シンジケート の商品レビュー
春雷よ「自分で脱ぐ」とふりかぶるシャツの内なる腕の十字 (↑お気に入りです) 三十一音の中にどれだけ世界を語るか(あるいは語らないか)。歌を鑑賞するのって意外と体力が必要だったりします。でも読んでて疲れることなんかないし、楽しいし、時間をちょっとだけシカトできるのが気持ちいいで...
春雷よ「自分で脱ぐ」とふりかぶるシャツの内なる腕の十字 (↑お気に入りです) 三十一音の中にどれだけ世界を語るか(あるいは語らないか)。歌を鑑賞するのって意外と体力が必要だったりします。でも読んでて疲れることなんかないし、楽しいし、時間をちょっとだけシカトできるのが気持ちいいです。
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大好きなほむらさん。 でも、エッセイしか読んだことなくて。どの媒体にも、当然ながら職業欄にまっさきにくるのは“歌人”なのに、歌集を読まずして果たしてほむらさん好きとか口にしていいのか?いいのか?というわけで。 歌集もエッセイも根底にあるのは同じ。やっぱりほむらさんだった。多くの人が見えていない小さな出来事を、キラキラした少年の目で拾い集めて、巧みに表現する。左手首がないマネキンも、黒鍵についた指紋も、看護婦とグレートデンのくちづけも、<降りますランプ>も、わたしの目の前ではただただ飛び散っていくだけの小さな日常のかけらだ。 歌集自体を初めて手に取ったけれど、1つの歌で想像力をいくらでも膨らませられる。なんかたのしかったな。
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一首ずつの情報量が大きい。 あとがきが一番すっとはいってきた、と思ったら、またもったいぶってきて、かわされた。
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歌のなかによく出てくる女性の台詞に魅了される。少しふざけているようで聡明で奔放な女性が、〝あなただけ〟に言うような。軽妙洒脱でおしゃれでポップな感じがとても好みだ。穂村弘の歌を読んで、まさに文学とは線条的な芸術なのだと改めて気がつく。上から下へよみ、意味をとる。イメージが次のこと...
歌のなかによく出てくる女性の台詞に魅了される。少しふざけているようで聡明で奔放な女性が、〝あなただけ〟に言うような。軽妙洒脱でおしゃれでポップな感じがとても好みだ。穂村弘の歌を読んで、まさに文学とは線条的な芸術なのだと改めて気がつく。上から下へよみ、意味をとる。イメージが次のことばによってどう変化するのか一字一字を辿って感情が動く。文字によって、それも三一文字によって生きたリアルな空間を感じさせてくれる。
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穂村弘の第一歌集。あとがき(というかミニ小説?)の"ごーふる"と"つるつる"の話が、いろいろうまくできない人の肯定のようで、しかもちょっとこわくてときめく。好きな歌→「自転車のサドルを高く上げるのが夏をむかえる準備のすべて」「鬣を洗ってあげ...
穂村弘の第一歌集。あとがき(というかミニ小説?)の"ごーふる"と"つるつる"の話が、いろいろうまくできない人の肯定のようで、しかもちょっとこわくてときめく。好きな歌→「自転車のサドルを高く上げるのが夏をむかえる準備のすべて」「鬣を洗ってあげると欺いて角に触れれば凍るユニコーン」「薬指くわえて手袋脱ぎ捨てん傷つくことも愚かさのうち」
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デビュー作となる歌集。 短歌の良し悪しについての評価はできないし解釈もあやしいけれど。 http://www.horizon-t.net/?p=1071
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手紙魔まみほどの陶酔感はなかったけれど、存分に面白かったです。 男のひとのざらつく短歌をみるたびに、あるかどうかもわからないのに、こういうきもちにさせてしまっているのではないかと、いつまでも許されない自分がどうしたらいいのかと考えてしまいます。
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1990年刊行の第一歌集。坂井修一さんの作品解説のタイトル「おもちゃワールドの孤独」が、すごくしっくりきた。意表をつく言葉の組合せ、台詞回しはおもちゃで遊んでいるよう。
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カルピスを飲むと白いおろおろしたものがでてくる ことばの柔らかさに惹かれて手に取った一冊。 美しい写真のような世界の切り取り方。面白い。
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エッセイでイメージする穂村さんとは違う。 ロマンチックで照れる。 ごーふるごーふる言いながらパリパリごーふる食べるの可愛い。
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