重力ピエロ の商品レビュー
7月、購入。 昔読んですごく感動して、文庫化されてすぐに購入。挿入された箇所も春の狂気的な一面、鬱屈した感情が垣間見えて、春に前より人間らしさを感じた。伊坂作品ではいちばんすき。いろんな意味で心の一冊。語り尽くせない魅力!
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“仕業はコイツだな”と読み始めてからの予想は当たりましたが、底辺にある核がすごいなあと、見事に裏切られた感じです^^
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作中の登場人物たちの台詞、ひとつひとつが、自分の抱く人生観と近くてとっても共感できました。「小説を読むのはでたらめをたのしむためじゃないか」「細かい誤りを取り上げて、つべこべ言うのは実は小説が嫌いな人だ」には内心大爆笑でした。その通り。あなたが正しい!無償の親子愛にじーんとしたい...
作中の登場人物たちの台詞、ひとつひとつが、自分の抱く人生観と近くてとっても共感できました。「小説を読むのはでたらめをたのしむためじゃないか」「細かい誤りを取り上げて、つべこべ言うのは実は小説が嫌いな人だ」には内心大爆笑でした。その通り。あなたが正しい!無償の親子愛にじーんとしたいなら是非。
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不思議な弟・春を持つ主人公・泉水。春に誘われるといつも不思議なことに遭遇する。一生懸命に謎を解こうとする泉水と冷静に動く春の掛け合いのテンポがよくて面白い。
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「僕とお兄ちゃんは最強なんだ。」 最近家族愛の話をよく読む。 伊坂幸太郎は初めてだけど、 先入観が無い分、すらすら読めました。 感情移入ができなかったのは、 初めてだからか。
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すごく面白かったです。 が、なかなかいろいろとむつかしい。雰囲気は重苦しいわけじゃないのだけれど、内容に考えさせられ、読後感はすっきり、というわけではないです。でもなんだか爽やかではあります。実際の世の中も人生も矛盾に満ちているからして、リアルな小説、という風にとらえればいいのだ...
すごく面白かったです。 が、なかなかいろいろとむつかしい。雰囲気は重苦しいわけじゃないのだけれど、内容に考えさせられ、読後感はすっきり、というわけではないです。でもなんだか爽やかではあります。実際の世の中も人生も矛盾に満ちているからして、リアルな小説、という風にとらえればいいのだけれど、でもちょっと、なかなかどうして、むつかしい。どうしてもなんで???っと思ったのは、あれだけガンジーを尊敬しているはずだったのに、どうして?!っということ。その矛盾こそが、リアルなのかもしれないけれど。 とても悲しくて複雑な関係にありながら、すごく仲が良く強い絆に結ばれた兄弟の話です。この兄弟、兄も弟も(特に弟が)変わり者で、でも魅力的。そういえば出てきた人たちはみんな変わり者だった。まぁ多い少ないはあるにせよ、実際には変わり者成分ゼロの人の方が珍しいのでしょうけれども。弟のストーカーの女性を、夏子さん(弟の名前が「春」で、春を追いかけるから「夏子さん」)、と呼んだりする兄と父の、ユーモアのセンスが物語を救っています。そういう独特の感覚が、随所にあって、そこが堪らなく好みでした。兄が父を 「頑固者め。」 と責めると、父が兄に向かって 「頑固者の長男め。」 と返す。ちゃんと信頼関係があるからこそ、ののしりあうこともできるという、その了解が素敵です。
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ラッシュライフと迷うけど、やっぱり私は春くんがすきだから。 あの、迷わない眼の光が。 間違っていたとしても、彼はとてもまっすぐに、おちてくる
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初めての伊坂幸太郎は、まさに舌を巻く、でした。 読んでいるって感じではなく、読まされているみたいで、とにかく進むしかない。賢さが鼻に付くところもないわけじゃないけど、まあ巧い。で、泣ける。ちょっとばかし個人的な思いも重なってのことだけど。 しかし、なんで舌を巻くって言うんだ...
初めての伊坂幸太郎は、まさに舌を巻く、でした。 読んでいるって感じではなく、読まされているみたいで、とにかく進むしかない。賢さが鼻に付くところもないわけじゃないけど、まあ巧い。で、泣ける。ちょっとばかし個人的な思いも重なってのことだけど。 しかし、なんで舌を巻くって言うんだろう、なんてことを追求したくなる、そんな小説でもあったりする。良いです。
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春が二階から落ちてきた。そこからはじまる物語。 家族は良い。兄弟も良い。会話のテンポとセンスが秀逸。
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サスペンスって早く結論が知りたくってワクワクするものかと思っていたけど、この本はお願いだからそんな結論に導かないでーーーって思いながら読んだ。けど、登場人物みんな優しいから、そんなにどんよりしない作品。むしろ、爽やか。
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