趣味は読書。 の商品レビュー
帯に「あなたの代わりに読みましょう!」ってあるとおり、ベストセラーを斎藤美奈子が読み、斬る、書評。 俎上にあがったのは……あげようかと思ったけど、数が多いので断念。 読み終えて思うのは、読む力っていうのが落ちてきているというのは本当なんだなってこと。 ベストセラーは、確...
帯に「あなたの代わりに読みましょう!」ってあるとおり、ベストセラーを斎藤美奈子が読み、斬る、書評。 俎上にあがったのは……あげようかと思ったけど、数が多いので断念。 読み終えて思うのは、読む力っていうのが落ちてきているというのは本当なんだなってこと。 ベストセラーは、確かに作られていく部分が多い。けれど、それが社会的なムーブメントになるほどの力になるのには、作られた部分だけでは不十分なのだ。読む力が落ちているから、バッタものの区別がつかない。 きっと、食べるものも同じような状況なのだろう。 味の濃い、手軽な、ものが好まれ昔ながらのものが倦厭される。薄味で地味な色合いだと、その旨みがわからない。 うむ。 これは卵と鶏、どっちが先か、ってそれに近いものがあるかもしれない。 つまり、読む力と、食育とね。 つか、やっぱり食事がすべての根源のような気がするなぁ。
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意地悪い。批判もこれだけそろえるとなると、揚げ足とりみたいなことも多くなるのね。「妊娠小説」はおもしろかったけど。
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「ベストセラーを斬る」本でしょうかね。 米原万里さんの「打ちのめされる…」でこの本を知ったが、米原さんは賛否両論であるのに比べて、この本に出てくるベストセラー本はすべて否の方です。賛の方も書いてあるなら読みたいな。 ちなみに浅田次郎に関しては同意見でした。 面白かった...
「ベストセラーを斬る」本でしょうかね。 米原万里さんの「打ちのめされる…」でこの本を知ったが、米原さんは賛否両論であるのに比べて、この本に出てくるベストセラー本はすべて否の方です。賛の方も書いてあるなら読みたいな。 ちなみに浅田次郎に関しては同意見でした。 面白かった。特にタレント本の辺り。
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高熱の中読んだ斎藤美奈子。高熱でも読めてしまうのが斎藤美奈子のすごいところだよな。わたし、趣味は読書。なんて、これからは絶対言えない。っていうか、実際本よんでねーし。『趣味は睡眠。』っていう本でも書こうか。 斎藤美奈子の何がすげえって、これは書評じゃなくて、そんなの超えて、社会学...
高熱の中読んだ斎藤美奈子。高熱でも読めてしまうのが斎藤美奈子のすごいところだよな。わたし、趣味は読書。なんて、これからは絶対言えない。っていうか、実際本よんでねーし。『趣味は睡眠。』っていう本でも書こうか。 斎藤美奈子の何がすげえって、これは書評じゃなくて、そんなの超えて、社会学的な分析っていうか、マーケティングっていうか、そういうレベルの本であること。何が読者に求められているのかを分類して、わかりやすく、かつ面白く書いてしまったわけ。しかし、斎藤さんが自覚的であるように、彼女の言うところの「善良な読者」は、斎藤さんの本なんか手にとらんのだというのがものがなしい。もともと斎藤さんは編集者だったそうな。すげー。いい仕事してますなー。
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おおおおおおおお。 著者がベストセラーを(読む気がない人たちのために)読み漁り、斬りまくった本。 「冷静と情熱のあいだ」も「海辺のカフカ」も「国家の品格」も「声に出して読みたい日本語」もみんなばっさばっさ斬っていく。 斎藤美奈子節も健在。痛快!! 何がすごいって、「この本のター...
おおおおおおおお。 著者がベストセラーを(読む気がない人たちのために)読み漁り、斬りまくった本。 「冷静と情熱のあいだ」も「海辺のカフカ」も「国家の品格」も「声に出して読みたい日本語」もみんなばっさばっさ斬っていく。 斎藤美奈子節も健在。痛快!! 何がすごいって、「この本のターゲットはどの層か」などと出版社の視点からきちんと分析していることなのだ。 「本の内容にどういう構造があって、だからどの層に受けるのか」という点がしっかり書かれてあり、単に「この本は良い本です」とか「くだらない本です」と書いておしまいではない。商売としての出版業、というのをきちんと意識している。 「出版業界で働きたい/働いている」、「ベストセラーは買いたくも読みたくもないけどなんか気になる」方におすすめ。
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よく売れている本は読みたいけどつい後回しにしてしまうし、 評判が先に立つのでだんだん興味がうせてくる。 それに高いお金をだして一度だけしか読まないであろう本を買うのは気が引ける。 タレント本はちょっと気になるけれど、 買う気はさらさらないし、 買ってしまったが最後後悔...
よく売れている本は読みたいけどつい後回しにしてしまうし、 評判が先に立つのでだんだん興味がうせてくる。 それに高いお金をだして一度だけしか読まないであろう本を買うのは気が引ける。 タレント本はちょっと気になるけれど、 買う気はさらさらないし、 買ってしまったが最後後悔するのは目に見えている。 でも、内容くらいは知っていて損はないのでは? そう思うような本がじゃんじゃんネタばれありで 評されている。 すぐ読み終わるのに、読んだ後は100冊くらい本を読んだような気分になれる。 お得。
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こんな本がなぜベストセラーに……という疑問について、かなり鋭い考察をしている。そして、それだけでは終わらないのがこの本の魅力。ひねくれた読書家のみなさん(僕も含めて)にとっては、かなり笑える一冊でもある。ちょと前までの「ケータイ小説」の隆盛は、さしずめ純愛ブームの反動といったとこ...
こんな本がなぜベストセラーに……という疑問について、かなり鋭い考察をしている。そして、それだけでは終わらないのがこの本の魅力。ひねくれた読書家のみなさん(僕も含めて)にとっては、かなり笑える一冊でもある。ちょと前までの「ケータイ小説」の隆盛は、さしずめ純愛ブームの反動といったところか。
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本好きを称する人は、 実はたいがいベストセラーを読んでいない。 だって、売れてる本なんてドウセたいしたことないでしょ。 ああ、あの本って●●なんでしょ。ああゆうのは、なってないよね。読んでないけど。 と、読んでいないのに、語る。 ならば、代わりに読みましょう! というコンセ...
本好きを称する人は、 実はたいがいベストセラーを読んでいない。 だって、売れてる本なんてドウセたいしたことないでしょ。 ああ、あの本って●●なんでしょ。ああゆうのは、なってないよね。読んでないけど。 と、読んでいないのに、語る。 ならば、代わりに読みましょう! というコンセプト。 そんなに、言っちゃっていいの?と思えるほど、言いたい放題。 おもしろいです。
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斎藤美奈子氏の評論、というだけで買ってしまう私のような読者のことだろうか。『趣味は読書』な読者って。 読めば読むほど、自分が「悪い読者」だという自覚が生まれる本書。だがきっと、世の中の本を買う人々の大半は「よい読者」なのだろう。
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文芸評論家、斎藤美奈子さんの「ベストセラー批評」本。 ベストセラー本の内容批評のみにとどまらず、 この本は何部売れたか、という数字(実売というより刷部数、推定含む)を提示し この本は何故売れたか、を社会と結びつけて論じているところが面白い。 「物事をみる目の養い方」のヒントに...
文芸評論家、斎藤美奈子さんの「ベストセラー批評」本。 ベストセラー本の内容批評のみにとどまらず、 この本は何部売れたか、という数字(実売というより刷部数、推定含む)を提示し この本は何故売れたか、を社会と結びつけて論じているところが面白い。 「物事をみる目の養い方」のヒントにもなった。
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