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さよなら、スナフキン の商品レビュー

3.3

31件のお客様レビュー

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2020/08/24

スナフキンかぁ、なるほどねぇ。 そこまで「ムーミン」を読み込んでない者としては、いまいちピンと来ない印象ではあるのだけれど、大学をドロップアウトして出版プロダクションでバイトするちょっと面倒くさい感じの女の子を主人公に、なんとも切なくて、いろいろと身につまされるような物語。 でも...

スナフキンかぁ、なるほどねぇ。 そこまで「ムーミン」を読み込んでない者としては、いまいちピンと来ない印象ではあるのだけれど、大学をドロップアウトして出版プロダクションでバイトするちょっと面倒くさい感じの女の子を主人公に、なんとも切なくて、いろいろと身につまされるような物語。 でもそれでいて、読んでいてあまり辛くならない空気感のようなものを感じるのは作者である山崎マキコさんの筆力のなせる技なのか。 主人公の大瀬崎は、自分が何処かしら間違っている、ズレているということをうすうす自覚しつつも、ひたすら流されるようにフラフラと無自覚に厄介な方、厄介な方へと翻弄されていく。 その行動原理には一定の主張とか信念のようなものも感じられなくも無いのだけれど、ある視点から眺めれば単なる偏狭さと頑固さ、と言えなくも無い。まあ、とにかくたいそう面倒くさい人間なわけだ。 その面倒くさい大瀬崎さんが、不思議と憎めないキャラというところがこの小説のもつ力かななぁ、と。

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2020/02/03

いきなり話が飛んだりするのは主人公のマイナス思考を表すために敢えてそう書いているのか、著者自身の書き方なのか。

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2017/02/05

山崎マキコさんの「さよなら、スナフキン」、2006.5(文庫)発行です。先日、「恋愛音痴」という2003.10発行のエッセイを読んでいましたら、主役の大瀬崎亜紀が著者ご本人であることがよくわかりましたw。純情で不器用な女性の物語です。

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2014/10/21

タイトルがすてき。でもいくらなんでも不器用すぎると思う。。。 自己否定が強すぎると、肯定してくれるというだけで利用されていることにも気づかないでただ搾取されてしまう、という悲しい現実。

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2014/05/15

あとがきによると、 読者は主人公にいらいらするとか。 何かやんなきゃって思うけど 何もできない、ゆえに自信がない。 居場所を求めて、 他人のために頑張っちゃう。 私はこんな主人公が、 人間らしくて好きだなぁ。

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2013/07/13

大学中退して別の学校に入り直した主人公。自分の居場所を見つけられずいたが、アルバイト先の編集プロダクションの社長に魅入られて居場所を見つけようとする話。最初は社長のために頑張りたいとバイト以上の仕事をして成果も納めるが、結局は社長のワンマンについていけず、卒業していく。 なんだ...

大学中退して別の学校に入り直した主人公。自分の居場所を見つけられずいたが、アルバイト先の編集プロダクションの社長に魅入られて居場所を見つけようとする話。最初は社長のために頑張りたいとバイト以上の仕事をして成果も納めるが、結局は社長のワンマンについていけず、卒業していく。 なんだかやるせないよくわからない話だった。。

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2013/03/31

特別な才能もなく、自信もなく、引き篭り気味の主人公。自分自身の悶々とした気持ちと常に向き合いながら、自分を変えようとする主人公の話。 チャンスがそこら辺に転がっているのに、自身が無いからそれをゲットしない。常にマイナス思考で結局引篭って何もしない。読んでて一向に成長しない主人...

特別な才能もなく、自信もなく、引き篭り気味の主人公。自分自身の悶々とした気持ちと常に向き合いながら、自分を変えようとする主人公の話。 チャンスがそこら辺に転がっているのに、自身が無いからそれをゲットしない。常にマイナス思考で結局引篭って何もしない。読んでて一向に成長しない主人公に若干苛々。 が、共感する所は多々あった。自分の居場所の為だったり、プライドではなく人に必要とされる為に仕事をする。なんだか、普段何となく思っていたことを言葉にしてもらった感じ。 あるものを、あるがままに、受け入れる勇気を ただ一方的に守られたり、愛されたりすることなんてことこの世の中にない

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2012/07/10

何の取り柄もなく無気力な大学生が、なにか1つ大学時代をかけて一生懸命に頑張る姿が描かれていた。誰か自分を必要としている人のために全力投球しようとする気持ちには共感できた。大瀬崎の不器用さには苛々したところもあるが、少しずつ成長している姿を読むと、応援したくなる!元気を貰えた。

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2011/09/29

ダメだったなぁ。 ほんと、エグいんだよ、たぶんみんなが持ってて、絶対見せたくない所を書いてて、読んでて痛いの なんでこの作家さんは、こんなに自分をさらけ出せるんだろー

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2011/08/09

大瀬崎亜紀という大学生の女性が主人公。 この主人公は自分を必要としてくれる存在を求めて、居場所がほしくてひたすらに頑張る。うつむきながら。 胸が苦しくなるようでした。わたしも誰かに必要とされたいから。主人公は少し成功する、けれどそれでめでたし!ではなくて逆にどうしようーと考えこん...

大瀬崎亜紀という大学生の女性が主人公。 この主人公は自分を必要としてくれる存在を求めて、居場所がほしくてひたすらに頑張る。うつむきながら。 胸が苦しくなるようでした。わたしも誰かに必要とされたいから。主人公は少し成功する、けれどそれでめでたし!ではなくて逆にどうしようーと考えこんでベッドでゴロゴロしてしまうような人で。 最後はわたしがスナフキンになればいいんだ、と自分を受け入れていくかんじがじんわりいい。 この子がお腹をすかせたらどうしようと胸を痛めて欲しいのだ。きみは心配されるに値する、かけがえのない人間だよと告げてほしいのだ。冷たくしているのはそぶりだけで、心のなかではとてもわたしを愛している―――そんな存在と出会いたいのだ。

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