心脳コントロール社会 の商品レビュー
148ページで触れられている石田英敬氏の二進法アルゴリズムの考え方が参考になった。 善悪二分でイエスかノーかを突きつけられても、そこにはない第三の方法がないのか考えたい。
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心脳コントロールの社会において まず疑ってみることが大切だ。 受動的に得られる情報に対して 正しい判断ができるようになる。
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好きか嫌いかの二元論でコントロールされている。 「なぜ」を考えること。 [more] 第1章 商品化される心脳科学 第2章 心脳マーケティングの時代 第3章 ブッシュ政権の「心脳」操作 第4章 人間にとっての言語と心脳 第5章 「小泉劇場」の深層 第6章 脱・心脳コントロールへ
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それと気づかれないまま、人を特定の方向に誘導するマインド・マネジメント。脳科学の知見を取り入れた「心脳マーケティング」が、人を思考停止に追い込んで、いまや人々は政府やマスコミのおもうがままに操られているのだと説く。 んだけどさぁ。あまりにも古典的なアジテーション……とおもた...
それと気づかれないまま、人を特定の方向に誘導するマインド・マネジメント。脳科学の知見を取り入れた「心脳マーケティング」が、人を思考停止に追い込んで、いまや人々は政府やマスコミのおもうがままに操られているのだと説く。 んだけどさぁ。あまりにも古典的なアジテーション……とおもた。 まず、「脳科学」の知見について、自分の都合のいいところだけつまみ食いしすぎ。たとえば「怒りは動物の脳で生じる」として、大脳辺縁系の説明などをひとくさりやって、「感情をあおり立てる情報」は「人間としての言語的思考を停止させ、動物的な反応、快・不快の単純化された二項対立の二者択一を、気分感情で行うような状態に人間を追い込んでしまう」と糾弾する。でも、「大脳辺縁系がどーのこーの」というレベルで話をするのであれば、「すべての情報は、感情の助けがなければ記憶に残らない」のである。ようするにこれは、感情を刺激するようなアオリとパンチの効いた情報のほうが記憶に残りやすい、ということを言うてるにすぎないのだ。まるで「クルマはガソリンを爆発させて走るから危険だ」というかのごとし。 次に。脳科学の話と、フロイト・ユング流の臨床心理学の話を安易にミックスしてしまうところ。木に竹を接いだよう。たんにイドやエスが大脳辺縁系から出てきて、超自我が前頭葉の産物だという話を、より大仰に言ってるだけの虚仮威し。 マスメディア批判も小泉政権批判も、ある種の紋切り型に強引に「心脳」をアテコミで入れているだけに感じる。一時期、なんでもかんでもフロイトやらユングを嬉々としてあてはめていろんなものを「批判」したような気になる人が多かったが……。道具を「心脳」というコトバに変えただけで、やることはあまり変わってない。 この本の結論はメディアや政治家にだまされないよう「我、疑うゆえに我有り」という自我観を持て、というコトバで結ばれる。しかし、脳科学の知見とかいうのであれば、フロイトから便利に持ってきた「自我」という概念から疑うべきだと思う。 「心脳マーケティングに警戒せよ」という主張を、「心脳」的に論じるというアイロニー……著者が「ねらって」やっているとしたら、すごいと思うが。
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下條信輔さんや池谷祐二さんの本を読んだ後に, 本書を読むと かなり見劣りしてしまう。 アマゾンレビューにあるように,論の運びもチグハグな感じもする。 でも,無意識のうちに ――あるいは,あたかも自分の頭で考えたがごとく――, ある行動をしてしまったりすることへの警鐘にはなると...
下條信輔さんや池谷祐二さんの本を読んだ後に, 本書を読むと かなり見劣りしてしまう。 アマゾンレビューにあるように,論の運びもチグハグな感じもする。 でも,無意識のうちに ――あるいは,あたかも自分の頭で考えたがごとく――, ある行動をしてしまったりすることへの警鐘にはなると思います。
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[ 内容 ] それと気づかれないまま、人を特定の方向に誘導するマインド・マネジメント。 脳科学の知見を取り入れた「心脳マーケティング」に基づくこの手法は、今や商品広告のみならず、政治の世界でも使われている。 マス・メディアを通してなされるこの種の「心脳」操作は、問題を「快」か「不...
[ 内容 ] それと気づかれないまま、人を特定の方向に誘導するマインド・マネジメント。 脳科学の知見を取り入れた「心脳マーケティング」に基づくこの手法は、今や商品広告のみならず、政治の世界でも使われている。 マス・メディアを通してなされるこの種の「心脳」操作は、問題を「快」か「不快」かの二者択一に単純化し、人を思考停止へと追い込む。 「テロとの戦い」を叫ぶ米ブッシュ政権も、「改革」を旗印とする小泉政権も、この手法を用いて世論を動かした。 その仕組みを明らかにし、「心脳」操作に騙されないための手立てを提示する。 人を巧みに誘導するマインド・マネジメント。 この手法は広告だけでなく、政治の世界でも使われるようになった。 その仕組みを明らかにし、騙されない手立てを提示する。 [ 目次 ] 第1章 商品化される心脳科学 第2章 心脳マーケティングの時代 第3章 ブッシュ政権の「心脳」操作 第4章 人間にとっての言語と心脳 第5章 「小泉劇場」の深層 第6章 脱・心脳コントロールへ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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騙される、というよりは人は騙されることにも快感を得てるように感じるんだよなぁ。操作されることは、ある意味受動的に道を手に入れることだから。自分で道を作ることの出来る人はほんの一部、後者でありたいのはもちろんですが。 広告は言葉のビジネス、商品はアイディア、業種は問題解決業。業...
騙される、というよりは人は騙されることにも快感を得てるように感じるんだよなぁ。操作されることは、ある意味受動的に道を手に入れることだから。自分で道を作ることの出来る人はほんの一部、後者でありたいのはもちろんですが。 広告は言葉のビジネス、商品はアイディア、業種は問題解決業。業態は知識創造産業。
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最後の「我、疑うゆえに我在り」が、まさしくこの本の感想です。 でも、『なぜ?』と感じ考えることは大切ですね。まぁ、面白かったです。
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夏目漱石論や村上春樹論、そして、座談会昭和文学史(全六巻おもしろかったなあ)でお馴染みの東大教授が、マーケティングだとかプロパガンダというテーマで何を書かれたのか興味津々、通勤車中往復で一気に読了。 ブッシュや小泉のだましの極意・マインドコントロールの全貌解析にびっくり仰天。 ...
夏目漱石論や村上春樹論、そして、座談会昭和文学史(全六巻おもしろかったなあ)でお馴染みの東大教授が、マーケティングだとかプロパガンダというテーマで何を書かれたのか興味津々、通勤車中往復で一気に読了。 ブッシュや小泉のだましの極意・マインドコントロールの全貌解析にびっくり仰天。 小森センセって文学だけじゃないんですね、更に尊敬。
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みのもんたとブッシュと小泉純一郎を例に、我々の心と脳がいかに体系化された技術によって操られているかを説く。心脳マーケティング理論の解説がイマイチ納得できないが、「立ち止まって理性的に思考する」は使えるフレーズ。それにしても、教養を教えられるのは東大教養学部だけだなんて尊大な態度じ...
みのもんたとブッシュと小泉純一郎を例に、我々の心と脳がいかに体系化された技術によって操られているかを説く。心脳マーケティング理論の解説がイマイチ納得できないが、「立ち止まって理性的に思考する」は使えるフレーズ。それにしても、教養を教えられるのは東大教養学部だけだなんて尊大な態度じゃありませんかねぇ。
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