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東京湾景 の商品レビュー

3.4

118件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2011/04/15

きっと、端から見れば「冷めた愛」なんだろうけど、本当はすごい「熱い愛」があちこちから感じられる。羨ましい。でも、本人たちはつらいだろうな。今の人たちって、こんな感じで人と付き合うんだろうな。

Posted byブクログ

2011/03/17

展開が気になるので、1日で読むことが出来た。 著者の本の中では、比較的恋愛色が強いのかな? 登場人物と同年代、20代の人たちにオススメ。

Posted byブクログ

2011/02/21

品川の倉庫街に行きたくなる、そんなお話。 小説の中に小説が出てくるといった、 奇妙な感覚に陥らせてくれる構成となっている。 品川とお台場、東京湾の距離。 迂回するのと、直線でゆくのと、 二人の関係がアナロジーになっている。

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2011/02/19

品川埠頭 (吉田修一 東京湾景) 10年くらい前、ディズニーランドの近くに住んでいた。その頃、仕事で遅くなり、車で帰るときの深夜の湾岸道路からの風景が好きだった。クローズショットで見る街をそんなに好きじゃなかったが、ロングショットの湾岸の風景は、期待外れの未来のような美しさが...

品川埠頭 (吉田修一 東京湾景) 10年くらい前、ディズニーランドの近くに住んでいた。その頃、仕事で遅くなり、車で帰るときの深夜の湾岸道路からの風景が好きだった。クローズショットで見る街をそんなに好きじゃなかったが、ロングショットの湾岸の風景は、期待外れの未来のような美しさがあった。 最近は、めったに湾岸に乗ることもない。 10年前とくらべると、途中のお台場あたりの風景が、随分にぎやかになったようだ。街自体が、お祭りの書割のようなお台場という不思議な空間。広大な埋立地が、ゆりかもめという栄養不足のような顔色の悪い乗り物でつながれている、とてもバランスの悪い風景がある。 お台場とその対岸の品川埠頭のあたりを舞台にした小説を読んだ。 吉田修一の「東京湾景」。 携帯の出会い系サイトで知り合った、品川の港湾労務者の若者亮介と、お台場の石油会社の広報部で働くOL美緒(名前を涼子といつわっている)の恋愛物語だ。 ぼくは、都会の風景が描写されている小説が好きだ。それはミステリーであれ、恋愛小説であれ、ジャンルは問わない。小説の中で、動き回る、登場人物たちも当然だが、その背景で描かれる空間にやけにひきつけられる。ひょっとしたら、人物たちより、そのまわりの空間の描写の方がすきなのかもしれない。 映画でも、同じで、ニューヨークや、東京が舞台の映画は、その背景の細かいところばかり見ていることがある。 この小説は、お台場や品川、羽田空港と、いつもロングショットで見ていた場所の、クローズショットを見せてくれたという意味でとても面白かった。 「天王洲からアパートがある中州までは、東京モノレールと並行する海岸通りをまっすぐにひた走る。天王洲の一部だけは、まるで近未来都市のようなのだが、スクーターで橋を渡れば、周囲の景色は日ごろ見慣れた倉庫街へと姿を変える。頭上をモノレールと高速の高架橋に遮られた海岸通りは、日に何千台とこの通りを走り抜けるトラックから吐き出される排気ガスのせいで、横断歩道も、ガードレールも、看板も、道端の雑草も、自動販売機までもが黒ずんで見える。」 最近はやりの下流ではないが、テレビや小説で、どうして下流の美しい男と、中流(あるいは上流)の女の恋愛がくりかえし描かれるのだろう。階層というものが着々と現実になってきていることの表れなんだろうか。 小説の中でも、さりげなく、女が、ミケランジェロ・アントニオーニの「太陽はひとりぼっち」などを見るタイプであるということをすべりこませて、男と女の文化の乖離を描いている。 ストーリーはともかく、読んでいるとき、読んだ後に、得もいえぬ、荒地に取り残されたような寂寥感を感じた。突如燃え上がる情熱を描いていても、彼らが生息する空間の寂しさが際立つという不思議な小説だった。 そこに描かれていたのは「期待はずれの未来」だった。

Posted byブクログ

2011/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「でも....怖いんだよ,人を信用するのって,すごく勇気がいるんだから」 愛だの恋だの今まで全然信じてこなかった美緒と,自ら体に火をつけるくらい愛していた先生にさえ飽きてしまった自分の心が信じられずどんな愛も信じられなくなった亮介が,出会い系サイトを介して始まった恋愛小説.会って2回目でセックスをするのだが,美緒は亮介のこと「..すごく退屈なの」「ただのからだだったらいいのに」といって好きではなかったはずなのに,じゃあ何で好きになったのかというのが初めはよく分からなかったが,その後いろいろあって自分たちをまねて書いた青山ほたるの小説の中に出てくる激しく人を愛することが出来る亮介に感動して,亮介を好きになる決心をしたよう. しかし真理ちゃんは物分りもよく頭もさえるイイ子,美緒の後をつけるのはそれだけ好きだったってこと,「..二股かけてくれればいいじゃない!」 はい!自分ならそうします.この辺りが人を感動させることが出来る男との差だな.

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2011/10/02

び、ビックリするくらいドラマと違う…(笑) 人を信じきれない感覚は、すごくよくわかる。 読んでる最中は、あぁ恋愛小説だなぁーって思いながら読んでましたが、最後の終わりかたがすごくよかった。 いい余韻。

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2010/12/14

恋愛小説やメロドラマ好きな人には合うのではないでしょうか。 個人的には買って損した久々の作品。主人公やヒロインに共感できなかった

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2010/12/03

内容(「BOOK」データベースより) 「愛してないから、こんなに自由になれるの」「それでも、お前と一緒にいたかったんだよ」。品川埠頭の倉庫街で暮らし働く亮介が、携帯サイトの「涼子」と初めて出会った25歳の誕生日。嘘と隠し事で仕掛けあう互いのゲームの目論見は、突然に押し寄せた愛おし...

内容(「BOOK」データベースより) 「愛してないから、こんなに自由になれるの」「それでも、お前と一緒にいたかったんだよ」。品川埠頭の倉庫街で暮らし働く亮介が、携帯サイトの「涼子」と初めて出会った25歳の誕生日。嘘と隠し事で仕掛けあう互いのゲームの目論見は、突然に押し寄せた愛おしさにかき消え、二人は運命の恋に翻弄される。東京湾岸を恋人たちの聖地に変えた、最高にリアルでせつないラブストーリー。 色んな形があるんだなぁ・・・ 生き方も恋愛ってヤツも。。。 少し僕は得意な分野ではないので、くすぐったい気持ちになってしまいますが。。。。。

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2010/09/27

2010/9/27 「愛してないから、こんなに自由になれるの」「それでも、お前と一緒にいたかったんだよ」。品川埠頭の倉庫街で暮らし働く亮介が、携帯サイトの「涼子」と初めて出会った25歳の誕生日。嘘と隠し事で仕掛けあう互いのゲームの目論見は、突然に押し寄せた愛おしさにかき消え、二人...

2010/9/27 「愛してないから、こんなに自由になれるの」「それでも、お前と一緒にいたかったんだよ」。品川埠頭の倉庫街で暮らし働く亮介が、携帯サイトの「涼子」と初めて出会った25歳の誕生日。嘘と隠し事で仕掛けあう互いのゲームの目論見は、突然に押し寄せた愛おしさにかき消え、二人は運命の恋に翻弄される。東京湾岸を恋人たちの聖地に変えた、最高にリアルでせつないラブストーリー。 感情の奥行きを感じる。 どこにでもいそうな男の子。そこに親しみも感じる。 章ごとの場面の切り替えもいいな。

Posted byブクログ

2010/09/15

終わり方がすごく好き。相手を信じたいのに信じられない恋。きっとそれは自分に自信がないことの現れなんだろうなぁと思う。恋をしたい人に読んでほしいです(^O^)

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