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エル・ドラド(上) の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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静かな迫力でせまるサスペンス

GMO=遺伝子組み換え作物。その新種を駆使し、生態系、ひいては世界を支配する陰謀が進んでいた。天才ジャーナリスト失踪の原因を追う主人公。人間の神への挑戦は許されるのか?静かな迫力でせまるサスペンス。

midori

2013/03/02

北米南米を舞台とした遺伝子組み換え生物の話。 遺伝子組み換え作物で財を成した「ジェネアグリ」社が南米の麻薬カルテルと組んでコカイン市場をも支配しようと試みるがそこにアメリカCIAなどが関わり物語が展開していく。 アナポリス在住の主人公(日本人の翻訳家)がイギリス人ワイン評論家の著...

北米南米を舞台とした遺伝子組み換え生物の話。 遺伝子組み換え作物で財を成した「ジェネアグリ」社が南米の麻薬カルテルと組んでコカイン市場をも支配しようと試みるがそこにアメリカCIAなどが関わり物語が展開していく。 アナポリス在住の主人公(日本人の翻訳家)がイギリス人ワイン評論家の著書の翻訳をすることなったことをキッカケに遺伝子組み換え問題に深く関わっていくこととなる。 とても面白かった。 途中さまざまな人物の仕掛けがあり、後半でその役割が明らかになってゆく。長編にありがちな中だるみがあまり感じられず、最後まで楽しみながら読み通せた。

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2011/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

翻訳家 蓮生一生はアメリカアナポリスに住まいを持つ ある日家に帰ると隣家が放火され、住人も惨殺されていた 特に少年アダムと仲の良かった蓮生は私立探偵アールカッツに事件の調査を頼む 次に科学ジャーナリストのレックスウォルシュの次回作翻訳権を交渉し前金を売り込むが電話で「キャンセル」を告げられる 先に届いていた目次と献辞を手がかりにウォルシュを探すことにする 当座の資金欲しさに編集者「三角乃梨」からの仕事を請け、ワインジャーナリスト「シリルドラン」の取材に同行する しかしボリビアに着いた蓮生は何者かに暴行を受ける

Posted byブクログ

2021/06/23

(上下巻合わせてのレビューです。) 新年最初に読んだ本は、大好きな作家服部真澄さんの小説。 バイオ企業の遺伝子組み換え作物やワインの話から (服部さんお得意の)国際的な陰謀小説を組み合わせ、 壮大な物語になっています。 遺伝子組み換え作物の危険性と 遺伝子組み換...

(上下巻合わせてのレビューです。) 新年最初に読んだ本は、大好きな作家服部真澄さんの小説。 バイオ企業の遺伝子組み換え作物やワインの話から (服部さんお得意の)国際的な陰謀小説を組み合わせ、 壮大な物語になっています。 遺伝子組み換え作物の危険性と 遺伝子組み換え作物を作るバイオ企業が どのような陰謀を企むリスクが潜んでいるのか、 そしてその陰謀をうまく利用しようとする黒幕の存在まで、 服部さんの空想力・構想力には感服です。 近いうちに、また他の小説にもチャレンジします。

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2011/07/17

遺伝子組み換え食物、というより生物的食物の技術を以って世界を牛耳ろうとする大企業を追って、ストーリーが展開していく。もし今作品にあるように一企業に全世界の食糧事情を意のままに操られてしまうような時代が来たら……想像するだけでぞっとする。遺伝子組み換え技術がもたらすのは幸福な未来だ...

遺伝子組み換え食物、というより生物的食物の技術を以って世界を牛耳ろうとする大企業を追って、ストーリーが展開していく。もし今作品にあるように一企業に全世界の食糧事情を意のままに操られてしまうような時代が来たら……想像するだけでぞっとする。遺伝子組み換え技術がもたらすのは幸福な未来だけなのだろうか。そこに一部の人間の欲望が絡んだとき、自体は恐ろしい方向に進んでしまいそう。

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2009/10/27

新規購入ではなく、積読状態のもの。 2009/10/24~10/27 帰宅途中の電車内で読了。 ちょっとしんどいので簡単にまとめるが、服部氏のこれまでの作品には見られなかったような感じ。アグリビジネスを題材にしたサスペンス。しかし、ここに書かれていることは決してフィクションでは...

新規購入ではなく、積読状態のもの。 2009/10/24~10/27 帰宅途中の電車内で読了。 ちょっとしんどいので簡単にまとめるが、服部氏のこれまでの作品には見られなかったような感じ。アグリビジネスを題材にしたサスペンス。しかし、ここに書かれていることは決してフィクションではないところがおそろしい。日本も何とかしないと。

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2009/10/04

かつて科学ジャーナリストであった翻訳家がとある少年の死を切っ掛けに再び科学の道に入り込んで行く話です。彼を待ち受ける出来事、事の運びは偶然なのか必然なのか、といった不気味さがまとわりついて離れなくなる作品です。そして、本書はフィクションですが、遺伝子組み換え技術というものに大きな...

かつて科学ジャーナリストであった翻訳家がとある少年の死を切っ掛けに再び科学の道に入り込んで行く話です。彼を待ち受ける出来事、事の運びは偶然なのか必然なのか、といった不気味さがまとわりついて離れなくなる作品です。そして、本書はフィクションですが、遺伝子組み換え技術というものに大きな継承をならしています。虫の遺伝子を組み込んだ植物は、植物なのか、否、生物なのか。なんとなく遺伝子組み換えは危険、と思っている方も、検査を通過しているのだかだ逆に安全だという考えの方も、一度読んでみて欲しい作品です。

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2009/10/04

訳あって、日本を離れてアメリカで暮らす元:ジャーナリスト蓮尾一生が、アメリカで翻訳の仕事をしながら、ひっそりと暮らしていた。 口をきくのは隣に住む少年だけ・・ その少年の一家が放火殺人によって一家全員殺された・・・ 少年の死の謎を究明をしながらズブズブとはまり込んでいく事件の深み...

訳あって、日本を離れてアメリカで暮らす元:ジャーナリスト蓮尾一生が、アメリカで翻訳の仕事をしながら、ひっそりと暮らしていた。 口をきくのは隣に住む少年だけ・・ その少年の一家が放火殺人によって一家全員殺された・・・ 少年の死の謎を究明をしながらズブズブとはまり込んでいく事件の深み・・・ 蓮尾の意志は仕組まれたものなのか・・・・・ って感じのおはなしなんだけどね^_^; ここ数年、ちまたで見聞きする遺伝子組み換え作物、正直、正確には知りませんでした・・・・・ ところがですっ! この本を読んで驚きました!!! 怖いです・・・・・ 文中の話ですが、寒冷地でジャガイモを育てるのに、冷たい海でも凍らない遺伝子を持つカレイの遺伝子を組み入れた『カレイポテト』を栽培すると、零下になる気温下でも凍らないジャガイモが育つのだけど、これは動物なのか植物なのか・・・・・ そういう事が私たちの知らないうちにいっぱいあったりするのです・・・・全て金儲けのために・・・・・ しかし、これはアメリカの作家の翻訳ものではなく、日本人のしかも女性作家の書いたものなのですね・・ 近い将来起こりそうな出来事だけに、物語として済ませられるのでしょうか・・・ こんなこと書いて、私は勉強になったけどほ、書いた本人さん、毎日枕を高くして寝られるのでしょうか・・ 人事ながら、心配です・・・・・ 糾弾するのって大切なことだけど、勇気のいることですね・・できるかな、私には・・・

Posted byブクログ