夏化粧 の商品レビュー
産婆のマジナイにより…
産婆のマジナイにより、姿を消された息子を救うために、時空を超えた奮闘をする津奈美。この作品では池上氏独自のハチャメチャな設定は健在だが、ユーモラスな描写がわずかながら抑えられて、その代わりに子を想う母親のシリアスでせつない想いが強くあぶり出されているように思う。ラストは結構衝撃的...
産婆のマジナイにより、姿を消された息子を救うために、時空を超えた奮闘をする津奈美。この作品では池上氏独自のハチャメチャな設定は健在だが、ユーモラスな描写がわずかながら抑えられて、その代わりに子を想う母親のシリアスでせつない想いが強くあぶり出されているように思う。ラストは結構衝撃的。
文庫OFF
この作者が描いた『風車祭』がとても面白く、 こちらも興味を惹かれ手に取った一冊。 今回も強烈なオバァが登場し、笑えるシーン満載なのだろうなぁ〜と期待していました。 確かに出てきたオバァは強烈。 しかし割とシリアスな内容でした。 終わり方は予想していたのとは全く違く、切なさが残り...
この作者が描いた『風車祭』がとても面白く、 こちらも興味を惹かれ手に取った一冊。 今回も強烈なオバァが登場し、笑えるシーン満載なのだろうなぁ〜と期待していました。 確かに出てきたオバァは強烈。 しかし割とシリアスな内容でした。 終わり方は予想していたのとは全く違く、切なさが残りました。 オバァは凄まじいものを残していってしまったなぁ…。 願いを取られた人たちは、その後どうなったのだろう。
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池上氏の作品はこれが初読。 どんな作風なのかも全く知らないままに読んだのですが、期待を遥かに上回る面白さですごく得した気分です。 荒唐無稽さとユーモアが絶妙に混ぜ合わされたファンタジーは、これまで読んだ他の作家にはないものでした。
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まじないによって姿を見えなくされた息子を元に戻す為、命をかけて陰となり、人から「7つの願い」を奪う、若き母津奈美の物語。 母の愛はこれほどまでに強いのかと思い知らされた。 強さのあまり大切な人を傷つける結果になってしまったのは、ちょっと悲しかったけど・・・
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わが子を思う母はスゴい! 犠牲を払ってまでもわが子を守りたいという思いが伝わりました。 ファンタジーだけど、もしかしたらこうゆう不思議な事もありえるかもと思ってしまいました。 ちょっと切ないな。
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母の、我が子のためなら全て捧げられる無償の愛を読んで、すごく切なくなった。 子供がほしいなんて思ったことがなかったけれど、私もいつかこんな風に愛せる子供を持ちたいと思わせてくれた本。
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産婆のまじないのために姿の見えなくなってしまった息子。再び見えるようにするために、命を賭して七つの願いを他人から奪い取っていく母―― 現実世界とファンタジーな世界がなんとなくこうしっくりこない感じが残るような……今ひとつ入り込めず。
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まあ無茶苦茶な話。 文章の勢いは凄いと思う。 正徳の言うニガイ石の真実なんてホントどうでもよかった。津奈美がどうなるのかだけ気になってぐいぐい読んでた。 とりあえず母親は怖いってことがよくわかった。
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以前に読んだ作品と同様、池上永一らしい 突飛な設定とユーモラスな文体で楽しませてもらいました。 今作では母親の深い愛情がとても印象的。 母は強し。強すぎる。 物語の中で登場する考古学や民俗学の話は 個人的に好きな分野なので、本筋より興味深かったです。 本筋としては、犠牲となる人...
以前に読んだ作品と同様、池上永一らしい 突飛な設定とユーモラスな文体で楽しませてもらいました。 今作では母親の深い愛情がとても印象的。 母は強し。強すぎる。 物語の中で登場する考古学や民俗学の話は 個人的に好きな分野なので、本筋より興味深かったです。 本筋としては、犠牲となる人々に対するフォローが イマイチ納得出来ずスッキリしない感じでした。
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産婆の呪いにより我が子の姿が自分にしか見えなくなってしまった母親。呪いをとくためには自分が我が子にかけた願いと同じことを願う他人の願いを奪わなくてはいけない! なんて突飛な発想。池上さんはこういう発想が上手いなぁと思う。いざ自分がなったらどう行動するだろう?とおもいながらあっとい...
産婆の呪いにより我が子の姿が自分にしか見えなくなってしまった母親。呪いをとくためには自分が我が子にかけた願いと同じことを願う他人の願いを奪わなくてはいけない! なんて突飛な発想。池上さんはこういう発想が上手いなぁと思う。いざ自分がなったらどう行動するだろう?とおもいながらあっという間に読めた。
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