東京湾景 の商品レビュー
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東京湾を挟んで向かい合う品川埠頭とお台場。 品川埠頭の船積貨物倉庫でコンテナの積み下ろし作業をする亮介と、台場の石油関連会社の広報で働く美緒、出会い系サイトを通じて嘘と隠し事で始まった、二人の切ないラブストーリー。。。 といっても、主な舞台がいかにもお洒落で作り物めいたお台場の方ではなく、品川埠頭側にある貨物倉庫や窓からモノレールの見える安アパートなのがいい。 恋愛に正面から向き合えない二人が、自分をさらけ出してぶつかっていくあたりは、苦しさと切なさが押し寄せてきて止まらなかった。 亮介にはやっぱり、東京湾を泳いで渡って来て欲しい。
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共感は自分の中にあるものと対比して発生するので、破滅的かつ自己憐憫に満ちた若者の恋愛には共感は湧かないです。 しかし、この感じというか雰囲気にはどこか覚えがあります。ずっと居られないと思いながらも何故か離れる事ができない屈折した感情。非常に文学的ですね、するとわたくしの若かりし日...
共感は自分の中にあるものと対比して発生するので、破滅的かつ自己憐憫に満ちた若者の恋愛には共感は湧かないです。 しかし、この感じというか雰囲気にはどこか覚えがあります。ずっと居られないと思いながらも何故か離れる事ができない屈折した感情。非常に文学的ですね、するとわたくしの若かりし日にも文学的な香りのする破滅的で自己憐憫的な時期があったんですねぇ、しみじみ。 甘ったるくないけど、どこか崩れた若者の恋愛小説好きならばおすすめできます。
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多分初めて読んだ吉田修一さんの作品。と思ったら昔に悪人というのを読んでたんだ。全然覚えてないが… 何がきっかけが覚えてないが、この本は恋愛もので、本当に好きな人のこともいつかは飽きてしまう日が来るのか?というのがテーマかな。最終的にはハッピーエンドっぽい終わり方だけど、やっぱりこのテーマは考えちゃうなぁと思った。どうなんだろう。とても読んでいて面白かったし、別の作品も読んでみたいなと思ったので☆4つで!
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人を好きになることは簡単だけど難しい。身体だけのつながりなのか。心のつながりを持つことができないのか・・・。 会えば会ったで、お互いを失うことが怖いから本心で話せない。信頼しているようで、疑って、相手の出方を見てばかりで。 たまに、この人を好きなのかどうなのか分からなくなるこ...
人を好きになることは簡単だけど難しい。身体だけのつながりなのか。心のつながりを持つことができないのか・・・。 会えば会ったで、お互いを失うことが怖いから本心で話せない。信頼しているようで、疑って、相手の出方を見てばかりで。 たまに、この人を好きなのかどうなのか分からなくなることがある。そもそも好きって感情がどういうものなのか、よくわからないかもしれない。 好きなのに好きなのか分からないようなもどかしい感じだったり、相手に伝えられない歯がゆい気持ちがこの小説からはとても伝わる。だからか、読んでいて辛い。私は美緒に感情移入してしまった。一見悪い女だけど、本当に愛していた結果なんだと思う。でないと、溺れることはできなかったと思う。 恋も愛も私にはまだわからない。
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お台場、品川埠頭が舞台で、過去に人生をかけて恋愛した男と恋に疑念を持ち続ける女性との恋の駆け引き。男性の過去が小説によってわかっていくシチュエーションは、新鮮だった。まっすぐで不器用な男性に、好感が持てる。男性の女性に対する気持ちが本物かどうかは、読者に委ねられる。
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どんなに好きであってもいずれ飽きてしまう。 あーわかるなー、哀しいけどそういうもんよなー 自分が今思っていることがそのまんま書かれていた。 美緒の気持ちにも共感出来る部分が多くて、あっという間に読んでしまった。 後味の良い作品。
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読み始めて、何だか難しい男とややこしい女だなぁと思った。 読み進めて、頼むから結ばれてくれ!ややこしいこと言ってないで!と懇願した。 読み終わって、とんでもなく切なくなってしまった。 終盤にかけて、重なり合っていく2人の気持ちに安心したというか。ほっとした。 美緒が失恋して...
読み始めて、何だか難しい男とややこしい女だなぁと思った。 読み進めて、頼むから結ばれてくれ!ややこしいこと言ってないで!と懇願した。 読み終わって、とんでもなく切なくなってしまった。 終盤にかけて、重なり合っていく2人の気持ちに安心したというか。ほっとした。 美緒が失恋して泣く同級生を非難するシーンが印象的だったなぁ。納得というか。 だからこそ読後、自分と重ねて考えてしまうかんじもあった。なんだかなー。
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愛だの恋だの、まっしぐらに言える相手に出会えることはとってもラッキーなことだ、それがたとえいつか終わってしまったとしても。 その相手と心と心を繋ぐ愛に発展できたら、もっともっとラッキーだ。 東京湾近辺の情景が目に浮かぶ文体。
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吉田修一いいわー。ドラマ化されたらしいけど、全く知らんやった。 出会い系サイトで知り合った偽名を使う美緒と、貨物倉庫で働く亮介が、「涼子」と亮介として恋愛していく物語。 東京湾を挟んだお台場と品川埠頭で働く2人が、時々お互いがいるはずの対岸を見やる感じがステキ。 そして後々調べた...
吉田修一いいわー。ドラマ化されたらしいけど、全く知らんやった。 出会い系サイトで知り合った偽名を使う美緒と、貨物倉庫で働く亮介が、「涼子」と亮介として恋愛していく物語。 東京湾を挟んだお台場と品川埠頭で働く2人が、時々お互いがいるはずの対岸を見やる感じがステキ。 そして後々調べたら、ドラマは美緒が韓国人女性にすり替えられてて、超駄作になっているらしい。ひどいな…。
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もっと綺麗な恋愛小説なのかと勝手にイメージしていた。 意外になんともいえない泥臭さを感じる恋愛小説だった。勢いとか狂気的な恐さがなぜか拭えないのはどうしてだろう。どうしてもハッピーエンドとは思えない1冊。 平成18年7月 新潮社
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