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東京から考える の商品レビュー

3.6

33件のお客様レビュー

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2025/11/06

感想を書こうかと思って他の人のものを読むと、おおむね言いたいことが書いてあったのでやめておく。 三浦展氏に反論してやろうとの気負いが感じられるが、門外漢が都市論を語るとこうも底の浅い印象論になるのかと。 結局は、冴えた一時期(若い時の)たまたま巡り会った新しい思考に対して反応した...

感想を書こうかと思って他の人のものを読むと、おおむね言いたいことが書いてあったのでやめておく。 三浦展氏に反論してやろうとの気負いが感じられるが、門外漢が都市論を語るとこうも底の浅い印象論になるのかと。 結局は、冴えた一時期(若い時の)たまたま巡り会った新しい思考に対して反応したというだけで、その後、新しいものも、めぼしいものも現れなくなると、単なる年相応の日本的オヤジの床屋談義に陥るということか

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2019/06/15

★まあ、インテリの議論★年代や育った場所から共感できるところは多々ある。ただ、青葉台がロハス的な広告を信じてる反ジャスコ的というのは、逆に東急の郊外開発が固定してしまいジャスコ的に乗れなかっただけなような気も。この本が2007年のものだから仕方ないが、むしろ今は東急沿線は高齢化し...

★まあ、インテリの議論★年代や育った場所から共感できるところは多々ある。ただ、青葉台がロハス的な広告を信じてる反ジャスコ的というのは、逆に東急の郊外開発が固定してしまいジャスコ的に乗れなかっただけなような気も。この本が2007年のものだから仕方ないが、むしろ今は東急沿線は高齢化して置いていかれた場所だろう。TDLに代表されるようなシミュラークルシティは、バブルの色香がかすかに残る時点の議論だろう。  「ルポ川崎」を読んだ後だけに余計に強く感じるが、当たり前とはいえインテリの議論ではある。エスニックコミュニティーが見えなくなったというが、一見さんが街を見て回っただけでは言い過ぎだろう。いまはまた川口に中国人街ができているという。あとがきで「都市論論になるのは避けようとした」というが、やはりメタ理論。現実の人間のたくましさとの接点をどう見せたらよいのかを感じさせる。

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2019/03/07

世代は近いけれど、筑駒〜東大の東さんよりは、中等部〜慶大の泉麻人さんの東京論の方が小生にはしっくり来る。ただ、まえがきにもあるように、この本は、東京「について」考える本ではなくて、東京「から」考える本。そう思って読めば、なかなか興味深い論点がいくつかあった。

Posted byブクログ

2019/01/06

ともに1971年に生まれ、東京校外で生まれ育ち、現在も東京に暮らす批評家と社会学者が、東京の街をネタにして社会論を語り合います。 こういうの、面白いんだよね。 自分も東京で生まれ育って、しかも同世代(北田氏とは学生時代個人的に親交があったりする)なので、こういう話を居酒屋でする...

ともに1971年に生まれ、東京校外で生まれ育ち、現在も東京に暮らす批評家と社会学者が、東京の街をネタにして社会論を語り合います。 こういうの、面白いんだよね。 自分も東京で生まれ育って、しかも同世代(北田氏とは学生時代個人的に親交があったりする)なので、こういう話を居酒屋でするんだったらぜひ参加したいなと思ってしまう。 しかし、果たしてこれはアカデミズムなのだろうか、という疑念は読んでいる間常につきまといました。 だって殆ど個人的な体験と印象のみに基づいた議論なんだもん。 スノビッシュなお化粧はされているにしても。 とはいえ、2005年に出された本で出版後7年も経過しているわけですが、ここで語られている現象はますます現実に進行しているようには思えます。 「国道16号線化(ジャスコ化)」だとか、見た目だけでは地域の貧富差がわかりづらくなっているだとか。 東氏はそうした「動物的な事実の避け難さ」を容認しているのに対して、北田氏はそれに抵抗したい志向がある、という違い。 その違いは下北沢の再開発に対する評価の違いなどに現れます。 自分、個人的にはジャスコ化は仕方ないんじゃないかな…と思ってしまうほうなので東氏寄りと云えるかもしれません。 でもそれって情報化や人の行き来が簡単になったことにより生じた画一化、というか「画一」範囲の拡大なんじゃないの?という気もします。 昔は村や集落レベルで「画一」していたのが、東京とか日本という広い範囲での「画一」に拡大した、みたいな。 まあ、いずれにしても街の個性が薄まって、つまんなくなっているのは確かですけどね。 今後高齢化が激しく進んだら、こうした街の風景もまた変わっていくんでしょうね。 どう変わっていくのかはまったく想像がつかないけど。

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2018/03/10

東氏が都心に住むのは思想的に敗北、みたいな感覚でいるのは何となくわかる。郊外で育った人間にとっては、車でファミレス、ショッピングセンターというのは原風景ですからね。 自分も、学生時代、奨学金で下宿する道よりは、車を買って移動を楽にする道を選びました。おまけに自分の場合、アメ車でし...

東氏が都心に住むのは思想的に敗北、みたいな感覚でいるのは何となくわかる。郊外で育った人間にとっては、車でファミレス、ショッピングセンターというのは原風景ですからね。 自分も、学生時代、奨学金で下宿する道よりは、車を買って移動を楽にする道を選びました。おまけに自分の場合、アメ車でしたしね。 結局今は、仕事の都合上、都心に住んでいるし、車も処分したが、何となくあの生活が恋しくなることがある。 授業にもいかず、昼過ぎに起きて、ファミレスのランチタイムの終了前にようやく滑り込み、本を読みながら、居心地が悪くなるまでドリンクバーを粘り、その後は漫画喫茶。夜になったら家庭教師のバイトで、それを終え帰ってきたらテレビを深夜まで。はぁ、だめ人間でした。

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2017/04/23

二人の学者が東京についてかれこれ語っている本だが、印象に残った個所は少なかった。印象に残ったのは、成城学園が住民の負担で監視カメラを設置しているという個所。おもしろいと思いました。監視カメラの設置が抑止力になり犯罪が減れば街の価値は上がりますね。こういうのも不動産価値に繋がりそう...

二人の学者が東京についてかれこれ語っている本だが、印象に残った個所は少なかった。印象に残ったのは、成城学園が住民の負担で監視カメラを設置しているという個所。おもしろいと思いました。監視カメラの設置が抑止力になり犯罪が減れば街の価値は上がりますね。こういうのも不動産価値に繋がりそうで、ビジネスチャンスにもなりそうです。

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2015/08/23

渋谷、青葉台、足立区、池袋など、東京各地から、現代日本のさまざまな問題について、東浩紀と北田暁大が語り合っています。 三浦展のいう「ファスト風土」に対して、東がそうした現実にある程度同意するという議論を先鋭的に展開し、北田がその問題提起を広い文脈に位置づけつつ話を広げていくとい...

渋谷、青葉台、足立区、池袋など、東京各地から、現代日本のさまざまな問題について、東浩紀と北田暁大が語り合っています。 三浦展のいう「ファスト風土」に対して、東がそうした現実にある程度同意するという議論を先鋭的に展開し、北田がその問題提起を広い文脈に位置づけつつ話を広げていくという形で議論が進みます。 東の問題提起は、最初やや意外な感じがしましたが、彼のオタク論の根にある、人びとの動物的な欲望をまずは認めるというスタンスと、緩やかにつながっているところもあるように感じますし、ポストモダンの政治思想の有効性を批判的に検証するための大切な視座を示しているようにも思います。 そういう意味で、どちらかというと東の提出している問題の方におもしろさを感じたのですが、そうした問題の射程にしても、北田の的確な整理によって気づかされたわけで、2人の議論がうまく噛み合って啓発的な対談になっているように思います。東の参加した対談と言えば、大塚英志にしろ笠井潔にしろ、熱いわりに読者にとっては扱いに困るようなものが頭に浮かぶのですが、本書は成功例になるのではないでしょうか。

Posted byブクログ

2014/01/04

共通するテーマ「郊外」という概念について、「1995以後」ではインタビュー形式、「東京から」では二人の対談形式とどちらも会話形式を取っているため、個人の生まれた場所、育った場所、生活してきた場所の心象風景のようなものから話が展開されている。 そのためか、「郊外」というものが文章の...

共通するテーマ「郊外」という概念について、「1995以後」ではインタビュー形式、「東京から」では二人の対談形式とどちらも会話形式を取っているため、個人の生まれた場所、育った場所、生活してきた場所の心象風景のようなものから話が展開されている。 そのためか、「郊外」というものが文章の中で定義されていない印象がある。 ニュータウンやロードサイドといったキーワードや記号で郊外が表現されるが、個人の印象の範囲を抜けきらない。 「都心」、特に「東京の都心」を定義しきらない限り、「郊外」を表現しきれないのではないだろうか。 自分個人の留学を含めた経験として東京には中心も郊外も無いのではと感じる。 どちらかというと、世界一安全なスラム、バラック都市という印象。 そのカオス的状況が東京の特徴であるとも言えるが、東京は都市というより、都市生成の過渡期に生まれている一つの状態にすぎないと思う。 都市の中心というものは権力と資本によって担保されていて、丸の内や六本木ヒルズに代表されるような、大きな土地を持ち、動かしうる人々による再開発によって、ようやく弱い中心ができつつあるのではないか。それが良い悪いかは別として。 「1995以後」で提示されているような都心の郊外化といったものは、今まで顕在化していなかった東京の大都市のようなものを形成していた無数の衛星都市の境界がうっすらと見え始めているのではと思う。 ジェネリックシティという表現があるが、楽観的に考えれば、東京の場合の地域的な個性というものは、ジェネリックシティ化の先にあるのではないだろうか。まずはスラムからジェネリックな都市になることが必要なのではないか。 ヨーロッパ世界では特に日本の若手建築家の住宅が注目されている。 向こうの建築家は結構な年齢になっても殆ど実作を持たない人が多い。都市計画のマスタープランをずっとやっていたり、コンペだったり。実作があってもインテリアだけだったり、ペントハウスだったり。 なので多くの人が大学や教育機関に所属しているのかもしれないが。 日本の建築家の住宅作品のクオリティを支えているのがそもそもの住宅量であり、郊外という考え方であると思う。建築家として一軒家を建てられる敷地というものは、どんなに都心に見えたとしても郊外なのだろう。それはライトがアトリエを構え、多くの作品をつくったシカゴのオークパークのようなもの。 なんとなく今の日本の建築の状況(特に東京の住宅、雑居ビル、マンションなど)が、バラックを修理し続けているだけなのではないかという不安がある。 そうはいっても「東京から」で北田暁大が言及していたのと同じように、自分も横浜帰属型なのだろうと思う。東京の大学まで30分以内という場所にずっといても、住所である横浜への帰属意識は高い。 都市構造であるとか、それぞれの地域・場所ごとの歴史の認識がしやすいからなのではないかと思うが、横浜は東京の郊外ではなく、地方都市であるという言葉に非常に共感した。 海外では横浜といってもあまり理解されないので、だいたい東京から来たということにしてしまうのだが。

Posted byブクログ

2013/11/04

アーキテクチャ:規範 環境管理:規律訓練 動物:人間 である:べき 世界:社会 近代の思考法はずっとこの二つの間を揺れてる。 本書はI章から都市と建築を巡る話が続くんだけど、V章の生殖とナショナリズムに関する議論に至って、上のことが端的によくわかるようになっている。

Posted byブクログ

2013/07/15

最終的に「都市を再編する人間工学は脱構築できるか」的なところで両者のズレを浮き彫りにした対談はこれからの東京の変容を予想する上で重層的な視野をもたらす面白い議論だった。

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