ふたりのロッテ の商品レビュー
ロッテとルイーズ、そんなことがあるの?双子なことを秘密にして2人を引き裂いておくなんて!良かった。2人がちゃんと出会えて。ルイーズが初めてお母さんの写真を見せてもらって「私のおかあさん」と写真を抱きしめ、ロッテが腕をルイーゼに巻き付けた。2人の幸せな瞬間。そこからの2人は、一生懸...
ロッテとルイーズ、そんなことがあるの?双子なことを秘密にして2人を引き裂いておくなんて!良かった。2人がちゃんと出会えて。ルイーズが初めてお母さんの写真を見せてもらって「私のおかあさん」と写真を抱きしめ、ロッテが腕をルイーゼに巻き付けた。2人の幸せな瞬間。そこからの2人は、一生懸命知恵を絞って、一緒になるという夢を実現させた。最後までハラハラしたけど、私も幸せな気持ちに包まれた。
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久しぶりの再読。 双子が入れ替わるという話は、今では陳腐ですらあるのだが、この時はすごいアイデアだったのだと思う。 大人になって読むと、こんなことあるはずがないと思ってしまうが、ケストナーもそれは重々承知なのである。双子は出会わず、元夫婦が再び夫婦に戻ることもまずない。双子はそれぞれ孤独を抱えて育ち、父はイレーネと再婚するのがリアルだ。しかしあえてそうしなかった。それは読者である子どもが「こうなってほしい」と考える結末を裏切りたくないという気持ちと、(書かれた時代を考えれば)敗戦、ナチス支配という負の歴史に叩きのめされたドイツ人に希望を取り戻してほしいという思いであったろうと思う。そこのところを訳者があとがきでもやさしい言葉で書いている。 必要以上に会話や心情を描くことなく、ちょっとした行動や言葉から登場人物の人となりが伝わり、物語が動くところなど、ケストナーの上手さも堪能できる。 母は娘に頼り過ぎていたこと、娘に大人びたふるまいをさせていたことに気づき、父は娘をほったらかしにしていたこと、家族は自分の仕事に邪魔になる存在なのではなく、仕事の活力になる存在だということに気づく。ここらあたりは現代の親が読んでもはっとさせられるのではないかと思う。 時代的に仕方ないが、ミュンヘンで編集者をしていた母が再婚してウィーンに来てから、仕事のことが語られないこと。夫はウィーンフィルの常任指揮者兼作曲家なのだから、戦後すぐなら仕事をやめて専業主婦っていうのは自然なのだろうが、現代なら仕事を続けるのではないだろうか。ここはちょっと残念な気がする。 トリアーの絵は大好きだが、今のイラストレーターのように主人公を魅力的に描こうという気持ちはあまりなく、双子の可愛い絵は意外と少ない。父パルフィー氏ももう少しかっこよく描いてもよかったんじゃないかと思うし、アンニ・ハーバーゼッツァーは怖すぎる。(しかも絵が大きい。) でも、イラストレーターが「魅せる」ことに注意を払わなくていい時代もあったという歴史の証言ではある。
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第80回ビブリオバトルinいこま「ダブル」で紹介された本です。チャンプ本。 コロナ禍のため現地とYouTube live配信のハイブリッドで実施。 https://www.youtube.com/watch?v=jBqOWY70sGc 2020.11.22
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親の離婚で生き別れた双子の女の子が、 サマースクールで再会して、入れ替わる話。 わたしにも地球のどこかに生き別れた双子…いたらいいなぁ、なんて思いながら読んでた。 海外文学って、名前が覚えられなかったり翻訳で文体が変わったり、読みづらくて苦手だったけど、 児童向け小説だと読みや...
親の離婚で生き別れた双子の女の子が、 サマースクールで再会して、入れ替わる話。 わたしにも地球のどこかに生き別れた双子…いたらいいなぁ、なんて思いながら読んでた。 海外文学って、名前が覚えられなかったり翻訳で文体が変わったり、読みづらくて苦手だったけど、 児童向け小説だと読みやすかったなぁ。 それにしても、登場人物は多いし、メモ取らないとすぐ、これ誰?ってなったけど。笑 なんでタイトル、ふたりの“ロッテ”なんやろう。 最初ルイーゼ視点やし、強いて言うなら『ふたりのルイーゼ』では? もしくは、『ふたりのパルフィー』なんかな…? タイトルはロッテ視点なんやぁ…って思っちゃった。
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ルイーゼとロッテは9歳の双子の女の子で、『巻き毛のおてんば』と『おさげのきまじめ』という個性の違いはあるものの、それ以外となると、どっちがどっちなのか見分けがつかない程の瓜二つぶり。 そんな二人も初めて出会った時は大変で、ルイーゼの方が激しく動揺したために、ついロッテに冷た...
ルイーゼとロッテは9歳の双子の女の子で、『巻き毛のおてんば』と『おさげのきまじめ』という個性の違いはあるものの、それ以外となると、どっちがどっちなのか見分けがつかない程の瓜二つぶり。 そんな二人も初めて出会った時は大変で、ルイーゼの方が激しく動揺したために、ついロッテに冷たく接してしまったが、その夜、すすり泣くロッテの髪をぎこちなく撫でるルイーゼに、思わず彼女の指を探したくなったロッテ。 そして、翌朝にはロッテの前に立って、きまり悪そうにもじもじと足踏みしているルイーゼに(他の女の子が見たら、あのルイーゼがと、きっと驚くだろう)、ロッテは無理してようやく微笑んでくれて、それは見えないくらいに小さかったけれども、ルイーゼはほっとして微笑み返した瞬間、彼女たちの人生は新たなスタートを切ることになる。 というのも、「ルイーゼ・パルフィー」には父しかいなくて、「ロッテ・ケルナー」には母しかいない、これが何を意味するのかは、なんとなく想像がつくだろうと思う。 大人も人間なので、夫婦間には色々あって当然だろうとは思うけれども、そこで巻き込まれる子どもの気持ちは、いったいどこに行くのだろうという疑問が湧き、親から見た子どもと、子どもから見た親というのはそれぞれに全く同じだとは思わないことからも、大切なのは、子どもにとって両親の存在とは、どのようなものなのかを、彼らがもっと子ども心に寄り添って考えることなのではないかと、本書を読んで何度も思った。 エーリヒ・ケストナーという人は、大人の中に於いて、とても稀有な存在なのかもしれない、子どもへの敬意をはっきりと作品に表す作家であり、『点子ちゃんとアントン』では当時のナチスが台頭した世の中に対して、自分たち大人が何も出来なかったことを子どもたちに謝っているし(ケストナー自身は、政府から目を付けられて命の危険にさらされていたというのに)、本書に於いても、双子の女の子の素敵な作戦がきっかけとなって、周りの大人たちの意識を優しく変化させる展開には、子どもの持つ大好きなものに対する一途さがもたらす不思議な力の可能性を感じられたことに胸を打たれた、そんな彼への賛辞は池田香代子さんのあとがきの、『わたしがほしかったのは同情でもはげましでもなく、この尊敬なのでした』からも実感できた、「子どもなのにえらいね」とか、「けなげだね」といった、『いわば一段高いところからのほめことば』では無い点に、ケストナーの作品は児童書の枠を超えた、子どもだけではなく大人が読んでも充分に考えさせられるものが多いのだと思われた、それはまさに本気で世界を良い方向に変えたい、彼のどこまでも強靱で揺らぐことの無い高い信念に基づいた意志が、たとえ今は清らかな魂になってしまったのだとしても、作品の中にいつまでも残り続けていて、しかもそこに必死さは微塵もなく、親しみやすい語りかけるような文章で温かく読み手を迎えてくれる、そんな優しさが子どもたちへの敬意となり、まさに本書の中の言葉のような『新しいしあわせの一瞬一瞬』を、現代に於いても変わらずに運んできてくれるのである。
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両親の離婚 双子の娘が 独特の方法で 再婚にもっていく この物語をケストナーが書いたのは戦争の最中だったと解説に書いてあった ところどころ翻訳児童文学特有のまわりくどさがあって 何度も 途中でやめてしまおうと思ったのに なんだか先が気になるし 読み終わったら いつか 再読しようと思えたので 不思議だった やっぱり名作なんだ
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先日、観劇に劇団四季を訪れたところ、劇団四季「ふたりのロッテ」のポスターが! わぁ、懐かしいと思いながらも詳細を全く思い出せなかったので再読。 児童書は私のインターバルとして、とてもいい仕事をしてくれる。 ケストナーはうまく表現できない子どもの気持ちを代弁するのがほんとに上手い...
先日、観劇に劇団四季を訪れたところ、劇団四季「ふたりのロッテ」のポスターが! わぁ、懐かしいと思いながらも詳細を全く思い出せなかったので再読。 児童書は私のインターバルとして、とてもいい仕事をしてくれる。 ケストナーはうまく表現できない子どもの気持ちを代弁するのがほんとに上手いなぁ… 訳者の池田香代子さんがあとがきで「おとながときどきケストナーを読んでひやりとするのは、とてもいいことです。」 と書いていらっしゃるように、ケストナー作品を読むと子どもも大人以上にいろんなことを感じたり傷ついていることを忘れないようにしなければと思う。 我が子達は、特に海外の古典的な児童書は物語の背景が想像できないようでとても苦手。 写真は写真館でしかとれず、手紙でしかコミュニケーションが取れない…だから写真や手紙が貴重で、待つことの楽しみもある。 そんな時代は現代っ子にはわからないよな… でもだからこそ、そういう時代の友情の緊張感みたいなものを物語から感じとってほしいな…と思う。 夏休みももうすぐ終わってしまうけれど、大人にも子どもにも夏休みにオススメの一冊。
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双子なことをお互い知らないロッテとルイーゼが夏休みの子どもの家で出会い、ある計画を思いつく。 秘密の計画はワクワク感があって昔アニメを観ていたのでだいたい内容知ってたけどやっぱり面白い! 親に対する子どもの複雑な心境を書くのがケストナーは上手いなぁ。
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子供の頃に読んだけど たしかサマースクールに行ったことが ふたりの出会いだったような気がして再読。 そうそう、やっぱり。 ウィーンに指揮者の父と住むルイーゼと 南ドイツに出版社勤めの母と住むロッテが 夏休みの児童宿泊施設で出会い 実はふたごだったことに気がついて もう一度両親と...
子供の頃に読んだけど たしかサマースクールに行ったことが ふたりの出会いだったような気がして再読。 そうそう、やっぱり。 ウィーンに指揮者の父と住むルイーゼと 南ドイツに出版社勤めの母と住むロッテが 夏休みの児童宿泊施設で出会い 実はふたごだったことに気がついて もう一度両親と一緒に暮らそうと画策する話! ロッテがルイーゼに、ルイーゼがロッテになって それぞれの親のもとで正体を隠して過ごすけど ふたごといえど性格も行動も違っていて バレやしないかとヒヤヒヤする。 あと、父親に言い寄ってくる女性がいた。 そんな展開だったっけ!? この妙に現実味を帯びているところ 私がケストナーを好きな部分。
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赤ちゃんのうちに両親が離婚し離ればなれになった双子が、林間学校で偶然出会うはなし。 自分たちの幸せのために大胆な行動する双子にドキドキして惹き込まれました。
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