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Q&A の商品レビュー

3.4

474件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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  5. 1つ

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2024/08/03

タイトル通り、QとAで展開される物語。ただそれだけで描かれるのに、ぐんぐん引き込まれました。読みながら、パズルのピースが埋まっていく不思議な感覚を味わえます。

Posted byブクログ

2024/07/20

様々な人物にインタビューする事で事件の深層に近づくミステリー。 様々な人間性が明らかになっていく様が面白い。衝撃な展開も。

Posted byブクログ

2024/07/05

何が起きたのか明かさず、被害にあった負傷者数や現場にいた人へのインタビューから徐々に読者の不安と期待を煽る。本当に2004年の作品かと思うほど、斬新な物語の進行方式。 まったく古さを感じない作品の雰囲気とは裏腹に、「茶髪」という言葉が軽薄な若者言葉と揶揄されていたりといった当時の...

何が起きたのか明かさず、被害にあった負傷者数や現場にいた人へのインタビューから徐々に読者の不安と期待を煽る。本当に2004年の作品かと思うほど、斬新な物語の進行方式。 まったく古さを感じない作品の雰囲気とは裏腹に、「茶髪」という言葉が軽薄な若者言葉と揶揄されていたりといった当時の風潮も描かれており、その温度差も楽しめた。 特に、不幸な人と自分を比べ、自分は恵まれているという優越感に浸る大学生の話は、東日本大地震の被災者である私に刺さった。 非現実的な「なにか」が起こっている異様な雰囲気は、当時中学生だった私にとっても、不安や恐怖よりもずっと好奇心が刺激された出来事だった。 いま振り返ってみれば、自宅こそ半壊したものの、家族に負傷者・死者も出なかった私は、より酷い被害にあった他の被災者を見て「自分は恵まれている」と暗い安堵を覚えたものだ。 そんな、人間の深く根を張った闇を掘り起こしていくような雰囲気に魅了された読者は多いだろう。 ミステリー風に進行するため、ラストは消化不良だと思った読者も多いだろう。私はファンタジーと現実の境を明確にせず、謎を残したままの迎えるこのラストは割と好み。 恩田陸氏の作品は青春小説しか読んだことがなかったが、本作のように、パニックもの・サイコホラーを彷彿とさせる作品も極上の面白さだった。

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2024/06/14

Mという大型ショッピングセンターで起きた謎の事件について迫っていく物語。ショッピングセンターの中にいた人が一斉に逃げ出したにも関わらず、原因が分からず、ドキドキしながら読み進められました。良かった点は様々な謎が散りばめられ、考察しがいがあった所です。しかし、謎がはっきり回収されず...

Mという大型ショッピングセンターで起きた謎の事件について迫っていく物語。ショッピングセンターの中にいた人が一斉に逃げ出したにも関わらず、原因が分からず、ドキドキしながら読み進められました。良かった点は様々な謎が散りばめられ、考察しがいがあった所です。しかし、謎がはっきり回収されず、少しのもやもやと後半が失速気味だった印象です。

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2024/06/06

僕の大好きな俳優の松岡茉優さんが 「生と死に関わる本というのは、印象深い」 と語り、その影響を受けた本のひとつとして『Q&A』を挙げていた。彼女が出演した映画『騙し絵の牙』公開時のインタビュー記事に記載されていた。 “災難”にまつわる“物語”。発災直後の“記憶”への“問...

僕の大好きな俳優の松岡茉優さんが 「生と死に関わる本というのは、印象深い」 と語り、その影響を受けた本のひとつとして『Q&A』を挙げていた。彼女が出演した映画『騙し絵の牙』公開時のインタビュー記事に記載されていた。 “災難”にまつわる“物語”。発災直後の“記憶”への“問いかけ”から始まり、後日譚へと展開してゆく。時間の経過に伴って、“災難”という具体的な事件そのものとは全く質の異なる不穏な空気が漂ってくる。 防犯カメラの映像という具体性が入り込む余地がほとんどなく、被災者の記憶の証言からのみ真相を得ようとしても、はたして記憶とは、当事者の主観がすべてだろう。問いかけという客観と、返答する主観のぶつかり合いがあるものの、それら落ち着く場所は、真相の如何に関わらず、思いがけないほど想像に違わない。

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2024/06/02

 20年前の小説とは思えないくらい、今読んでも古いと感じない。最初は奇妙な感じから、だんだん不気味というか怖ろしくなっていく感覚が何ともいえない。 最初は何が起こったかわからないところから、だんだん分かってくるけれど、なかなか情報が結びつかない。 当日の事件?事故?で亡くなった規...

 20年前の小説とは思えないくらい、今読んでも古いと感じない。最初は奇妙な感じから、だんだん不気味というか怖ろしくなっていく感覚が何ともいえない。 最初は何が起こったかわからないところから、だんだん分かってくるけれど、なかなか情報が結びつかない。 当日の事件?事故?で亡くなった規模もさることながら、その後に亡くなっていく人々の多さにも驚愕。死因は分かっても、何が原因で亡くなったか分からないって、本人も嫌だけど、家族も怒りのぶつけどころが分からず、ずっとモヤモヤしたままになるから辛いだろう。 とりあえず、口が軽いとロクなことにはならないものだと肝に銘じた。

Posted byブクログ

2024/06/02

都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。死者69名、負傷者116名。未だ原因を特定できず―多数の被害者。 「防犯ビデオに写っていたもの」 「異臭」 「ぬいぐるみを引きずりながら歩く少女」 多数のQの行き着く先に見える答えとは...。 ショッピングセンターで起きた事...

都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。死者69名、負傷者116名。未だ原因を特定できず―多数の被害者。 「防犯ビデオに写っていたもの」 「異臭」 「ぬいぐるみを引きずりながら歩く少女」 多数のQの行き着く先に見える答えとは...。 ショッピングセンターで起きた事故。 最初は火災発生、それから有毒ガスの発生、混乱状態のままに客が逃げて、死者のほとんどは逃げた客に巻き込まれ圧死した。 質問する人、答える人、それぞれの闇が垣間見えるお話でした。結局は、事故の原因は政府の陰謀だったんだろうと思う。 変な夢を見る人や、性被害から逃れる為に女子校に行きたいと言う子や、元妻を恨む弁護士や、売れっ子脚本家や、ぬいぐるみの少女の母親や、精神的に病んで家族を自分の手で殺した男性や、大学生やタクシー運転手やぬいぐるみの少女に話を聞いているが、モヤモヤが残る終わり方だったかな。 変な噂を流す人や、その事故に関わった人、写真を撮った人は、きっとみんな消されてしまったんだ。 タクシー運転手の時の騒音は関係なかったのか、ピンクの服を着ていた少女は誰だったのか、とか謎がいっぱいのまま終わった気がします。 最後、少女はきっと死への扉を開いてしまうんだね。 さようなら。

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2024/05/20

それぞれの視点で事件について語られるが、原因が分からない。 それこそが異質な恐怖を演出している。 ゾクゾクしましたが、スッキリはしないので人を選ぶ作品だと思います!!

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2024/05/19

本当にQ&Aだった。質問と回答というやり取りだけで物語が進んでいくのがすごい。 事件の真相を聞いているうちに色んな人の日常が浮かび上がってくる。日常を不条理に踏みにじられるけど原因は特にない。それが怖いし有り得そうな気がした。 最後は…モヤモヤしなくもないけど中途半端に原因解...

本当にQ&Aだった。質問と回答というやり取りだけで物語が進んでいくのがすごい。 事件の真相を聞いているうちに色んな人の日常が浮かび上がってくる。日常を不条理に踏みにじられるけど原因は特にない。それが怖いし有り得そうな気がした。 最後は…モヤモヤしなくもないけど中途半端に原因解明するよりはいいのかも?

Posted byブクログ

2024/04/29

大型商業施設で起こった死者69名を出した重大事故が発生。 目撃者へのインタビューのみで構成されたミステリー。 これだけの大事故なのに一向に要領を得ない証言、本筋とは違うところで起こる不穏な出来事… 大好物の設定と構成で一気読みでした

Posted byブクログ