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2009/10/07

 200冊を越えるという著述をものにしてきた谷沢先生が、話題になった著書だけでなく、いくつもの論文を書いたときのいきさつを書いたもの。谷沢さんは気にいった人にはとことんほめるが、気に入らない人、自分を無視した人には徹底的に攻撃を加える。攻撃は多分に急所をついてはいるけれど、その極...

 200冊を越えるという著述をものにしてきた谷沢先生が、話題になった著書だけでなく、いくつもの論文を書いたときのいきさつを書いたもの。谷沢さんは気にいった人にはとことんほめるが、気に入らない人、自分を無視した人には徹底的に攻撃を加える。攻撃は多分に急所をついてはいるけれど、その極端さは逆に疑いをいだきたくなる。攻撃された人にまったく取るところがなかったのだろうか。ぼくは谷沢先生さんが好きだけど、これはそううつ症であるところから来ていると思う。谷沢さんはひどいうつが何年かおきにくると自白しているが、そうでないときは実は躁状態で、そのときはひどく人を攻撃したくなるのではないか。無視される悔しさはわかるが、これも多分に劣等感の裏返しのようが気がするし、人に認められたときの喜ぶ様はまるで子どものようだ。

Posted byブクログ