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神話の詩学 の商品レビュー

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2010/06/20

[ 内容 ] 「太古の神話はある種混交的な統一体であって、宗教と太古の哲学的観念の萌芽だけでなく、芸術の萌し、わけても言語芸術の萌しも潜ませていた。 」著者はまず、今日の代表的な神話理論―レヴィ=ストロース、バルト、グレマスの構造主義、ノースロップフライの儀礼神話論的批評、ユング...

[ 内容 ] 「太古の神話はある種混交的な統一体であって、宗教と太古の哲学的観念の萌芽だけでなく、芸術の萌し、わけても言語芸術の萌しも潜ませていた。 」著者はまず、今日の代表的な神話理論―レヴィ=ストロース、バルト、グレマスの構造主義、ノースロップフライの儀礼神話論的批評、ユング、キャンベルの心理学主義等々―を詳細に検討したのち、神話の古典的諸形態(宇宙起源論、歳時神話、終末神話、英雄神話等)の構造と生成の理論的、具体的分析へと進み、最後に、二十世紀文学における神話主義(ジョイス、トーマス・マン、カフカ、ガルシア=マルケス等)の考察と位置づけを試みる。 プロップ『昔話の形態学』の「再発見」の立役者ともいうべきロシア神話学の泰斗の、広大な視野と緻密な実証性、強靱な理論を兼ねそなえた本書によって、読者は「構造分析と歴史分析の対話」(レヴィ=ストロース)へと誘われるだろう。 [ 目次 ] 第1部 最新の神話理論と儀礼神話論的文学研究(前史;哲学と文化学における「再神話化」;儀礼主義と機能主義 ほか) 第2部 神話の古典的諸形態とそれらの物語フォークロアへの反映(予備的な確認;神話思考全般の性質;神話の働き方の方向 ほか) 第3部 二十世紀文学の「神話主義」(前史;二十世紀の「神話」小説―まえおきとして;アンチテーゼ―ジョイスとトーマス・マン ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ