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145gの孤独 の商品レビュー

3.5

29件のお客様レビュー

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2009/10/07

プロ野球の投手として活躍していた倉沢は、試合中の死球事故が原因で現役を引退した。その後彼が始めた仕事「付き添い屋」には、奇妙な依頼をする客が次々と訪れてきて…。

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2009/10/04

元野球選手という主人公の濃い設定にも関わらず話は人間を描いたもので共感と好感が得られる話です。 この著者のほかの作品も読みたい、 そんな気にさせてくれる一冊です。

Posted byブクログ

2009/10/04

ストーリーは短編で読みやすし、好きなタイプだけど。 人物描写が物足りなく、もう少し各人に厚みを持たせて欲しかった。 せっかくの設定(他人への洞察力は鋭いが、自分自身を見つめる事が出来ない主人公)にリアリティが出てないような。。。

Posted byブクログ

2011/08/15

正直、あまり面白くは無かった、途中までの展開が、他の作品のパクりっぽく感じた。付き添い屋の発想も何かにありそうな、うーん。

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2009/10/04

新人離れしたデビュー作から、とうとう出た2作品目。 元プロ野球選手とし、心の傷を負っている主人公。今は「付き添い屋」 作品に出てくるキャラクター設定がなかなか面白く、中盤にかけてだいぶ引き込まれた。ラストに向かって緩い感じが出てきたように思えたが、それでもラストはしっかりと決まり...

新人離れしたデビュー作から、とうとう出た2作品目。 元プロ野球選手とし、心の傷を負っている主人公。今は「付き添い屋」 作品に出てくるキャラクター設定がなかなか面白く、中盤にかけてだいぶ引き込まれた。ラストに向かって緩い感じが出てきたように思えたが、それでもラストはしっかりと決まり、狙い通りの落ちが仕上がってた。

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2011/07/18

プロ野球ピッチャーの倉沢。自らの危険球で相手バッターの真佐夫の野球生命を絶ってしまった。その後倉沢はとある縁あって便利屋に転職。真佐夫、真佐夫の妹・春香と3人で事務所を運営していく。。最近の仕事は「付き添い屋」という胡散臭い話し。いろいろな事件に巻き込まれながら、倉沢という人間が...

プロ野球ピッチャーの倉沢。自らの危険球で相手バッターの真佐夫の野球生命を絶ってしまった。その後倉沢はとある縁あって便利屋に転職。真佐夫、真佐夫の妹・春香と3人で事務所を運営していく。。最近の仕事は「付き添い屋」という胡散臭い話し。いろいろな事件に巻き込まれながら、倉沢という人間が徐々に明らかに・・・。読んでいくと明らかになる真実。それはとっても重くてびっくりしましたが、、。作者はあえてそこのところの葛藤をあまり描き込んでいないのでしょうか。おすすめは花屋の田中くん。大好きです。登場人物の中で唯一、裏表のない直球人間。友達に欲しいタイプです。

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2011/07/17

付き添い屋とは面白そうな商売だった。ただね、最近お金なんかどうでもいいという、甘ったれた人間にうんざりしてるんでねーハナは可愛いんだけどね。

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2011/07/19

死球が原因で相手の選手生命を奪い、自らも引退した投手倉沢が主人公です。ひょんなことから!声をかけられて始めた商売は、便利屋。すぐわかるのですが、相手バッターとその妹も一緒に仕事を・・。便利屋というか付き添い屋の仕事には、次々謎がつきまとい、読んでいるほうはたっぷり楽しませてもらい...

死球が原因で相手の選手生命を奪い、自らも引退した投手倉沢が主人公です。ひょんなことから!声をかけられて始めた商売は、便利屋。すぐわかるのですが、相手バッターとその妹も一緒に仕事を・・。便利屋というか付き添い屋の仕事には、次々謎がつきまとい、読んでいるほうはたっぷり楽しませてもらいました。倉沢も、自責の念で左手を振るわせながらも、ひょうひょうとした軽口で仕事をこなし、謎もといていきます。作者によって随所に仕掛けられたトリックが、最高です。すとんとはまって、後にあれ?あぁ、やっぱり・・・という気持ちよさ。(^o^)丿最後には思いがけない展開で驚かされ、でも後味もイイ!今後の作品も追っていきたい作家さんで、この出会いは大事にしたいなぁと思っているところです。§^。^§ §^。^§

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2011/09/07

 第25回横溝正史ミステリ大賞受賞後の第一作目。 表題作の145gとは、野球の硬球の重さのこと。 145gは軽いようで、大人の男1人でも支えられないほどの重さだったりするのですねえ(涙)。 プロ野球の投手だった倉沢は、試合中の死球事故が原因で現役を引退。その後、彼が事故の当事者兄...

 第25回横溝正史ミステリ大賞受賞後の第一作目。 表題作の145gとは、野球の硬球の重さのこと。 145gは軽いようで、大人の男1人でも支えられないほどの重さだったりするのですねえ(涙)。 プロ野球の投手だった倉沢は、試合中の死球事故が原因で現役を引退。その後、彼が事故の当事者兄妹と始めた仕事は「付き添い屋」。依頼者はどれも奇妙な依頼ばかりで…。 1章・2章はどこか樋口有介の柚木草平シリーズを彷彿とさせる、ハートウォーミングなミステリ。簡単な依頼、と見せかけて…徐々に事の真相が明かされて行くようすが読ませます。胸が締め付けられるような事情も絡んでたりして、何度涙腺が緩んだことか、、、うるうるうる。思いがけないところに、伏線が仕込まれてるんだもんな。第1章も良かったけど、第2章にも、琴線触れまくりっす。  主人公倉沢が花屋の田中にそれとなく促されながら、倉沢が再び「野球」に戻るのかどうかも、この作品の読みどころなのかな…と、ある意味のほほんと油断しながら読んでいたら、後半になって物語は一変。唖然呆然&驚愕のうず潮。ま、まさかそんなことになっていたなんて!おったまげ。いや、そう説明されると、今まで読んで疑問に思ったことが、全て払拭されて、すっきりするんですが。それにしても、辛すぎる(涙)。  結局はこの物語、背負いきれない傷を負った主人公が、うずくまっていた場所から立ち上がり、新たな始まりの一歩を踏み出すまでの物語なんですね(涙)。辛く絶望的な状況なのに、決して希望を捨てず、そればかりか新たな希望さえ胸に抱いて…感涙。これでお終いなんて勿体なさ過ぎる。ぜひその後の彼の姿も、描いて欲しい。 とにかく、この主人公の設定と性格がいいのよね。事務所で働く晴香や、依頼人たちとの軽口や、女性と見ると、ほわ〜んと淡い思いを抱いてしまうところなぞ、樋口有介の柚木草平シリーズを彷彿とさせるんですが、すべてのからくりが明かされた後では、彼のこの軽口に救われた思いにさえなります。 あああああああああ。すごく良かった。心揺さぶられた。 あまり語ってしまうと、サプライズの衝撃が薄まりそうなので、セーブしたつもりですが、それでも語りすぎたかもしれない。 オススメマーク、ぺったんです。(2006.9.26読了) 

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