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水の家族 の商品レビュー

4.3

14件のお客様レビュー

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2024/09/26

すごすぎ。文章そのものがまるで水のようで、形を変え、しなやかに、そして逞しくこちらを溺れさせてくる。表現力はもちろん、文才をまじまじと感じさせられた。文章が竜頭蛇尾、綺麗。いったい幾らの時間を推敲に費やしたのかと思うと息が詰まる 読んで良かった

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2014/12/28

長野に移住して文壇と一線を画した丸山氏の自然描写の簡潔で美しい文章に酔った。私は自然を知らない。何度も辞書をひいて意味を確認した。水は神聖でしかも色っぽいものだ。川の水音が聞こえてくる本。

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2014/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ストイックな文体で水がめぐるその活動のすべての描写が清々しい。。というか掃き清められたお寺にひとり参拝しているような清らかな気分になった。 八重子との描写は生々しすぎて、私にはちょっと重かった。

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2013/09/02

これは、私が死に、彷徨う魂魄となった私が草葉町を俯瞰する叙事詩である。 隔離され守られているさえ感じられる箱庭。それにおける生命は、絶え間なく行われる循環、大水車のように輪廻し、水の動きに重なり均等を保つ。 私は省みながら、私もまた水の一部と知り、先憂も後悔も失われ、涙は再び遍...

これは、私が死に、彷徨う魂魄となった私が草葉町を俯瞰する叙事詩である。 隔離され守られているさえ感じられる箱庭。それにおける生命は、絶え間なく行われる循環、大水車のように輪廻し、水の動きに重なり均等を保つ。 私は省みながら、私もまた水の一部と知り、先憂も後悔も失われ、涙は再び遍く永劫の均等を約諾する。 この話自体もひどく均等が保たれ、また歳を重ねてから再読してみたい、そう思いました。

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2013/08/31

家族よりひとり離れて、さまよったさきに死んでいった主人公の 魂が語り部なのですが、内容は非常に異常な世界で 殺人。不貞。裏切り。堕落等々ひどい内容ですが 文体が非常にうつくしく読みやすい文体です。 なんとなく、非常に印象に残る作品。生と死って こういうことなのかと思われる。

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2013/08/25

死者の視線が、平凡な家族の、ある過去と現在を照らし出す。忘れじ川の水とともに浄化されていく魂の救済を描いた生と死の壮大な叙事詩。作家による再構成をした新生版。 夜の経済ニュース番組で三浦しをんが本作を激賞していたので読んでみた。物語が始まってすぐ主人公がとんでもない目に遭う。書...

死者の視線が、平凡な家族の、ある過去と現在を照らし出す。忘れじ川の水とともに浄化されていく魂の救済を描いた生と死の壮大な叙事詩。作家による再構成をした新生版。 夜の経済ニュース番組で三浦しをんが本作を激賞していたので読んでみた。物語が始まってすぐ主人公がとんでもない目に遭う。書かれている内容自体は通俗的という気もするが、その表現力や構成力にぐんぐん惹き込まれた。久しぶりに格調高い、芸術性に富んだ純文学に触れた気がした。名前だけは聞いたことがあるという認識だった丸山健二、他の作品も読んでみようか。 (B)

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2013/08/12

流れるような文章で、不思議なリズムに引き込まれました。 内容は衝撃的なので、なんとも言い難いのだけど、なぜかすんなり読めてしまう魅力があるような。 言葉の選び方のセンスを分けてほしいな May?, 2013

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2013/06/06

人の持つ多面的な力は本人が気付けなくても確かにそこにあり この世界の密度は押し広がる。 水は汚され清められただ流れて行き、 それぞれに理由があり意味は無く力にあふれ亡くしながら 生まれ死んで行くんだろう。

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2013/05/02

賛否両論わかれそうというか苦手な人は読めなそうな作品。 独特の文体もそうだが、視点が"私"一人だけなので、前半は何とも言えない語り口でなかなか思うようにページが進まなかった。 しかし後半からの疾走感は溢れ出る水のように激しく、それでいて爽やか。 一人一人のドラマが鮮烈なので、猟奇...

賛否両論わかれそうというか苦手な人は読めなそうな作品。 独特の文体もそうだが、視点が"私"一人だけなので、前半は何とも言えない語り口でなかなか思うようにページが進まなかった。 しかし後半からの疾走感は溢れ出る水のように激しく、それでいて爽やか。 一人一人のドラマが鮮烈なので、猟奇的な部分がうまく抑えられ読み終えたあとには一種の清々しさまで感じてしまうほど。 もっと、評価されるべき。

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2013/04/04

「水の家族」(丸山健二著)は、30歳を目前に死んでしまった主人公が、雨粒や鳥のふんなどに化けて生まれ故郷をさまよう、不思議な小説です。一行の詩と、数行の散文で構成され、独特のリズムが読む者を引き付けます。 「文章がすごく美しいし、力強い」と語る三浦さん。「まず最初に語り手が死ん...

「水の家族」(丸山健二著)は、30歳を目前に死んでしまった主人公が、雨粒や鳥のふんなどに化けて生まれ故郷をさまよう、不思議な小説です。一行の詩と、数行の散文で構成され、独特のリズムが読む者を引き付けます。 「文章がすごく美しいし、力強い」と語る三浦さん。「まず最初に語り手が死んでしまうというのも面白いし引きがある」 続きはこちら annex ~三浦しをん~:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2013/04/post146808.html

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