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趣味は読書。 の商品レビュー

3.8

48件のお客様レビュー

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2013/06/07

この人の喧嘩魂は凄いな。出版界から干されないんだろうか。ここがTVとの違いであり、出版には言論の自由が残ってるのかなと妙に関心する。 本書で紹介されている2000年前後の流行本で、読んだ事あるのは「チーズ」と「ゴール」と「iモード」で、これってサラリーマンお手本だなあと。ベストセ...

この人の喧嘩魂は凄いな。出版界から干されないんだろうか。ここがTVとの違いであり、出版には言論の自由が残ってるのかなと妙に関心する。 本書で紹介されている2000年前後の流行本で、読んだ事あるのは「チーズ」と「ゴール」と「iモード」で、これってサラリーマンお手本だなあと。ベストセラーは特に避けているわけではないが、当時はビジネスネタ系に関係ない本は全く読んでなかったので。サラリーマンは読書しないってのは真実だと思う。だって時間ないし。 ブックオフ行くと数年前の流行本がたくさんある(で、100円ならまいっかという感覚で買ってしまう。で結局読まない)んだが、ベストセラーって誰が読んでるんだろう?というのは結構素朴な疑問ではある。サラリーマンは仕事イガイの本読まないので周囲にベストセラー読者は居ないし。結局はヒマ人って事になるか?。本って仕事か勉強で必要に迫られて読むイガイは、それこそ趣味でヒマ潰しに読むんだろうし。だから時間のあまり余った老人・主婦を刺激する系の本が売れるって事なのかと。それを「愚かな大衆」と言ってしまうのは簡単なのかもしれないが、ビジネスとはそういうものでしょ。「良書至上主義」は「売れ行き至上主義」によって支えられているのは間違いないんだから。

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2013/03/30

斎藤美奈子さんのちょっと鋭すぎる書評集。 出だしから圧巻でした。 『大河の一滴』を「相田みつをと同じ」と看破しちゃうんだから。 お高くとまった哲学者を「労働者としても生活者としても、もともと失格なわけ」と斬って、でも「人類の貴重な文化財だから社会が特別に保護してやってい...

斎藤美奈子さんのちょっと鋭すぎる書評集。 出だしから圧巻でした。 『大河の一滴』を「相田みつをと同じ」と看破しちゃうんだから。 お高くとまった哲学者を「労働者としても生活者としても、もともと失格なわけ」と斬って、でも「人類の貴重な文化財だから社会が特別に保護してやっている」とボカスカ。さに「そんな保護動物みたいな立場の人」が人生訓をたれるのを「トキがパンダの心配をしているようなもの」ととどめを刺す。 お父さん、競馬好きのおっちゃん、インテリ系おじさま、本物の知識人、世の中のありとあらゆるおじさんたちをおちょくりまくる。 フェミニズム系論者として当然のシニカルさなのか、それとも単に性格が悪いだけなのか。 日本刀の切れ味と戦車砲の破壊力が一緒になったような人だ。 傑作だったのは『朗読者』に対しての一節。 「包茎文学。少年の心に知識の皮をかぶせて悶々とするぼくちゃん文学」 ・ 呆然としました。

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2012/10/16

米原万里おすすめなので読んでみた。まあ面白かったが、永久保存版にしたいとまでは思わない。息抜きにちょうどよいかんじ。

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2012/08/15

一気に読んでしまったわ。面白い。ベストセラー本49冊を読んでの書評なのだが、ただ悪口をいうだけで終わらなくて、こういうベストセラーを読む人たちの性格の想像など鋭い分析をこなしててうならせる箇所多し。そして意地の悪いツッコミにはなんどか吹き出した。  題名の意味が深いなと。 「朗...

一気に読んでしまったわ。面白い。ベストセラー本49冊を読んでの書評なのだが、ただ悪口をいうだけで終わらなくて、こういうベストセラーを読む人たちの性格の想像など鋭い分析をこなしててうならせる箇所多し。そして意地の悪いツッコミにはなんどか吹き出した。  題名の意味が深いなと。 「朗読者」のXXXXという身も蓋もないレッテル貼りには参った。

Posted byブクログ

2012/06/15

 読書好きに限って読んでいないことの多い、所謂ベストセラーの作品を、著者が変わりに読んで紹介してくれるという趣向。  一風変わった書評になっていて面白い。

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2012/02/10

斉藤美奈子の名前を聞いて、「まさか、ないわな」と思いつつ、あのミス.ミナコ・サイトウを連想していた口なので、想像以上の辛口書籍批評に驚いた。 しかし、あー、笑った。笑った。笑いましたよ。 まずはじめに批判ありき、の姿勢に「ちょっと」と思う部分もあったけれど、 大半は、膝を打つよう...

斉藤美奈子の名前を聞いて、「まさか、ないわな」と思いつつ、あのミス.ミナコ・サイトウを連想していた口なので、想像以上の辛口書籍批評に驚いた。 しかし、あー、笑った。笑った。笑いましたよ。 まずはじめに批判ありき、の姿勢に「ちょっと」と思う部分もあったけれど、 大半は、膝を打つような小気味良さ。 本の読み方だけでなく、世の中の見方、モノの見方の参考書にもなる一冊。

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2012/02/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

今更読む気がしねぇや、と思っていたベストセラーを代行読書してくれてありがたし。しかしまぁこれで満足してしまって、ちっとも「(紹介されていた本を)読んでみよう」と思えなかったのは、わたしが「邪悪な読者」だからか。唯一興味わいたのは、「包茎文学」のあの一冊。【あじこ】

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2012/02/04

ふだん本を読まない人が読むからベストセラーになる。だからいわゆる「本読み」は、ベストセラーを読まずに批判する。が、それでいいのか?そう思った文芸評論家・斎藤美奈子が果敢に挑みました。49冊を読み倒し、見つけたベストセラーの法則が6つ。読めば、抱腹絶倒、悲憤慷慨、そして世間の事情が...

ふだん本を読まない人が読むからベストセラーになる。だからいわゆる「本読み」は、ベストセラーを読まずに批判する。が、それでいいのか?そう思った文芸評論家・斎藤美奈子が果敢に挑みました。49冊を読み倒し、見つけたベストセラーの法則が6つ。読めば、抱腹絶倒、悲憤慷慨、そして世間の事情がわかってきます。文庫化に際し書き下ろしたのは『国家の品格』『東京タワー』など6篇。大増補版。 (裏表紙紹介文より) *** 読んだことのある本は少なかったけど、軽く内容にも触れているので読みやすかったです。 *ベストセラー本をバッサリ批評するのは読んでいて面白い部分もありましたが、斎藤さんがベタ褒めする本(が存在するならば)の書評も読んでみたいなーと思いました。

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2012/02/05

様々なベストセラーを切りまくる書評。面白い。 小説「朗読者」への包茎小説という表現は笑った。 多少捻くれた部分もあるが、ものごとを批判的な視点で見ることができる著者の「趣味は読書。」には説得力がある。きっとたくさん本を読んでいるに違いない。

Posted byブクログ

2012/02/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ベストセラー本の共通項とは?を探った書評集。 いや~笑った。 ほとんどの本に対して最初から斬るつもり満々で読んでいるところが感じられるので好き嫌いは分かれそうだけど、それにしたって斬るのがうまい。 読まなくてもいい本がわかるっていう書評は珍しいし助かる。 あ、でもほんとにそんなひどい本なのかって確かめながらベストセラーを読んでみても面白いかもしれない。

Posted byブクログ