黄昏の百合の骨 の商品レビュー
三月シリーズである「麦の海に沈む果実」の続編。理瀬のその後です。 全体的にねっとりした作品かなぁ、麦海とは全然違うよね。まぁ理瀬のキャラが違うからかもだけど。随所に「これはなに?」「これは誰の独白?」みたいな謎かけがちりばめられていて、恩田さんの本領発揮って感じの物語です。 確か...
三月シリーズである「麦の海に沈む果実」の続編。理瀬のその後です。 全体的にねっとりした作品かなぁ、麦海とは全然違うよね。まぁ理瀬のキャラが違うからかもだけど。随所に「これはなに?」「これは誰の独白?」みたいな謎かけがちりばめられていて、恩田さんの本領発揮って感じの物語です。 確かに理瀬は小さな魔女なのかもなぁって思ったり。でもまだまだ青いなぁって思うのです。よく考えたらまだ高校生なんだもんなぁ。むしろ高校生であの落ち着きはおかしい(苦笑) 今回再読になるのですが、初読よりも内容の深いところが見えておもしろかったです。やっぱり恩田さんの作品は一度読むだけじゃその良さが分からないんですよねぇ。特に私みたいに流し読みしちゃうと。 なので何度でも読みたい作品の一つに挙げておきます。 続編出たらもう一度読み返すんだろうなあ、これも。
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以前読んだ理瀬シリーズ最初の本の続き?でいいんだよね。最初のが面白かったのですが、こちらもなかなか。不思議な雰囲気とドロドロとした雰囲気と混ざり合って、変な感じで物語の中に入り込んでいきました。犯人にちょっとびっくり。
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強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。 奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす美貌の叔母二人。 因縁に満ちた屋敷で何があったのか。 「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、周囲で毒殺や失踪など不吉な事件が起こる。 将来への焦りを感じながら理...
強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。 奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす美貌の叔母二人。 因縁に満ちた屋敷で何があったのか。 「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、周囲で毒殺や失踪など不吉な事件が起こる。 将来への焦りを感じながら理瀬は―。 (「BOOK」データベースより)
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理瀬とヨハンのキャラクターがドツボです。 (この作品には、ヨハンの登場は全然ありませんでしたが(この辺うろ覚え)。) 恩田ワールドは個人的に好みなんですが、このシリーズは理瀬の(ナイフのような)キレっぷりを楽しんでます(笑)。 もちろん、この「黄昏〜」でもベールのかかったような...
理瀬とヨハンのキャラクターがドツボです。 (この作品には、ヨハンの登場は全然ありませんでしたが(この辺うろ覚え)。) 恩田ワールドは個人的に好みなんですが、このシリーズは理瀬の(ナイフのような)キレっぷりを楽しんでます(笑)。 もちろん、この「黄昏〜」でもベールのかかったような恩田作品の雰囲気は十分味わえました。 後は、理瀬とヨハンが手に入れる世界というものを読んでみたい!という衝動に駆られるだけです。 あいつらが本格的に手を組んだら興奮すること請け合いです。主に私が。
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麦の海に沈む果実シリーズが好きなので この本もとても楽しめました。 理瀬も成長していて、気になっていたりせのおばあちゃんや いとこの話も読めて満足でした。
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理瀬シリーズの一作。やっと読めた。 恩田陸の描く、さわやかで純粋な少年と、腹黒くしたたかな女たちがたくさん出てくるミステリー。以前、「恩田陸の描く女性は怖い」と見たことがあるが、本当にそう思う。美しい登場人物たちはみな、利己的で「女」を隠している。 最後の結末にハクハクしていた...
理瀬シリーズの一作。やっと読めた。 恩田陸の描く、さわやかで純粋な少年と、腹黒くしたたかな女たちがたくさん出てくるミステリー。以前、「恩田陸の描く女性は怖い」と見たことがあるが、本当にそう思う。美しい登場人物たちはみな、利己的で「女」を隠している。 最後の結末にハクハクしていたら、最後の最後でさらに理瀬シリーズらしい結末をみせてくれた。たっぷりと恩田陸の世界に浸れたと思う一冊でした。 でもやっぱり恩田陸は導入部分は神だが、ラスト部分は物足りない。
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『麦の海に沈む果実』の主人公、里瀬のその後のお話。 といいつつ、登場人物はほとんどかぶらず お話の内容も全然違います。 しかも『麦の海~』の里瀬とはある事情でキャラが違うため 『黄昏~』の里瀬では違和感を受ける人もいるかも・・・。 『麦の海~』で魅せた恩田ワールドは ここでも存...
『麦の海に沈む果実』の主人公、里瀬のその後のお話。 といいつつ、登場人物はほとんどかぶらず お話の内容も全然違います。 しかも『麦の海~』の里瀬とはある事情でキャラが違うため 『黄昏~』の里瀬では違和感を受ける人もいるかも・・・。 『麦の海~』で魅せた恩田ワールドは ここでも存分に発揮されています。 里瀬のキャラクターがとても魅力的。 『麦の海~』が好きな人にはこちらもオススメです。 ※再読(2012年11月5日) 久しぶりに読んでみようと手に取りました。 既に書いたように、『麦の海~』の里瀬とはキャラが ほとんど違っているのですが わたしはこちらの里瀬がとても好きです。 それにお話の内容は違っていてもこれを読むと 里瀬の生きている世界のことを少し垣間見ることができて 『麦の海~』のイメージがより膨らむんですよね。 早く里瀬の話の続きが読みたいと、調べてみたら 現在連載中だそうで。 里瀬や彼女をとりまくいろんな人物に早く出逢いたいです。
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三月シリーズの四作目(?)。今回の理瀬は高校生で登場です。「ジュピター」という単語が意味するモノは・・・。今作はシリーズ中で一番楽しめました。
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2009.02.20 『幸福というのは、なんとグロテスクなものだろう。』 夢と現実の違いは?
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「麦の海に沈む果実」の続編?です。 そちらを読んでいないと「?」な場所が多いかもしれません。 ぜひ二作そろって読むことをおすすめ、むしろ「三月〜」とあわせて読むことをおすすめ!(笑) 「麦の海〜」より、現実的なミステリーっぽい、かな。 それでもあの独特の空気や雰囲気は変わってい...
「麦の海に沈む果実」の続編?です。 そちらを読んでいないと「?」な場所が多いかもしれません。 ぜひ二作そろって読むことをおすすめ、むしろ「三月〜」とあわせて読むことをおすすめ!(笑) 「麦の海〜」より、現実的なミステリーっぽい、かな。 それでもあの独特の空気や雰囲気は変わっていません。 ただ個人的にはどちらかというと「麦の海」の方が好きだったので☆4つです。 麦の海が何度も読み返したい本だとしたら、これは何度も読み返すとどんどん沈んでいきそうな感じがします……。 恩田陸はすごいなあ……。
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