開かれた ここにいたらあぶない。ここにいたら、じぶんをとられる。そんな警報が頭の中で鳴り響いているのに、それ以上、どうすることもできない。 べつな道があるという知識からさえ、遠ざけられ、おとなが決めたあれかこれかの中からしか、選べないのだと思い込まされているのです。 だから、わたしも今度だけ、えんりょをぬきにして、こう言うことにしたのです。 おーい、みんな、学校に気をつけるんだぞ!

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2020/03/19

ものすごく熱烈に支持されている本らしいし、好きな人が好きなのはわかるんだけどいまひとつ乗り切れないのは自分の中に杉子と、杉子になれないまりかちゃんがいてまりかちゃんが「ダサい」と切り捨てられるのがかわいそうに思えてしまうからだと思う。

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2019/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

言葉ととても真摯に向き合った本だと思った。 自分を天才だと信じて疑わない杉子。会話文は軽いふざけたノリだけど、その他の文は言葉を丁寧に選んで書かれている。なつめの木がすごく存在感がある。ハロウの夢や存在を通して、杉子の孤独が不安が切々と伝わってくる。 『孤高の天才』と言えば響きはいいが『変な子』とも捉えられる。両親も自由で良いとも言えるが、ただの無責任でだらしないとも言える。読み手の年齢やどんな思春期を過ごしたかによって、受け取り方が無限に広がるお話だった。 私は学校は修行の場だと思って通っていたので、残念ながら共感は出来なかった。誰だって学校に行くより家で自由な事してる方が好きに決まっているし、本を読んでるから良いのかという疑問も。何百冊読んでも、噛み砕いて理解出来なければ意味がないと思うので。

Posted byブクログ

2019/03/28

好き過ぎて殿堂入りしてしまって、評価がつけられない本。 初めて読んだ時は衝撃で、それ以来木地さんの本は全部集めるようになりました。 生々しいのに喜劇っぽい部分もある、リアルに胸に迫ってきてずっと心の片隅に残るような作品。シシュンキとかガッコウとか、そういう物の息苦しさどうしようも...

好き過ぎて殿堂入りしてしまって、評価がつけられない本。 初めて読んだ時は衝撃で、それ以来木地さんの本は全部集めるようになりました。 生々しいのに喜劇っぽい部分もある、リアルに胸に迫ってきてずっと心の片隅に残るような作品。シシュンキとかガッコウとか、そういう物の息苦しさどうしようもなさが鮮明に伝えられてくる。 杉子は色んなことを知っているし、感性も豊かだけど、どうしようもなく「子ども」で、大人ではなくて、苦しんだり笑ったり…等身大の11歳で。自分が特別で天才で、そう思って自分を守っているけど、時々だめになって休憩して。人間らしくて可愛らしくて、胸に迫る。 オルタこと作者の娘さん、どうか健やかで幸多き毎日を過ごしておられますように… あとがきも共感たっぷりです

Posted byブクログ