風と木の歌 の商品レビュー
◆きっかけ◆ りまのさんの本棚 ◆感想◆ 年長娘と、毎晩ベッドの中で少しずつ読み進めた。昔ばなしのような、現代の話のような、不思議な感覚になる物語たち。縄跳びの中で見える夕焼けの色、緑色の踊り子になる日の光、ききょう色に染まる指…。読んでいると、ふわふわと揺れるような色が頭の中...
◆きっかけ◆ りまのさんの本棚 ◆感想◆ 年長娘と、毎晩ベッドの中で少しずつ読み進めた。昔ばなしのような、現代の話のような、不思議な感覚になる物語たち。縄跳びの中で見える夕焼けの色、緑色の踊り子になる日の光、ききょう色に染まる指…。読んでいると、ふわふわと揺れるような色が頭の中に浮かぶ。怖いような、あたたかいような、少し落ち着かない気持ち。でも、不思議な安心に包まれるような、なんとも言えない感覚になった。 解説で、蜂飼耳さんが「作者は、言葉で糾弾するのではなく、見つめるという方法をもって、乗りきろうとしています。」と書かれていて、この不安と安心が混ざったような気持ちの原因はこうした部分にもあるのかな、と思った。 「いちど、そういう物語を読むと、日々の生活のなかにはめこまれたちょっとした瞬間に、ふっと思いだすことがあります。」→一度感じた感情を後になってふとまた感じる、というのは、確かにある。またその感覚をとらえることができたことが嬉しく感じることもある。物語に起因するもの以外でも、あるなあ。 娘は聞いている最中に寝てしまうこともあったり、最後まで聞き入ることもあったり。何を感じたのだろう。聞いてみたいけど、ただただ物語に浸ってほしいとも思って聞けていない。 安房さんの『北風のわすれたハンカチ』も気になる。2021/12/28
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ああ、いいですね。どのお話も、とても好きです。やさしい、悲しい、温かい、こころに染み入る、どこか幻想的な、お話。作者の安房直子さんは、とても心が綺麗な方だったのだと思いました。
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- ネタバレ
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基本図書、図書館になかったので購入して読んだ。 短編集。 きつねの窓、さんしょっ子、空色のゆりいす、もぐらのほったふかい井戸、鳥、あまつぶさんとやさしい女の子、夕日の国、だれも知らない時間。 蜂飼耳さんの解説「体の底に残る響き」がよかった。 そう、さびしい、でも、きれいなんですよね。 低空飛行なの。 どれも初めて読むおはなしでした。 どうも、あまんきみこさんとまざってしまうのですが。 こういうおはなしを読むと、私もおはなしを書いてみたいなぁと思います。
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安房さんすごいなぁ。飛躍が自由だ。そしてやっぱり優しくて寂しいんだな。 良いところも悪いところも、だから良いとか、だから悪いとか、そう言うのは言わずに、ひっくるめてちゃんと描かれているのが好き。 またしてもカメはこわかった。
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小3の頃に図書室で、この児童文学の短編集に出会いすっかり魅了されました。日常とつながる幻想的な世界は、人生の悲しみを伴いながらも読後は温かく、瑞々しい気持ちにさせてくれる物語です。
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[ 内容 ] ききょう畑のそめもの屋で、指をそめてもらったぼく。 こぎつねのいうとおりに、指で窓をつくるともう二度とあえないと思っていた女の子の姿が見えたのです。 教科書でおなじみの「きつねの窓」ほか「さんしょっ子」「鳥」「空色のゆりいす」「夕日の国」など珠玉の短編八編。 安房直...
[ 内容 ] ききょう畑のそめもの屋で、指をそめてもらったぼく。 こぎつねのいうとおりに、指で窓をつくるともう二度とあえないと思っていた女の子の姿が見えたのです。 教科書でおなじみの「きつねの窓」ほか「さんしょっ子」「鳥」「空色のゆりいす」「夕日の国」など珠玉の短編八編。 安房直子第一短編集『風と木の歌』完全収録。 小学上級から。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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とても不思議な体験ができるお話ばかり。小6教科書「きつねの窓」もはいっています。幻想と現実のあいだを漂うような、不思議な世界にはいりこむと、心のおくまでお話がしみわたってきます。大人でも、子どもでも、楽しめます。不思議怖いストーリーの好きな方にはとってもおススメ。私は大好きです。
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きつね狩りの途中、山で道に迷ったぼくは、青いききょうの花畑で出会った子ぎつねに、指を青く染めてもらいました。指で囲って窓をつくると、今はもう見ることができない大切なものが見えてきました…。国語の教科書にも取り上げられた「きつねの窓」のほか、「さんしょっ子」「夕日の国」「鳥」など。...
きつね狩りの途中、山で道に迷ったぼくは、青いききょうの花畑で出会った子ぎつねに、指を青く染めてもらいました。指で囲って窓をつくると、今はもう見ることができない大切なものが見えてきました…。国語の教科書にも取り上げられた「きつねの窓」のほか、「さんしょっ子」「夕日の国」「鳥」など。収録されている作品はどれも鮮やかな色のイメージとともに愛、哀しみ、寂しさ、痛みといった思いが静かに読む人の心にしみてきます。
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